第20話
「恐怖のルート87」 高原竜ヒドラ 登場 脚本:金城哲夫
監督:樋口祐三 1966/11/27放映
結論から言うと、ひき逃げで死んだ少年の化身の怪獣が車を襲う物語なのですが、マイカーブーム・交通戦争への警鐘というテーマ性はそれほど強くなく、意外に普通の怪獣ドラマとして物語は進んでいきます。普通のエピソードだと怪獣の出現または怪獣が引き起こす怪現象がドラマの発端になるのですが、このエピソードではそれにくわえて謎の少年の存在があり、調べていくと実は…というところは後年のウルトラセブンの「ノンマルトの使者」を思わせます。科特隊がヒドラ相手に展開するのは「ウルトラ作戦第2号」ですが、具体的にどのような作戦かは不明です。
余談:ヒドラの像は、ここで説明するのもバカバカしいくらい有名な、伊豆シャボテン公園の「荒原竜」(字の違いに注意)です。一時期、老朽化のため取り壊す計画が持ち上がっていましたが今でも健在です。正式には「荒原竜」なのですが、同園職員の間でも通称ヒドラで通っているそうです。