杉浦忠さん
2001.11.12.

 

 

杉浦忠さんが急性心不全でお亡くなりになりました。
大学から入団して2年目の日本シリーズで、4連投で4勝されたとのこと。

第一戦 先発で8回まで、
第二戦 リリーフ
第三戦 先発で延長10回を完投
第四戦 先発完投

とてつもない記録ですが、自分に置き換えて考えると、
果たしてここまで頑張れるのだろうか、と思います。

昭和10年生まれ、戦中派。
故鶴岡一人監督との信頼関係。
巨人を倒すという目的。
長嶋茂雄さんの存在。

どんな理由を捜しても、私には理解できない部分があるのは、
先のことを(小賢しく)考えすぎないで、今を懸命に生きる気持ちの強さが、
おそらく、杉浦さんを駆り立てていたからだと思います。

解説者としての物腰の柔らかい解説が、したいことをやり遂げた男の心境を
現していたように思います。 合掌

 

 

Mr. George Harrison
2001.12.01.

 

ジョージ・ハリスン氏 がんで死去。
ジョージ・ハリソンはビートルズの中ではあまり目立たなかった存在でしたが、
私が共感するのは、彼の「有名になるよりも、良いミュージシャンでいたい」
という言葉でした。

ジョン・レノンとポール・マッカートニーにも劣らない
すばらしい曲を沢山残してくれました。
数ある名曲の中から、一つだけ。(和訳解釈:きっきゃん)


While My Guiter Gently Weeps

I look at the world and I notice it's turning
While my guiter gently weeps
With every mistakes we must surely be learning
Still my guiter gently weeps

I don't know how you were diverted
You were perverted too
I don't know how you were inverted
No one alerted you



世界を見つめれば、回っていることに気がつく
ギターの音色が優しく嘆いているうちに
全ての過ちから、我々は学ばなければいけない
まだギターの音色が優しく嘆いている

どうなって、君はこんなに変わってしまったのだろう
君も、誤った道に行ってしまった
どうやって、君は正反対の方向へ行ってしまったのだろう
誰も注意してくれなかったんだね

 

Ms. Sarah Brightman
2001.12.16.

 

すばらしい女性ヴォーカリストに出会いました。
サラ・ブライトマンです。

ミュージカルで有名な人ですが、11月に「Classics」というアルバムが出ました。

一曲目の「Ave Maria」から、クリスタルヴォイスのすばらしさを堪能できます。


中でも秀逸は、「Ave Maria」と「Alhambra」です。


「Ave Maria」は、この時期には良く耳にする曲ですが、
彼女のこれは、ブルブルと体が震えるように響いてきます。


「Alhambra」は、ギター曲ですが、
こんな歌詞があったのか、という意外性を感じると共に、
スペインの農村の昼下がりが、瞼に浮かびます。

このクリスマスに、お薦めしたい一枚です。

 

恩人の死
2001.12.29.

 

恩人が亡くなりました。
社会人になって5年目から7年間ほど、大変お世話になった方です。
会社の第一線からは退いていらっしゃいましたが、
新しい環境で、新しい仲間たちと、新しい生活を始めて2年でした。

51歳でした。

ひときわ体力があり、筋肉隆々で、体には人一倍、気を使っていました。
人間が努力しても、克服できない力の存在を感じてしまいました。

悲しすぎると涙が出ない。というのは本当なのですね。
いや、悲しいと言うよりはむしろ、「信じられない」だったような、
死を事実として受け入れたくない、という心境だったと思います。

片田舎の売れない店でやる気をなくしかけていた私に、
目をかけてくれ、色々と教えてくれました。
失敗したときにも、それから学ぶように導いてくれました。
会社で今のポジションに着けたのも、そしていろんなことを達成できたのも、
すべて、この人が居てくれたからでした。

しかし、彼はこの世を駆け抜けてしまいました。

本当にお世話になりました。

亡くなったのは、12月7日の夕方でしたが、今日になってようやく書くことが出来ました。