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「ダブルハンドレース」      

 

 
 外帆の公式レースにはなっていませんが、いつも大型艇の後塵
(引き波)を拝している中小型艇の憂さ晴らしのレースです。
ショートハンドで苦労しているのに人手のある大型艇がゆうゆうと
抜いて行くのを、水線長の長さでしょうがないとあきらめている
オーナーのガス抜きに始まりました。 でも普段から何でもできる
腕のいい人達ですのでレベルは高くこれにアンカーリングと
ムアリングが加わればクルーズにはすぐに出かけられます。
 今回は、8艇の参加で一番大きいのが『サムライ」で最少サイズは
『ベルクレイル』の24フィートでした。 カンジン丸は
多少なりとも勝ち目がありそうでお立ち台も夢では無しと、
ホコリをかぶっていたスピンを引っ張りだしてタタミ直し、
ポールにCRCを吹きかけてここまでは準備万端です。






 
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      当日はオリオン座が出てくる3時に起きて函館に
      向かいました。
      

     

           

      一通りセットセットしましたが、ハリヤードのスナップ
      ブロックが無くて通りかかった水野さんに
      お借りしました。


         

       
    写真は魚釣り帰りの船上カメラマンのKさんが
    撮ってくれました、ありがとうございます。


    レースは6月のオープニングレガッタと同じでセメントブイを
   二度回ってタナゴマに戻るコースです。スタートはアウターを
   「右に見て」ですから一度クローズドリーチでアウターを
   回ってからフリーになります、マークまでは2マイル半で
   長くても30分ほどですので、スピンのチャンスは最初の
   マークまでの一回だけでバッグの入れ直しはシングルでは
   とても時間が足りません。
   バウまで延びるシートには三ケ所のマーキングがあって
   アビームと真ランまで左右を留めておけばちょうど良い位置に
   ポールが来るようになっています。
   さて「よいしょ よいしょ」とハリヤードを引けば少し
   スターボ側が巻き込んでましたがトラブル無く揚がりました、
   ほっと一息はありません、風が真ランに近く時々スピンジャイブの
   ようになって、風に合わせるとお船は矢不来の方に行って
   しまいます。スピンのトリムで苦労したのは多分10分足らずで
   すぐに回航マークが見えてきました。 次は取り込みです、
   先にジブを揚げてセールの陰からなどと言ってるのはシングルの
   実情を知らない人で飛ばした後はひたすらバウハッチの中に
   押し込みます、今日だけは土足で出入りしてました。
   マークを回ってクローズで走り出した時にはすっかり
   コタコタになってました。

         
                 


     レース後のパーティの様子です参加者が少なめでゆったりして
    います。いつものように早く食わないと無くなるような雰囲気は
    ありません。センドウは成績発表を待たずにお酒無しで家に
    帰りましたがたぶんゲッパでしょう。
    『カナイ」のゴメス佐藤君と、今日は人生最後のシングルスピン
    だと笑ってました。ホスト役の『サウスウィンド』の
    皆さんありがとう。





  『9月7日』

        自宅のリフォーム工事もほとんど終了で落ち着いた部屋から
     掃除と宅内引っ越しを始めてます。日曜はお天気も良くて
     セーリングに出たかったのですが、頼まれたお仕事で1日が
     つぶれました。ポンツーンに行くとお天気の割には人影が
     少なくもったいないですね。
     「カナイU」のゴメス佐藤君がジブのファーラーを調整
     してました。セールを少し持ち揚げて動きをスムーズに
     するそうです。
     働いている写真を1枚撮ってニトリにお買い物に行きました。
       

  

           

 
          

      『9月14−15日』


   「下風呂温泉クルーズ」

 
     今年の夏はイベントとレースで少々お疲れ気味で、おまけに
   家のリフォームの遅れも重なってどこにも行かずに終わりそうでした。
   14日は外帆一番の「花びしカップ」ヨットレースですが9月の
   半ばにもなって安定したお天気を期待するのは最後のチャンスの
   ようです。カンジン丸のエントリー無しが伝わると皆さんから
   「どうしたの?」「カンジン出ないと始まらないよ」等々たくさんの
   お誘いメールが来てました。
   申し訳ない気持ちを伝えてお許しを頂き、少々の食糧とたっぷりの
   酒を積んで一人で海峡を渡りました。
   東風なら三厩村、西や北が吹いていれば下風呂温泉を思ってましたが
   函館山の沖で決めることにして、まずはレースのスタートを
   見物に行きました。


