いちばんほしいもの。
「コナン君が一番欲しい物って何?」
蘭がコナンと一緒にショーウィンドウを覗き込みながら訪ねた。
ははん・・・なるほどな・・・
呆れるほどの上天気な日に、わざわざ食料品の買い物におれを誘うってのもおかしいとは思ったんだけど。
「どうして?」
知っていてわざと気付かぬフリをして聞いてみた。
「コナン君、もうすぐ誕生日でしょ?」
にこにこと笑顔で切り返し・・・蘭はあれもいいわね、とショーウィンドウに並んだオモチャを指差した。
「・・・やっぱりな」
ぼそっと呟いた声は、蘭には聞き取れず・・・何?と振り返る蘭に、コナンも子どもらしくショーウィンドウを覗き込んだ。
「・・・あれなんかどう?」
明るい声の蘭に、コナンは苦笑しながら丁重に辞退を申し出た。
「いいよ、僕は・・・別に・・・」
「えっ、どうして・・・?遠慮しなくていいのよ?」
「ん、別に欲しい物とか無いから・・・」
子どもらしからぬ発言ではあるが・・・それは真実だった。
「でも・・・誕生日は1年に1度しかないのよ?」
そりゃ、誕生日が1年に2度も3度もあったら困るだろう・・・
コナンは苦笑しながら説得しようという蘭を見ていた。
「・・・コナン君ってやっぱり普通の子とは違うのよね」
「え?違う!?どこが!?」
蘭の言葉に思わずぎょっとして、つい地で聞き返してしまった。
「なんだかやけに大人びてるかなって・・・あ、ごめんね、悪い意味じゃないからね?」
まあ、実際の年齢は17になろうってとこだからな・・・
困った様な表情で微笑むコナンを見て、蘭はふっと苦笑した。
「・・・コナン君て、時々・・・・・・表情とか、時々見せる仕草とか・・・とても子どもとは思えないんだよね」
いつもなら、ギクッとして、わざと子どもらしく振舞うところ・・・だが
「じゃあさ、子どもらしくないおねだりしてもい―い?」
えっ?ときょとんと聞き返す蘭に、コナンは最上級の笑顔でおねだりをする。
「・・・蘭ねーちゃんがつらい時は一番にボクに頼ってね?・・・」
「・・・・・・そんなの・・・プレゼントにならないよ・・・」
「でも、ボクはそれが一番嬉しいんだ」
笑顔でそう言い放つ。
しばらく考えて、蘭が再び笑顔を見せ・・・コナンの前に跪いた。
「・・・分かった、約束する。指切りしよっか」
蘭の指先と、小さなコナンの指先が絡み合い・・・ゆっくりと動き出した。
「指切りげーんまん、嘘吐いたら針千本飲ーます、指切っ・・・た・・・・・・」
歌い終わる瞬間に、頬にそっと触れたそれは・・・
コナンの思考を停止させるには十分過ぎる程だった。
「・・・・・・・・・・新一には絶対内緒だよ?」
蘭はくすくすと子どもの様な微笑みを浮かべ・・・頬を染めながら立ち上がった。
「・・・・・・・な・・・内緒・・・って・・・・」
コナンは、再び歩き始める蘭の後姿を慌てて追いかけた。
柔らかい唇の触れた頬を真っ赤になって押さえながら
あとがき―。
コナン君の「江戸川コナン」としての存在意義、蘭ちゃんの「コナン君の存在意義」・・・を最初に書いていたのですが、どうしてもコナン君の思考が暗い方向に突っ走ってくれちゃって仕方ないので、いっそ、「コナン君が一番欲しい物を蘭ちゃんにおねだりする。」といった形に変更してみました(^^;)
最初から書き直したわけですが・・・おや?シリアス書いてたはずなのに、一体どこでらぶらぶに?(おい)
暗いテーマからすっとばしてらぶらぶ・・・・・・くぬぎ、どこまでのーてんきなんだ、おい(^^;)
しjかも、これ、自分のHPにあるお話の中のセリフを使ってます(^^;)キャスティングも同じ・・・(ははは(^^;))
くぬぎの常用文句でしたもので(^^;;;
このセリフは、くぬぎが保育の仕事に携わっていた頃、子どもによく言っていた言葉です。
嬉しい時や、楽しい時もですが、ツライ時にちゃんとツライ事を言える子ども達に育って欲しい。無理はしないで、痛かったら痛い、辛かったら辛い、悲しかったら悲しいって言っていいんだよ、一番に教えてね?どこにいたって助けに飛んで行くから、と約束していました(^^)
今もその気持ちは同じです
あの子達を好きな気持ちは変わりません
助けを求めているのなら、飛んでいきたいです(^^;)・・・やっぱり好きですからねえ・・・あの子達が。惚れた弱みとでも申しましょうか(笑)
あ、話がずれてるずれてる(笑)
キスはおまけでっす。くぬぎからコナン君にぷれぜんとv(おいおい)
だって、あのちっこい手で、ちっこい身体でいつも蘭ちゃんを守ろうと全身で頑張ってるんだもんねv愛嬌よvvv(笑)
というわけです。
新一にーちゃん、たとえこれが蘭ちゃんのファーストキスであろうと許してあげるよーに!(同一人物だってばさ(笑))