この同じ空の下で。
「ねえ・・・」
その外見の子どもが発するより・・・数段落ち着いた柔らかな声が、優しく響くのが、聞いている音の隙間から耳に届いた―
それでもその声は聞き取りづらく・・・声がする方向を確認しようと、そっと声の主のいる方向を見た。
「何聴いてるの?」
声の主は、躊躇する事も無く・・・ぴとっと頬を寄せ、漏れ出る音に耳を傾ける。
「・・・・・・・」
しばしの沈黙。
微かに漏れる高音域の音を拾うと、「・・・ふうん」と小さく呟いた。
それは
呆れているのでもなく
感心しているのでもなく
驚いているのでもなく
ましてや、嫌悪感を抱いているのでもなく
おおよそ感情らしい感情の伝わらない、そんな声だったけれど
「・・・・・・・・・元気そうね」
たったそれだけを・・・誰に話しかけるといった感じでもなく、ただ、ぽつりと言い放つ。
微かに微笑んで
ああ・・・そうか
ラジオを聞きたがった理由が
ほんの少し・・・垣間見えて
・・・きっと、そんな事を言えば眉間に皺を寄せるに違いないと、ワザと気がつかないフリをして、いつも通りつっけんどんな態度で応える。
「なんだよ、それ・・・」
「・・・分からなくて良いの」
とぼけたフリで答えると
灰原は、街路樹の、透けた葉の隙間から小さく切り取られた空を眩しそうに見上げながら呟く様にしてそう答える。
「聴きてーんなら貸してやるぜ?」
そう聞くと
何も答えずにただ、ふっと微笑んで
「・・・良いの」
そう言い放って、ふわりと浮く様にして前の方を歩いている光彦達の所へ足を速める。
・・・ラジオの向こうの競技場で
この同じ空の下にいる小さな女の子を勇気付けるかの様に、ゴールのネットに良い音を立ててボールが突き刺さった。
青空と蝉しぐれとまとわりつく太陽の中
空でつながった日曜日
あとがき
どわ―――――――!!!(><;)
何だか最近同じ様な文句で終わってません!?(;■;)
あうあうあう(しくしく)
これ、他所様でアップされる予定のv哀ちゃんとコナン君のツーショットの下書きを見ていた時点で「おお〜」とめらめら。ふと書いてしまったシロモノですわ(^^;)