福島幹夫ソロアルバム『P』解説

2/10の配付用にレコーディングされ、
トータルで約9日間で仕上げた。
スタジオ以外のレコーディングとミックスは今までオレの3作品を
手掛けてくれている柳田さんだ。
基本的に遊びながらの作業だったので楽しかった。

1.ミックスフルーツ/アフリコ
この曲がこのアルバムで一番最初にレコーディング(REC)された。
africoの初REC。
5テイクくらい録音したかな?
最初は「せーの!」で録ったけどなかなかインタープレイが上手くいかず、
ポップソング的な解釈に頭を切り替え、小節を決めてソロはオーバーダブした。
ミックスの時にいろいろ引き算してこの形になった。

2.シーソー/キリングフロアー
キリングではここ数年ライヴで必ずやってる曲だ。
4時間の内3時間セッティングで録りは30分。
編成が編成なだけにマイク決めがエンジニア泣せだったようだ。
1発録音でサックスソロのみオーバーダブ。
浜野がREC後にライヴ予定を入れてたのは知っていたが、
まさか大阪にエゴラッピンのサポートとは思わず慌てて3テイク目でOKにした。

3.ダブルサムのテーマ
「ダチ公」のREC後に時間があったからドンカマ(クリック)に合わせて
クラリネットだけ録った。
マイク換えたりしたりテンポ上げたりで5〜6テイクやったかな?
後は自宅でパーカッションや小物をオーバーダブ。
マンドリンやパンディエロ等入れたのだがイマイチわかりづらい。

4.マブいあの娘
この曲は浜野と一回きりのバンド「山」の為に作った曲だ。
当時西荻のカラオケボックスでセクションリハをした時に
サラっと吹いたのを浜野が譜にまとめた。
今回はリズムボックスを使ってギターやベースをオーバーダブ。
サックスパートだけ近所のスタジオに行って録った。
ラウンジでグランジな曲。

5.ダチ公
グッドラックヘイワと松永さんと漣君とのコラボ。
曲自体は「山」の為に作った曲。
最近じゃアフリコのレパートリー。
浜野が付けたコードが気に食わなくて、自分で付けても気に食わないので
ピアノの大西マミちゃん(ヤパニ!)に付けてもらった。
レコーディングは6テイク位やったかな?
自分が思ってる感じになるまで予想以上に時間が掛かった。
ラストテイクを収録した。

6.ナチュラルエコー(ヨーロピアンエコー)
これは家の銭湯の浴場で録った。
よく「実家が銭湯だったらナチュラルエコーかかって良いね〜。」と
ウザイくらい言われるので実証してやった。
コンデンサーマイクとMDマイクの2つで録ったがMDマイクの方にした。
世界でも銭湯の浴場で録音したのはオレと数人ぐらいじゃね?


自宅のレコーディング風景