     

  

   エントリーは18艇のはずですが お天気も最高で楽しいレースに
  なったでしょうね、結果はまだ分かってませんが、ショートハンド艇の
  上位を期待してました。微風でゆっくり走っている参加艇を追い抜いて
  立待岬の沖合に来ると東に帆影が見えます、あれはまさしくポン友の
  「ルシア」です。室蘭で修理を終えて昨夜は椴法華に泊まり朝早くに
  出た話ですのでお迎えができるかもと思ってました。
  「ルシア」の走りを見るのはずいぶんお久しぶりです。クマ船頭も今月で
  ついにぷータローになるそうで、「クマのぷーさん」です。
   (写真は先月取り換えたスマホで撮りました、調子の悪いデジカメ
  買いに行ったらお姉ちゃんに勧められてガラケーやめました、
  十分どころか今までのデジカメよりきれいに写ります。)
  海峡は東からのうねりが少し入っていて3m位をゆっくり上ってそして
  くだっていきます、行き合う貨物船はうねりで大揺れですが長さの短い
  小舟は波頭を一つずつ超えていきます。下風呂漁港までは20マイル
  ちょっとですので4−5時間ですがハーフムーンの時期ですので潮波も
  それほどでなく、オートパイロットに舵を任せればすることは見張り
  だけで後は思索の時間です。(かっこいい)でも考えていることは
  エッチな妄想か人生60年の恥ずかしきことの反省です。あ〜そうだ、
  今年の冬の整備作業の項目もメモしてました。



     


      2時過ぎに到着で予定通りです。漁組市場に
     職員の方がいましたので係留場所をお聞きしました。
     指示された場所に繋ぎましたが港内はイカ付け漁船が
     20隻位と作業船が数隻でガラガラです。
     これなら4−5艇でクルーズに来ても迷惑に
     ならないようです。仕事を終えてから外帆の
     名刺を持ってご挨拶に行きました。

     

      下風呂はそれなりの温泉郷で中小の温泉ホテルが数件と旅館が
     たくさんあります。ただ交通の便が悪く鉄道はむつ市までで後は
     バスがあるだけなので、自分の車で動かないと不便でしょうね。
     泊まり客以外は町民対象の温泉銭湯ですが、「新湯」(しんゆ)と
     大湯(おおゆ)があります。今回は坂の一番上新湯に
     行ってきました、途中で右に曲がれば大湯です。

 

  

                
      翌朝夜明けを待って帰り航海にしました、昨日同様穏やかな
   海です。このまま尻屋を超えて東北太平洋側を南に走れば
   10日で房総まで着くでしょう。銚子で一休みして一週間で
   小笠原まで・・・夢を思いながら函館向けです。


   

   『9月21日』

      「孫とセーリング」

      9月も半ばになってお仕事が忙しくなってきました。秋の
   盛漁期になって仕事も忙しくなり商売繁盛でありがたいことです、
   土曜も午後には出かけるつもりでしたが終わったのが暗く
   なりかけでシャワーを浴びたら向かうのがおっくうになりました。
   カンジン丸ではクマちゃんと布さんが主不在の中ツブ焼きで
   一杯やっていたそうです。
    翌朝まだ少し薄暗い中にお船に向かいました。今日はスピンを
   ジェネカー代わりに使えるかという大実験を予定していて先の
   ダブルハンドレース以来スピンに凝っているセンドウです。
   しかし近所に住む娘に電話したら孫のココちゃんを連れてお船に
   来る話しになって大実験は微妙になりました。



   

    まずは今日の安全航海を祈念して軽くです。




    

