吹きすさぶ風の中。
眩しくてまともに目を開けていられない程の真っ白な世界の中
白い粒子が殴りつけるかの様に、頬に激しく当たる。
そんな中で、隣に起つアイツはひどく目立って―・・・この風と雪の中でも幾分見つけやすいかもしれないなと、本人が聞いたら気を悪くする様な考えが頭を過った。
「・・・これで王手にあと一歩っちゅうとこまで来よったなァ」
不思議と
おれの考えている事は、口にせずとも伝わって
時折確認の為に交わされる言葉では、周りの人間には何を話しているのかは分からないらしい。
「・・・なあ、お前だったらどうする?」
たった一度、弱気になったその時・・・
普段誰かに、自分から尋ねて道を指し示してもらうなんて事はないのに
自らと同じく『腹を撃たれた』と笑顔で見舞いに来て、その問いに少し顔を曇らせ・・・奴なりに真剣に考え込んでいた様子を思い出す。
なんでコイツなんだろう・・・
・・・・・・高校生探偵として、おれに対等に向き合ってきて
・・・遠慮という言葉なんてマリアナ海溝にでも忘れてきたかの様な性格だから?
そんな考えで頭をめぐらせていると、おれの視線に気付いてか気付かないでなのか、
アイツは、ただ・・・にっと笑った。
「ほな、行くか!」
吹雪いてくる雪をまともに顔に受けて、まっすぐ前を見据える。
おれも続いて前を見て、頬に当たる雪に思わず顔を背け
同じ様に目の前に手をかざして逃れようとしたアイツとふと目が合った。
ああ・・・・・・そうか・・・
それは、身長の差も、見た目の年齢も超えた―・・・視界
それを共有できる奴は、そうそういないだろう
「・・・はぐれんなよ?」
「お前こそ、迷子になるんやないで?」
にっと笑って見据えた世界
同じ様に見えているのだろうか―・・・
まっすぐに見つめた世界は、これ以上無い程白く輝いていた。
あとがき
おひさしぶりのカレンダーモノです^^;
2001年の1、2月なのですが・・・あう
夏場に冬の話って・・・涼しくていいかもー♪(おい)
多分新一にーちゃんはそんな事は考えていないと思いますが(笑)