念願の公開調教!朝日杯

12月のある日
レープロなどで募集している美浦トレセンの朝日杯公開調教に当選しました。
実はトラストファイヤーが朝日杯を目標にしているので、当選すれば的場さんに会えるかなと思い軽い気持ちで応募しました。
実際当たると思っていなかったので当選の通知が届いたときはすごく驚きました。
でもこの公開調教は朝6時に美浦トレセンに集合なので、すごく困りました。
しかも仕事を休まなければいけないので職場の人に仕事を頼んで休むことにしました。
こんな競馬好きの部下ですいません。上司には本当に感謝しております。

12月6日(水)
紆余曲折あったが当日の朝6時に集合場所に到着する事ができた。
実は10分前ぐらいにトレセンには着いたのだが、
集合場所がわからず、警備の人に聞いてなんとか
到着することができた。汗、汗。
30人の募集だったが、何人かは来てなかった。
名前を点呼して、オレンジ色のバッチをつける。
回りを見ると2人組が多いのかな?
一人で参加しているのは少数でした。
ひととおり説明を係の人から受ける。
競馬を知っている人には常識の部類に入るものばかり。
馬は繊細なので、
カメラのフラッシュは禁止
大声を出さない係員の指示には従うこと。等々。
でも最近これらのことが守れない人が競馬場にいるのが残念。
そして早速、調教見学をするために南馬場の調教スタンドに移動。
集合場所からは歩いて5分のところにスタンドはありました。
スタンドに行く途中に後藤Jがバイクで
私達の横を通り過ぎて行きました。
調教スタンドに着くと、スタンドの回りには
馬場開門(6時半)を今や遅しと待つ馬で埋め尽くされてました。
ざっと見て100頭以上はいるでしょう。いやもっといたかな?
その脇を私たちは通り抜けてスタンドの4階まで
階段で上がりました。
見学場所に着くと、南馬場が一望でき、
正面の上手には坂路コースも見えました。
開門していないのでまだ馬達の姿は見えません。
見学場所には調教をVTRに収める人や競馬記者の方が
いてちょっとドキドキしてしまいました。

美浦トレセンの看板(かなり感動)

公開調教の集合場所の建物です

馬、馬、馬です
馬場開門
そうこうしているうちに馬場が開門して一斉に馬が登場。
忘れてましたが今回の公開調教の解説は原良馬さんです。
いつも競馬場で見るときはゼッケンに馬名などが
書いてありすぐに分かるのですが、ここ美浦トレセンでは
そんなものはありません。
頼りになるのは調教ゼッケン一覧表(6版)だけです。
そこには美浦所属の馬のゼッケン番号と馬名、所属厩舎、
毛色などがゼッケン番号順と厩舎別に載っています。
黄色ゼッケンに黒番号は古馬、
黒ゼッケンにオレンジは3歳馬となっています。
騎乗者の帽子も人によって違ってました。
このような説明を原氏から聞くと、早速朝日杯出走の
藤澤厩舎のウィンラディウスが坂路1本の後追い切りを
スタート。
いつもグリーンチャンネルで見る調教が
目の前で行われていました。
が、しかしテレビと違ってわかりにくいのは事実。
でもテレビでは残り3Fからしか放送しませんが
公開調教では調教スタートから見られます。
全部見れることにより、併せ馬の場合何馬身後ろから
追走したのか?併せた相手とどこから並んだのか?
など細かい点まで確認できます。
レースもそうですが最後の直線だけではレース全体の
流れ等がわかりません。
テレビは決まった時間内で多くの馬の放送をしなくては
いけないですから、全部放送するわけにはいきません。
まあ仕方のないところです。

二ノ宮厩舎3歳馬たちです。
左(122)エンシュラインです。

隣の記者席では、「向正面に○○がいます」や「○○馬場入りしました」など無線の声がとびかっていました。
ぞくぞくと追い切りをかける馬をカメラに収めなければいけない姿は真剣でした。
そうこうしていると軽食の準備ができました。サンドイッチのコーヒー、ジュースなどです。
(コンビニで売っているサンドイッチです)でも食べ放題、飲み放題みたいな感じでした.
肝心の朝日杯出走予定馬の調教ですが、美浦組は少ないし坂路だけの馬もいるので
わかったのは前記のウィンラディウスだけでした。
原さん曰く「藤澤厩舎は一番最初の追いきるから気をつけて」とのこと。
わけがわからないまま馬場を眺めていると境勝太郎元調教師が登場。


