★オランダのサイト『Axion of Choice』のレビュー

【音楽】
これまでにポセイドンのリリースした多くの作品についてポジティブな評価をしてきた。その理由は多くの場合、
彼らのジャズ系の音楽へのアプローチが新鮮で、かつ、とりとめのない雑然とした作品を避けて通っているからだ。

このアルバムはそのルールを大幅に外れている。果てしなく続くように思えるギターソロ、神経質なベースとドラムにホンキーなホーンズ。
Heap Suiteは確かに良いところもある。少なくとも、より実験的であるし、時々はホンキーの度合いもおさまる。
アフロゾーンは出だしこそ輝かしいギターとミリタリー調のドラムロールがあるものの、
曲が進むにつれ、サックスの音に沈んでいく。
DADAでは数分間のホンキーなパートの後にECM調の素晴らしいセクションが現れるが、その後はたわごとに掻き消えていく。

【結論】
Heapには良い瞬間もあるが、多くの時間はきりのないたわごと、うわべだけのインプロヴィゼーション、
それに似たものに費やされている。ジャズ愛好家であればこのアルバムに何か見いだすかもしれないが、
プログレッシブの視点からいえば大きく外れている。