的場均調教師のはじめの一歩

2002年3月2日、待ちに待ったこの日がやってまいりました。
的場厩舎がいよいよ動き出しました。
午前中は曇で少し肌寒かったものの、
的場厩舎第一号のローランドラグーンが出走する
8Rのころには陽がさしてきました。
的場厩舎の開業を祝っているようなやわらかい陽射しでした。

的場さんはパドックの端でいろいろな先輩調教師と
談笑したりして笑顔がたえませんでした。
しかし「とま〜れ〜」の掛け声がかかると、
愛馬ローランドラグーンを見る目は騎手的場均の
目のように真剣な眼差しでした。

的場さんを見ていて気づいたのは、ローランドラグーン以外の
馬達も真剣に観察していること。
自分の管理馬だけでなく常に他の馬も観察する。
著書「夢無限」にも書いてありましたが、見ることの大事さが
体にしみついているのでしょう。

そしていよいよレース。
小島太調教師のとなりに座った的場さん。
レースを見る目は真剣です。
ローランドラグーンはスタートもよく早目の競馬で
先行集団で直線に向かいます。
しかし残り200mくらいから徐々に後退。
結果9着でした。

ローランドラグーンと武士沢騎手を迎える的場さんにの
顔は、笑顔でした。
少しホッとされたのかもしれません。
最後は武士沢騎手と笑いながら検量室に去っていきました。

的場厩舎のはじめの一歩は9着という結果でしたが、
この一歩はとても大きなものだと思いました。
6年計画で厩舎を軌道にのせるとのこと。
はやく的場調教師の笑顔をウィナーズサークルで
見たいものです。
頑張れ!的場厩舎!!