境先生と原さん
境さんといえば調教師時代はサクラの冠名で有名な人ですね。
 騎手時代は第一回の桜花賞を勝っています。
 桜花賞を勝った時は宝塚で豪遊して騎手がもらえる賞金は、
 全部使ってしまったとニコニコしながら話してました。
 その後は3歳馬の話題になりました。
 境さん「3歳(今年から2歳ですね)の時はあまり使わないで
 ダービーまでに7戦ぐらいがちょうどいい。」
 「3歳はあまり早いと出世しないのでゆっくり使う」
 という信念があったそうです。
 サクラの名馬については、
 「ホクトオーは雨がね〜でもチヨノオーより上だと思う」
 「バクシンオーも雨はダメだったね。」
 「ユタカオーは残念だけどローレルの仔が楽しみ」
 自分の手がけた馬はやはり気になるようですね。
 そしてG1が盛り上がらないのは関東馬が弱いからと
 言ってました。
 そうですね2000年でG1を勝った関東馬は1頭です。
 頑張れ〜関東馬!!
 (他にもいろいろ発言してたのですが・・・結構毒舌でした)
次に水野騎手が来てくれました。
 水野Jといえばライスシャワーにも騎乗してました。
 「最近は壁に当りっぱなしでちょっとね〜」
 なんてこと言ってました。
 でも原さん曰く性格が良くて明るいそうです。
 お薦めできる馬は特にいないそうですが、
 モリトシンシンを応援してほしいとのこと。
 シンシンは気性的に弱くゲートでも自分から下がってしまう
 そうです。でも調教はいいそうです。
 今後注目の一頭です。

水野Jです。双子の弟は地方競馬の騎手です。
次は期待の若手、二本柳壮騎手です。
 調教の間に来てくれたみたいで5分という短い時間でした。
 エリザベス女王杯ではエイダイクインで3着に追い込んで
 きた時は自分でもビックリしたそうです。
 ライバルは北村Jと言ってました。
 (エイダイクインは阪神牝特で故障し引退)

  
二人の騎手に来てもらった後も調教をしばらく見学。
 その後だいたい9時くらいに見学終了でした。
 最初の集合場所まで歩いて帰ってオレンジ色のバッチを
 返して解散。
 みなさん車がやはり多いでした。なかには原チャリの人も。
 せっかくのトレセンだったのでしばらくまわりをウロウロ
 していると馬頭観音が目に付きました。
 隣りにはライスシャワーでおなじみの勝負服の人形があります。
 見ると飯塚調教師の建立した馬頭観音でした。
 「ライスシャワー永遠に・・」という立て札もありました。
 しっかりライスに的場さんの活躍をお祈りしました。
 その後美浦のスーパー「とぴあ」に行ったのですがまだ開店
 してなかったみたいで残念。
 他に見るところもなさそうなので家路につきました。
 
 

今回の公開調教で美浦トレセンに行ってとても良かったと思います。
 今まで3コーナーからしか見れない調教が向正面から見れて全体の流れがよく分かりました。
 またそれをカメラに収める取材の人の苦労はたいへんなものということも。
 公開調教に参加してこれからの新聞の調教欄や調教VTRの見方が少しは変わるだろうと思います。
 ぜひまた参加したい公開調教でした。

美浦トレセンへの行き方
 電車:JR常磐線・荒川沖駅下車。車で30分  JR常磐線・土浦駅下車。JRバス(西口@乗り場)美浦トレセン前下車
 高速バス:関東鉄道バス 東京駅発、江戸崎・美浦・阿見ルートで美浦トレセン下車(1時間40分くらい、1600円

 車:常磐自動車道・桜土浦ICより40分