テロはもちろん、ぼくはあらゆる暴力に反対です

War is not the answer. Peace !


30数年前の東京。
銀座通りを、つないだ手を大きく広げ
ベトナム戦争反対!沖縄返還!』を訴えながら
整然と進む、長い長いデモの隊列。
その中に、ぼくは居ました。

アメリカの、ベトナムに対する一方的な暴力に反対し
沖縄の無条件返還を願いながら・・・

近くでは武装した機動隊が挑発を繰り返す。
それに呼応するかのようにヘルメットをかぶった「過激派」が
反戦・平和を叫びながら火炎瓶を投げ、車に火を放つ。
待ってましたとばかり、機動隊はそのヘルメットをこん棒で叩き割る。

暴力でなにが解決しただろう。

アメリカでは、いまだにベトナム戦争の映画が作られるほど、
ベトナム戦争のトラウマに悩まされている国民も多い。
米国史上、原爆投下と共に最大の汚点だと思う。
「過激派」の暴力が残したものは何か。
破壊活動防止法をあしがかりに
人権と民主主義を脅かす危険性のある法律が次々に出来上がった。

たった50年しか経っていないぼくの人生の
ほんのひとこまのあのシーンが
いま、全世界を捲き込んで再現されようとしている。
そんな気がしてならない。

アメリカでは
大統領の「国家非常事態」宣言のもと
今まで議会が拒みつづけてきた法案が続々と通過する。
「警察国家」という言葉が新聞にも使われた。

日本でも
政府の方針に反対する政党があることに
「憂うべきこと」と現閣僚が発言するに至っている。

歴史に学び、2度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しい。

反戦・平和を願いながらも、なにも出来ないぼくが
いま出来得るアクションのひとつ
ここに、反戦・平和への連帯の意思表示をすること。
そう考えました。

米国主導の世界の趨勢の中で、見落とされそうな小さな記事。
ぼくの拾い読みを、列記します。

・・・ 正義ってあるんだろうか戦争に ・・・

2001.9.30

● 演説・声明・アピール◇ マスコミ■ うねり


● アナン国連事務総長【ニューヨーク9/24時事】
相互恩恵と全人類の利益の為、相互尊重と寛容をもって、あらゆる宗教、文化の人々が出会い、交わり、意見や知識を交換する自由を再び主張しよう。
● ローマ・カトリック教会祈りの集会【ローマ9/24ロイター】
暴力は暴力を根絶できません。アフガニスタンの人々は全てがテロリストではありません。彼らは人類なのです。
● 国連機関(ユニセフ・国連難民高等弁務官事務所・世界食料計画・国連人道問題調整事務所・国連開発計画)共同声明【ワシントン9/24】
アフガニスタンの500万人以上の民間人が生存の危機にある。窮状にある住民の2割近くは5歳未満の子どもで、その多くは生存の境にある。新たな食料供給が出来ない為、同国内に貯蔵されている食料は2〜3週間で枯渇するだろう。国際社会の緊急の対応が求められる。


◇ 国民日報【韓国9/20】
目の前の国際安保の為に日本の軍事大国化をあおる近視眼的な政策が、結局は世界平和の災いになる事を認識すべきだ。
◇ 聯合早報【シンガポール9/22】
「平和憲法」と死神の距離はすでに、極めて近くなっている。
武力行使承認決議にたったひとり反対票を投じたバーバラ・リー下院議員
【米紙サンフランシスコ・クロニクル9/23電子版】
議会は、事実が明らかになるまで待つべきであり、私たちの行動がもたらす結果について、十分に認識して行動すべきであった。私は、反対したことで、裏切り者、臆病者、共産主義者と呼ばれた。でも、正しい投票をしたと今も信じている。これまで2万通のメールを受取った。最初は激しい言葉ばかりだったが、今では「よし、抑制を働かせよう」「できるなら暴力の連鎖を断ち切ろう」という言葉も聞かれる。
◇ 坂本龍一氏【朝日新聞「私の視点」9/22】
報復しないのが真の勇気
◇ 琉球新報【9/25付・社説】
違憲とされている集団的自衛権の行使に抵触する恐れもある。米国の対テロ支援であれば、何でも許されると言わんばかりの小泉政権の“右傾化”に危うさを感じる。憲法には、国際社会で名誉ある地位を占めるためには、自衛隊を派遣したほうがいいとは書いていない。戦争と武力の行使は「永久にこれを放棄する」と骨太に示している。


■ 英核軍縮運動(CND)議長【ロンドンでの集会・9/22】
テロを憎み犠牲者を悼む気持ちは同じです。でも戦争になれば罪のない多くの人々が米国と同じようにまた犠牲になります。軍事行動はテロリストと同じ罪を犯す危険があると、ブッシュ大統領やブレア首相に訴えたい。
■ 「チャンス」小林事務局長【渋谷ピースウォーク・9/23】
罪のない人たちを巻き込む武力報復ではなく、真犯人を捜し出して法のもとで国際法廷で裁きにかけることを求めよう。
■ 平和を願う無言の抗議【港区/米大使館前・9/23】
黙とうして犠牲者の冥福を祈りながら、またテロを引き起こす武力報復はやめてほしい、との意思を込めて献花。
「 War is not the answer . Peace ! 」(戦争では解決しない。平和を!)


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