扉の向こう側


コトコトと湯気を立てながら、お鍋が音を立てる。

今日はかぼちゃの煮っころがしと、トマトがあったからサラダ―・・・

それから・・・


冷蔵庫と相談していると、ふいに頭の中をさっきのコナンの顔が過った。


「・・・・・・・・・」

別に普段と変わりない態度。

それは、小学生とは思えない、大人びた優しさを秘めていて―・・・

眉間に・・・おそらく一日中くっきりと刻まれていたのだろう。深いシワの跡が、「いつもと同じフリをしている」と、何よりも雄弁に物語っていた。


「昨日お父さんについて行って何かあったのかな・・・」

テスト期間中という事で、蘭は家に残ったのだが、事件と聞いてコナンはちゃっかり、迎えに来てくれたパトカーに同乗していたのだ。

つらい事があっても「つらい」と決して口には出さない。

コナン君て、妙に大人びてるんだよね・・・


多分、学校で何かあったのか、或いは昨夜の事件現場で何かあったのだろう事は容易に想像がついた。

かと言って、聞いても正直に答えてはくれないだろう。


なら、何をしたらいいかな・・・


ハンバーグは3日前に作っちゃったし・・・


レモンパイでも作ろうかな・・・

すごく喜んで食べてたし・・・


皮を剥きはじめたタマネギをじっと見つめる。



・・・そうだ、特製のミートスパゲッティにしよ


以前作ったそれをコナンは嬉しそうに平らげて―・・・

その時の表情を思い浮かべると、自然と頬が緩む。


鍋に水を足して、麺を茹でる支度を整える。


タマネギを炒め始めた所で、電話のベルが鳴り響いた。

「・・・あ!」

洗った手をエプロンで拭いて、慌てて事務所に向かう。

一歩遅く、コナンが電話に出た所だった。


「はい、お待たせしました、毛利探偵事務所です」

幼いその話し方に見合った、無邪気な笑顔が一転、相手の声を聞き取って素の表情になる。


その表情を見れば、電話の相手がコナンにかけてきたのが分かった。


それも、かなり親しい相手なのだろう。

表情に遠慮が無い。


誰だろ・・・光彦君かな・・・


そっとその場を離れると、コナンがそういう表情を見せられる相手がいる事に安心しながら、再びコンロに火をつけた。


夕食が出来上がって事務所に向かう。


さっきまでの笑顔とは違う、ホントの笑顔をコナンが見せる。

「・・・誰から電話だったの?」との問いに、


ほんの一瞬間を置いて


「・・・大切な友達」

そう答えると、コナンは「ランドセル置いてくるね」とそそくさと事務所を後にした。



何故なのか、照れくさそうなその背中に嬉しくなった。














あり、何が書きたかったんでしょ^^;

いえね、14日のへーちゃんのあとがきに出てきた方ですが、その方と、その方曰くの「ダチ」と皆でわいわいしてるのを見ていたくぬぎの心境なんですね(^^;)

なんだか、目に見えない輪がある様で、見てて嬉しかったんですよ♪

女のゆうじょーとはほんの少し違うなーってトコも見てて楽しかったですがv

どちらにしても、くぬぎもその皆の関係が羨ましいと思ってたんですが(^▼^)

もしも今度は男に生まれたら、おとこのゆうじょー育てるぞーvvv