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『8月11日』

    
「松前・江差経由で奥尻でしたが・・・」

    夏のクルーズは奥尻の温泉に行くつもりで春先から計画を立てていました。 
  昨年も一昨年も、自宅のリフォームや色々事情が重なってどこにも行けず、
  何んとしても今年こそはと秋田や小樽のお友達と相談していたのですが
  たった一日で松前から帰りになるなんて、不完全燃焼でモンモンとしてます。
  台風7号が夕方函館に最接近の予報です。

   8月10日から長ければ翌週いっぱい使って計画を立ていましたので、どこかの港で
  1−2日カンズメになっても神威脇の往復には十分な時間がありました。
  江差の姥神神社には間に合いませんが、松前の時代まつり見物も予定にいれてます。
  9日の夕方には食料と酒を山ほど積み込んで翌朝出るつもりでしたが、5号台風の
  ウネリがまだ残っていて1日延ばして11日の朝5時に函館を離れました。
   真夏の日差しとちょうど良い風で順風満帆、潮回りが良くて難所の白神岬も
  ドリンク付きで通過です。1年前にここで死ぬほどひどい目にあったのはうそのようです。
  ここで最初の予定外が、 お昼ちょい過ぎに港口まで来て入港準備をしていると、秋田の
  「ハックベリー」から無線が入りました、エンジンの冷却水ポンプが壊れて
  ラジェーター液が噴き出てきたそうです。お友達は津軽半島小泊の沖、風がほとんど
  無くて海峡の方へ2−3ノットで流されているようです。勧進丸が海峡を渡って
  引っ張りに行ってもミーティングまで3時間以上かかるでしょう、
  一番いいのは今朝函館を出た大型カタマランの「ビジョン」ですが国際Vでも
  連絡がつかず、姿も見えません。
  青森市から松前に向かっていた小樽の「エトピリカ」に曳航を頼みましたが、堀江さんは
  即答で「すぐ向かいます」 ヨット仲間は本当にありがたいですね。
  無線や携帯で位置を教えあっていたようですが、潮の流れの複雑な竜飛岬の沖ですので
  曳航を始めたのは3時頃になっていたようです。

    


     お先にゴメンですが、曳航のお助けは「エト」に丸投げして自分達は安着祝いを始めてます。
   お天気も海況も特に問題無しなので日没までには皆さんそろって一杯やれるでしょう。
   (今回、写真よりスマホのビデオの方が多くて適当なのをキャプチャーしてます。)
   だいぶ昔にクマちゃんを青苗から江差まで引っ張ってきたことがありましたが、ヨット同士の
   曳航は思いの外時間がかかるものです。帰省中の青野さんに温泉を誘われましたが
   お友達を思うとのんびりお風呂という訳にはいきません。買い物で時間をつぶして、
   日暮れ近く一人で白神岬の夕焼けを見ている頃にやっと到着です。
    エンジン無しなので一度失敗でやり直し、着岸まで15分位でしょうか、陸回りの
   お友達はたくさんいますので自分は手出しをしないで、港口から終わりまでず〜と
   ビデオを撮ってました。

   
   
    写真の時間は6時半でしたので日没ギリギリです。

        
   
   「マイウェー」に場所を借りてご苦労様会をやってます、 こちらは本日のヒーローです。
   ビデオを見ると大笑いで楽しんでいたようですが、皆さんお疲れで早めに終わりにしました。
 
    翌日、さてどうしましようか? 風は東で奥尻に向かうには一番良いコンディションですが、
   この先4−5日はヤマセ風がどんどん強くなる気圧配置です、小樽に帰るお友達はルンルンの
   セーリングですが、函館に戻る自分たちは潮波を超えて走ることになります。
   お祭り見物と風待ちで松前に留まってもいいのですが、次の台風が北海道に付かづくようで、
   経験の無い松前の台風避難はちょっと心配になり泣く泣く帰ることにしました。
   死ぬほど飲もうと言ってましたが、榎さん・堀江さんとは一晩だけになってしまいました、
   榎氏は今年も姥神神社のお祭り参加できずです。
   神威脇には小樽フリートが10艇以上集まってたいそう賑やかだったそうです。
   来年再チャレンジは当然です。皆さんお盆の予定は空けておいてね。