旅の楽しみその1

何だかんだ言っても旅行するのは楽しいもんである。
さすがに何の意味もなく旅に出ることはなくなったが、そうはいっても夕方以降はすることがないなんて事もよくある。飲みに行け、食いに行けと言われるかもしれないが、それはそれで骨の折れることである。よほど慣れた土地なら入る店も悩まないだろうが、なかなか見ず知らずの店にはいるのは勇気が要る。(まあボッタくられるような店に入る可能性は低かろうが)
一番ハズレがないのは、ラーメン屋。諸国料理…アジア系、エスニックなど…の店でもよい。どうせ客の誰もが非日常を求めてやってくるから、私の存在が浮くこともない。

さりとて、金沢でメキシカン、高知で沖縄料理というのはやはり何か間違っていると思うのである。
それでは、皆さんに教えましょう。私の密かな楽しみ。それは、

スーパーマーケットをぶらつく…(−_=)

これがなかなか面白いのですよ。お土地柄を反映していて1時間くらいブラブラするのは簡単です。
まず最初に覗くのは魚のコーナー。おそらくお国の台所を最も明確に表すのがここである。例えば…
沖縄:伊良部島の某スーパー(知ってるヒトは知ってるあそこです)だと、それこそ鰹の切り身と刺身ばかりが並んでいる。鰹船団の基地だからねえ、伊良部は。そしてイラブチャー(青ブダイ)の刺身。思わず買いたくなってしまう真っ青な皮付きの奴で、沖縄だなあと思うのだ。

ご当地地物をチェックするのも面白いが、生活事情も分かるのが魚である。関東の新興住宅地、スーパーを覗いてご覧なさい。どれもトレートレーピチピチ?の切り身ばっかりです。ご丁寧にパン粉の化粧箱入りのも多いですな。一匹もの、まず見ませんね。誰も捌けないんだろうねえ、おそらくは。
わたしなんぞは、小さい頃から祖父と釣りに行ったりしてましたから、魚=家で捌くものだと思ってましたけどね、現実には都会ではそんなものです。
各地に行きますとねえ、つくづく思うのはやっぱし山陰て魚の種類多いなって事。これは掛け替えのない財産ですよ(大げさ)

で、ひとしきり楽しんだら、総菜コーナーで半額の総菜を買って帰る。これですねん。