   
    何度もお船に遊びに来ているココちゃんですが、ジジの
   お部屋位にしか思っていなかったようです、ポンツーンを
   離れるとかなりびっくりしたようですっかり固まってしまいました。
   ピースマークも「それどころじゃないわ」でいつものペースでは
   ありません、ちいさな胸はかなり混乱しているようです。
   イルカがいたクジラが跳ねたとごまかしていたらやっぱり
   ジジのマゴですね潮切りを出る頃には・・



 
   

   
     抱き付いていたママから離れて遊びだしました。 
    小さな子供はせいぜい1−2時間で飽きてしまうのでお昼前には
    ポンツーンに帰りました。お昼ごはんは用意してなかったので
    お家に帰ってから食べるそうです。自分たちは、焼きそば弁当の
    麺とクマちゃんの持ってきた生ラム肉を炒めてインチキ焼きそばで
    食べましたがそれなりにおいしくて完食です。飲み物が
    ビールでなくてアイスコーヒーとはどうしたことでしょう? 
    結局大実験は来週以降に延びました。 
    夕方の4時帰宅です、楽しい一日でした。








    『9月28日』

       先週、孫とのセーリングの時、床のカーペットがオイルで
    汚れているのを見つけました。量はそれほど多くなかったの
    ですが今までカンジン丸では無かったことです。ポンツーンに
    戻ってからエンジンカバーを開けてびっくり、エンジン全体が
    ひどく汚れていてビルジにもオイルが混じっています、
    ウェスで拭き上げて 一通りきれいになったのですが、下風呂で
    チェックした時には適正レベルだったオイルが下限以下まで
    下がっています。どこかから漏れている、修理代15万か
    20万? まいったな〜 


     先週は、何も準備が無かったのでエンジンのカバーを開けた
    ままで帰り、1週間後の土曜午後からウェスや洗い用のスプレーを
    たくさん用意してきました。汚れ仕事ですが本職の汚なさは
    着ていたツナギをレッコするときもあるのでヨットのエンジン位は
    気になりません。エンジンボックスの内側に張っていた防音用の
    スポンジにはオイルがたっぷり浸み込んでいて下側にたれて
    きています、スポンジを全部剥がしてゴミ袋に入れ、漏れた
    オイルを少し補充してエンジンをスタートさせましたが特に
    あやしい所はありません、いつものようにいい音で回っています。
    気になるのはオイル補充用のキャップの緩み位で、ブローバイガスを
    回収するペットボトルを取り換えたりヤンマーに頼んでいた冷却水の
    ゴムホースを交換しているうちにお友達がきました。

     お友達は今月でついにプーになるそうで「クマのプーさん」です、
    毎日が日曜日で、全く羨ましい生活が始まりそうですが人生色々と
    島倉お千代ちゃんも言ってます。久しぶりに『Lucia』でお酒を飲んで
    勢い余って大門横丁まで行ってしまいましたが、飲んだわりには
    どこかでお船のことが引っかかっているようであまり酔わずに
    帰宅(帰船)です。
    またエンジンを掛けて夜中の12時まで調子を見てましたが特に
    おかしいところもなくて明日に任せて寝たのは1時でした。


    


     日曜はスタートの練習レースだそうで、レースに興味の出ない
    SHOCC(南北海道外洋クルージングクラブ)の自分達は
    ちょっと冷やかし見物ですぐに沖に舳先をむけました。
    
    


    昨夜の残りのツブを煮込んで食ってますが飲み物がありません。

     

     午後から帰る予定なのであえて積み込まずですが、カンジン丸に
    冷たいプシューが無くてはやっぱりいつものペースになりません。
    エンジンのテストで出てきてますのでメインも揚げずに
    ジブの機帆走で走り回っていました。戻っておっかなびっくり
    カバーを開けると白い煙がでて白髪のおじいさんになって
    しまいました、エンジンはきれいなままで夜中に掃除した
    ビルジ溜めにも油分はありません、エンジンは快調に回って
    いましたし、検油棒にも変化無しです。一体どこから
    漏れたのかちょっと不思議です、少し緩めだったオイルの
    キャップからでしょうか?
  
     後片付けを終えてクラブハウスに寄ると皆さん生ビールでやって
    ました、ノドから手もコップも出そうですがぐっとこらえて
    すき焼きをごちそうになって帰宅です。