3.長い話をする

 

長い話の定義

「意図を持った、10分以上の話」

 

1.       長い話の種類

   10分以上かけて話す場合の代表例は、

l         講義

l         講演

l         プレゼンテーション

があります。

 

2.       話を組み立てる

l         骨組みを作る

²        今日のテーマ 「今日は、OOについて話します」

²        今日の話の流れ 「まず始めに、**について、次に++について・・・」

²        話題@ 

「最初は**について話します。ポイントは三つです。一つ目のポイントは」・・・(話)・・・「ここまでが**についてです」

²        話題A

「次に++について説明します。・・・」

²        話題B

²       

²       

「最後は、△△についてです。・・・・」

²        まとめ

「以上が、今日の話です。OOというテーマについて話しました。」

「まず最初に**について、こういうことを話しました。次に、・・・」

 

     典型的な話の骨組みは、上記の形になります。

          「  」内の言葉は、アドバンス・オーガナイザーといい、これにより

話の切れ目がはっきりするので、聞き手は、頭の中を整理できます。


l         話題の内容を考える

   「わかりやすい」話題の内容を組み立てるには、次のような方法があります。

u       ポイントを三つに分けて説明する

   それぞれの話題を聞き手に理解してもらうには、何と何と何を、わかって

    もらえばいいのかを考えます。ポイントは三つに分けます。分け方は様々

    です。ナイフで、話題という材料を三つに分けるというイメージです。

(ナイフの例)

・時系列(子供の時、大学生の時、社会に出てから)

        ・立場別(会社からみると、社員から見ると、お客様から見ると)

         

u       できるだけビジュアルに

   聞き手が頭の中で具体的にイメージできるよう、ビジュアルに表現します。

      (ビジュアル化の方法例)

     絵に描くように表現する

         (辺り一面黄色い菜の花がびっしり咲いて、自分の子供を見るような優しい視線を)

     擬音や擬態語を上手に使う

 (風がビュービュー吹いて、コチコチに固 まって、川がゴウゴウと音をたてて流れていた)

     例える

 (石のお地蔵さんのようにじっと立っていた、プロレスラーのような体格の男が)

 

u       ポイントを際立たせる

   話したいポイントが際立つように、話の順序を組み立てます。

     正反対の例を追加することで、ポイントを際立たせる

        (若い世代はメールで全ての用が足りると言います。おじさん世代は、

大事な話は直接会って、と思うのですが・・・)

     因果関係を示すことで、ポイントを際立たせる

(若い世代がメールでコミュニケーションできるのは、子供の頃からインターネットやテレビゲームに親しんでいたからでしょう。)

     事実を具体的に並べる

        ( When, Where, Who, What, Whyで事実を話します)

 


 

l         効果的な組み立てを考える

   話の印象が強いほど、説得力があり、心に残ります。印象を強めるには、

u       対比させる。両極端の話をした後で、中間にある自分の意見を言う。

(パソコンは最新型でなければと言う人がいます。その理由は・・・、一方で、安いパソコンで十分という人もいます。彼らの意見は・・・、私は、パソコンで何がしたいかを考えて、したいことができる能力を持ったパソコンを買うのが良いと思っています。というのは・・・)

u       マクロからミクロへ、ミクロからマクロへ。大きな範囲の話から始めて、徐々に話の範囲を狭めていく。あるいはその逆に、全体の話から始めて、部分の話にしていく。

(現在の日本では、高齢化が急速に進行しています。横浜のような大

都市では、地方都市ほど深刻ではないようですが、洋光台や港南台のような20年以上前に造成された住宅地においては、ほとんどの住民が60歳以上になっていて、早急な対策が必要とされています。)

(ユニクロの業績は絶好調ですが、アパレル業界は、お客様の購入単価が下がっている影響で苦戦しているチェーンが目立ちます。世界的には、アウトレットに代表される安価なチェーンと、他にはない価値を売る高級ブランドの二極分化が進んでいます)

u       一つの側面からのみ話す。長所・短所・将来性・リスクといった一つの側面からだけから話すことで、ポイントを強調します。

      (インターネットの長所は、必要な情報がすぐ入手できること、

ネットワークの範囲が広がること、簡単にビジネスチャンスを

つかめることにあると思います)

 

3.       資料

    資料を準備します。資料の種類は、

Ø         パワーポイントやOHP。

    聞き手の理解を促進するためには、耳からだけ情報を入れるより、

    目からも情報を入れる方がより効果的です。

    適切に作られたパワーポイントは特に効果的です。

Ø         講義ノート(レジュメ)。

    説明を補足したり、より詳しい情報を載せたり、話の理解を深めるために、

    個人で考えさせるワークシート、といった目的で使います。


4.話し方

    話す際に重要なのは、聞き手を退屈させずに、緊張感を持続させることです。

一方的に話すのではなく、インタラクティブにするよう注意します。

使うテクニックは、

     注意をひく、つかみ(フック)

     聞き手が参加できるような質問(手を挙げてもらう等)

     クイズをだす

     参加型のプログラムを入れる(隣の人との意見交換タイム)

     ビデオや音楽を効果的に使う

     実物を見せる(本の話をする時は、その本を見せる)

    あたりが代表的でしょう。

 

5.時間配分

    時間配分のゴールデンルールは、

     90分以上休憩なしで進めない。

     20分以上同じことをしない。(一方的に話す、ビデオを見せる、ディスカッションさせる、等々。全て20分以内にする)

     8分以上同じスライドを見せない(パワーポイントを使う時)

 

以上をマスターすれば、あなたも名講演者といわれるでしょう

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