星空
久しぶりの家族3人揃っての外出に、コナンは嬉しい気持ちを隠せずにはしゃぎまわっていた。
「あ〜あ・・・こんなに興奮しちゃって・・・寝られないかもしれないわね」
苦笑する蘭に歩調を合わせて、新一は久々の穏やかな雰囲気にほっとしていた。
珍しく車での外出・・・
コナンが浮かれないわけは無かった。
車の中から真っ暗な外の風景に映えるイルミネーションを「あれはなんだ」だの車の中は大騒ぎだ。
嬉しそうなコナンの姿を、新一はバックミラーでちらっと時々微笑みながら見ていた。
やっと家路についたのは、夜もかなり更けた頃だった。
時計を見ると、ちょうど針が重なろうとしているところだった。
「げ、もうこんな時間かよ・・・!」
新一が慌てて車を降りる。
蘭とコナンの二人も、新一が車を停めるのを待って、ガレージから3人揃って玄関へと歩き出した。
「ねえ、おとーさん、おかーさんっ、星見たい!」
突然のコナンの発言に、新一と蘭は面食らってしまった。
時計はもう既に12時・・・コナンはいつもならとっくに夢の中だ。
「・・・・・・・・・・だ」
駄目だと言いかけた新一を、そっと蘭が制した。
「そうね、たまにはいいかもね!」
蘭の言葉に歓喜するコナンを見ながら、新一は蘭にそっと耳打ちする。
「バーロ、早く寝かせないとこいつは明日も学校だぜ?」
「・・・たまにはいいじゃない!星を見るなんて機会、コナンが言い出さなければ無かったわよ。それに、コナンが言ってるのはプラネタリウムに行きたいとか、望遠鏡で見たいとかじゃなくて、今空に広がってる星を見たいって言ってるんだし」
「それもそうだけどよ・・・」
不満そうな新一に、蘭がふっと微笑みかける。
「・・・それに、子どものこういう要求ってね、ちゃんと満たしてあげれば5分もかからないのよ?」
「ちゃんとってどうやって・・・?」
「特別な事じゃないわよ・・・こうして、一緒に立ち止まってあげればいいの」
「5分・・・ただ星見てるのか?」
「そう」
ふ〜んと一応納得した様子で新一は空を見上げた。
それは、都会に相応しく濁った空に消えそうな星空だったのだが・・・すぐ隣で、あの星青いね、こっちに二つ仲良しの星があるよとコナンの声が聞こえてくる。
その表情は嬉しそうに輝いていて、新一も心に灯が灯った様に暖かい感覚を胸のうちに覚えた。
「あっちのお星様はお母さんだね、で・・・あれがお父さんと僕っ!」
コナンの指の先にはオリオン座の真ん中の三ツ星があった。
「・・・ちょっと待て・・・なんでコナンと蘭が隣同士でオレが端っこなんだ・・・?」
「は?」
突然の新一の言葉に、蘭はきょとんとしている。
「おかーさんは僕のおかーさんなのっ!おとーさんのおかーさんはおばーちゃんっ!」
コナンは気丈に言い返すのだが・・・
「おかーさんはおとーさんの!コナンは諦めなさいっ」
「や!僕のっ!おとーさんが諦めなさいっ!」
「ちょ・・・ちょっと新一やめなさいよ!コナンまでっ」
蘭の止める声も聞かず、二人の言い争いは続いている。
「こ・・・子どもが二人いる・・・」
初代コナンと2代目コナンの言い争いは2時を回っても続いていた―・・・。
うわ、最短記録の30分ちょいで書き上げたからめちゃめちゃかもです(^^;)
今回はらぶらぶは置いといて、家族的な原風景を書いてますv
と言うより、二人に愛されて育ってるコナン君・・・を書こうとしたのに・・・(笑)
新一にーちゃんが大人気ないのは蘭ちゃんへの愛のせい・・・?(笑)
あ、そうそう、ノートパソコンで書いたはじめてのお話になるわけですね、これ(笑)