〜期間限定〜
特別企画!競馬博物館「的場均」展

東京競馬場にある競馬博物館では、
ただいま「的場均引退特別展」が開催されています。
主に展示物がメインです。
G1勝ちのパネルや今後の抱負、大久保房松調教師に
ついて、愛用の品々などが展示されてました。
珍しいものでは「ひとりぽっちのダービー」のCD、
ジョッキー列伝「円熟へ。」のポスターなどです。
残念ながら、CDは聞くことはできませんでした。
パネルを見てると、いろいろなことが思い出されます。
東京競馬場にお越しの際には、ぜひ見ていってください。
パネルの他に、調教で着ている調教服、鞍、鞭の展示が
ありました。
きっと的場さんの汗や涙などの思い出がいっぱいつまった品々です。
画像の下にはCDが見れます。
どれも貴重な品々ですね。
特に鞍は、使い込まれていて解れなどがありました。

競馬博物館(東京競馬場内)
「的場均騎手 引退特別展」 3月3日(土)から4月22日(日)まで
開催しています。
「師匠 大久保房松調教師について」
今の自分があるのは、まずこの世に産んでくれた両親のお陰。
それから、育ての親である大久保房松先生。僕の親より長いからね。
いちばん影響を受けたのは、師匠の大久保先生だね。
厩舎に入る前にね、「いちばんうるさい調教師のとこ来て、お前は気の毒な男だ」
っていわれたんでよっぽど厳しいのかなと思ったけど、いちばん優しくて、
心のある先生だった。だからいろいろ先生のところ来てから、変わったもん。
それまでうちの実家でしかご飯食べてなかったのが、
まあやっぱり世の中っていうのは、違うんだなって。
ただ騎手を育てるんじゃなくて、人間を育てるっていう面で、すばらしい。
そういう人のところで騎手ができたってことは、僕の財産ですよね。
だから本当に感謝してますよ。うちの先生には。
僕がこれからもし弟をとっても、先生の真似はできないだろうな、きっと。
今は競馬学校とか、僕らの時代と全然システムも変わってきてるしね。
僕がうちの先生を尊敬してるように、尊敬される調教師になれたら
最高だなとは思ってますけどね。
「これからの抱負」
調教師になれば裏方になるけど、その中でもいちばん重要視される
ポジションだから、それだけ責任ものしかかってくるだろうなと思ってます。
その分やりがいもあるなと。どういう馬を手がけたいっていうことは、
全然考えてないですね。その馬の理想とするものを追い求めてあげることが、
調教師としていちばん大切なことなんじゃないかなと思ってます。
もちろんダービーは勝ちたいっていう夢は持ってますよ。
でもね、出るのだけでもたいへんでしょ。他のクラシックレースも勝ちたいし、
海外にいけるような馬を持ちたいっていうのは、ないわけじゃないですけども、
そんなに簡単にそういう馬は見つからないでしょ。
オープン馬に出会えるか、それすら難しいと思ってるんです。そういう馬と
めぐり会えたときには、その馬の精神状態だとか、肉体的な部分で100%の
力が発揮できる時期がくるまで、我慢して待っていたいと思う。
馬って自分の精神的な状態とか肉体的な部分とか結構訴えるんですよ。
人間が望むことにまだ耐え得ない時に多くを望んでしまうことが、少なくなくて。
それで幻の名馬に消えていく馬を、見ているから。
だから馬のいちばんよき理解者でなければ、いけないんだろうなと思ってます。
でも立場が変わると、なかなか難しいよね。実際には。
それでも馬が僕んとこを去っていく時に、「的場厩舎に入れてよかったな。」って、
そう思われてみたいなと思ってます。
おまけ「百草園の梅」