17の宴はオリオンの下で

天気予報は無茶だったが、意外にも下地の1日目は充実感とともに過ぎ去った。
夜半には雨も舞ったようだが、何度も言うように今更どうしようもない。ここは己の
遠征晴天率(正直非常に高いと思う)を信じるのみである。しかも今回は携帯式高
気圧を持ち歩くという噂もあるY氏が滞在中と言うこともあり、心強い。
取り敢えず7時起床で、様子を見ると

いやはや晴れ男恐るべし。雲は多いが晴れ間も見える。
しかも程良く待望の南風がそよいでいるから完璧だ。いつものようにクラブハウスで
朝食を取る頃にはドルフィンがお仕事を始める。しかし、今日は8時半からとは、こ
の働き者振り(ま、ドルフィンというよりパイロットが頑張ってるわけですが)には恐
れ入る。
一度上がったら1時間は周回するのが下地の常識だから、それほど焦ることもない。
チンタラ車で向かう路上に寝そべるは野良猫、ではなくて巨大なカニだった。やはり
下地、ただモノではない。
魚垣(ながき)を横目にかの有名なR/W17エンドに立つと、既に7,8名見学者が
居る。昨年のジャンボフィーバーから見ると、拍子抜けの少なさだが、気ままな撮影
にはもってこいだ。トリプルセブンは今日には東京に帰ってしまうらしい。ん〜〜、今
日もガンガン飛んでほしかったんだが。
428をブン廻す私はここでもかなり目立っているが、こういう超望遠主義のアホが居
ると、それが周囲に伝染する。皆さん、何となく広角率低くないか?
とは言え、昨年の最終日に味わった超どピーカンのすごさを知る者としては、ちょっ
と辛い薄曇りである。ファインダー越しに追っかけながら、雲が抜けてくれるタイミン
グをじっと図る。3周回に1度くらいしか陽が当たらないからイライラしてくる。
お昼過ぎまで粘っても空はスカッと来ないので、さっさと諦めて海にちょっと浸かり
休憩。しかし飛行機撮るヒトはほとんど海水浴をしない。足すら浸けない。勿体ない
よねえ、沖縄まで来てさ。
下地の撮影は、空のコンディションが重要。とくに「あの」定番ショットはちょっとでも
曇ったらどうあがいても無駄。
食事と島ブラに出かける。
まずは「でいだの郷」で昼食。ここのランチはちょっとお洒落な盛りつけで出てくる
ので、島では貴重。飾らない普通の島料理が食べたい人にはちと向かない。干
潮ですっかり干上がった佐和田の浜を眺めつつ、島一周に出発。伊良部、下地は
小さな島なので、1時間もあれば普通に一周できる。
島随一の繁華街?(といっても…)を抜けて、南へ。渡口の浜(とぐちのはま)へ出
る。島で一番有名で、一番沖縄らしい砂浜が広がる定番スポットだ。ただし私には
余り縁がないとこだけど。
さらに東へ進むとリゾートヴィラがある。プライベートテラスなどを持つらしいが、今
年もお客が居るのか確認できなかった。対岸に木間島が見えて立地はイイと思う
けど。
長山港を抜けると、島に東側に回り込む。牧山地区はサシバ形の展望台が有名
だが、私のお気に入りは↓
ちょうど県道が断崖上に駆け上がるところで、豊見氏親墓の碑があるところだ。
そのまま佐良浜方面へ向かうが、実はここ「お墓街道」で新旧取り混ぜてお
墓が続いている。
漁港を抜けて、島の北側に回り込む。某アニメのおかげであまりに定番だが
フナウサギバナタへ行ってみる。むかし船を見送ったトコだそうだ。
ちなみに私のお気に入りはむしろこっちの方↓
ジェットコースター式に県道がうねり、目の前に環礁が突然開けるところ。訓練
機は環礁を目安に旋回するので、上手く行けば飛行機も望める。ただ、午後だ
とご覧のように海が綺麗でない。何、傾いてる?苦手なのよこういうカット。
さあ、もう一周しちまったい。35エンド付近でちょいと昼寝をし、西に傾き始めた日
差しに合わせて滑走路西から撮影を再開。空港内はジャングルで見えないが、
絵になりそうなところを探す。
結局五時近くまで飛行機を追ってウロウロしたが、まだ終わらない。今日は夕
日が良さそうだから…。
ちょっと晴れすぎて、面白くないかもしれない。こうして七時半、やっと撮影終
了。さ〜〜オリオンビールで祝杯だ。↓マグロと鰹の刺身。ちなみに沖縄だと
酢醤油で食べることが多いようだ。で、醤油がなくてね、コンビニまで買いに行
ったサ…遠い。