〜的場均調教師トークショーReport 1〜
2001.3.20(月)/渋谷プラザエクウス
プロローグ
待ちに待った、的場さんのトークショー。
エクウス開場前に30人くらいが並ぶ盛況振り。
警備のおじさんは「トークショーは夕方からでしょ」と首をかしげながら見てました。
18時からのトークショーでは用意した席はすべて埋まりすごい人でした。
司会の鈴木淑子さんもびっくりするほど。
全体の流れとしては、26年間の騎手生活を的場さんとコンビを組んだ
馬達を通して振りかえるといったものでした。
的場さんが登場すると会場は割れんばかりの拍手。
淑子さんの「これだけ多くの人が来てくれました。どう思いますか?」に、
的場さんの最初の一言は「あっ、どうも」でした。
フィフティーンラブ(最後の勝利は大差勝ち)
−大差の圧勝でしたね−
こんなに楽勝するとは思っていませんでした。
ラフィカがいたので蛯名君、あんまりいじめないでくれればいいなと。
−フラワーCでも3着でしたね−
本当に頑張ってくれました。まだまだ体の弱いところや肉体的な部分も未成熟なので
その辺がたくましくなってくれればと、期待してるんですけど。
プロフィール | 昭和32年3月25日北海道生まれ 血液型B 昭和47年度短期騎手課程第1期生 昭和50年3月1日大久保房松厩舎に所属 昭和50年3月8日1回中山4日目第2Rタイコウヒメ騎乗11着 昭和50年7月6日26戦目リュウセイで初勝利 昭和51年ジャンボキングでスプリンターズS優勝、重賞初勝利 平成元年ドクタースパートで皐月賞優勝、クラシック初勝利 平成13年2月25日1Rフィフティーンラブで1440勝 同12Rカゲショウシンザンで最後の騎乗。 JRA通算1440勝 重賞:63勝 G1:13勝 |
−3月25日生まれで、もうすぐお誕生日ですね−
そうですね今週の日曜日に…(ちょっと照れた感じ)
−昭和48年に騎手課程にはいられて…−
本当は47年です。
資料の間違いを指摘!さすがです。淑子さん平謝り。
細かくて…
ジャンボキング(昭和51年スプリンターズS 嬉しい嬉しい重賞初制覇!)
−重賞初制覇の気持ちはどうでしたか−
いや〜ねぇ僕自身、勝てると思ってなかったんで、あらら、勝っちゃったわ。
馬場が悪かったですが、道悪の上手い馬でね。でも他のレースと一味違った感じでした。
−その時のあどけなさの残る的場さんの口取り写真が新聞に「新スター誕生」と報じられたんですよね。
じゃあ今はずいぶん、ひねたってことですか?(会場大爆笑!)
−その頃から心がけていたことってどんなことですか−
いやぁ〜この頃は無我夢中で競馬に乗ってましたからね。
どんな馬でも声かけてもらえれば、競馬に乗ることが楽しくて楽しくて。
1頭でも多く負かして1つでも上のランクにゴールできればと思ってました。
今考えれば競馬も雑でしたし、ただ乗ってただけなんだな。
−では、考えて乗れるよになったのは?−
デビューして、6〜7年目ぐらいから競馬に対する考えや馬に対する考えも変わってきたのかな?
ハーディービジョン(S58年朝日杯3歳S ライバルは七冠馬)
−この馬はどうでしたか−
この馬に最初に跨ったときに、いずれは大きいところを獲ってくれるだろうなと思いました。
−どんなところが素晴らしかったのですか−
最初は気が小さくて臆病なところがあったんですが、すごく力強かったです。
札幌デビューですが、来年はシンボリルドルフと勝負になるなぁと思ってました。
期待してたのに。ルドルフと同じ舞台にたてなくて残念。故障はつらいなぁ〜
ドクタースパート(H元年皐月賞 クラシックの使者は道営から)
−ドクタースパートの魅力は−
すごく素直でした、ちょっと脚長なんでゲートの出はトロイなというところはありました。
でも長く良い脚をつかえる馬でした。
−皐月賞の時、自信はありましたか−
結構、色気あったですよ。馬場も悪かったし馬の状態も良いなと思っていたのでチャンスあるな。
僕自信が上手く乗れればね。
でも、恵まれたとこあったんですよね。向こう正面のアクシデントに巻きこまれなかったし。
−サクラホクトオーが1番人気でしたね−
前日すごい雨だったので、よしよし降れ降れもっと降れ…
サクラホクトオーと小島太さんには悪いけど大雨になってくれないかと思ってました。
−クラシック勝ってどうでした−
あぁ〜はじめて僕もクラシック勝てたな〜。やったーというよりもやっと勝てたといった感じ。
リンドシェーバー(H2年朝日杯3歳S 自信から確信へ)
−どういう乗り心地の馬でしたか−
最初に跨ったときにすごい馬だな、朝日杯は勝てるだろうと思いました。
−その朝日杯はどうでした−
勝てるレースだったし、勝たなきゃいけないレースだったので嬉しかったです。
−リンドシェーバーはスピードがすごいのですか−
スピードもそうですけど、なかなか根性もありましたし馬のバランスもよかったです。
−リンドシェーバーも今は種牡馬ですね−
もうちょっと走る産駒が出ても十分おかしくないと思っています。G1勝てる馬と巡りあえればね。