南風吹かば

さて、相変わらず天気予報は芳しくない。とは言え、今更あがいても仕方がない。
取り敢えず7時起床で、始発のフェリーを目指す。時刻はサイトで確認済み。

が、あれれのれ。出港直前じゃないか。(さしばさん、時刻表更新してないやん)おっさんの
誘導でスタコラ乗船。ここから25分の船旅だが、空からはポツポツ雨も降り出す。ここまで
来るともはや…
さて、佐良浜港に上陸してから、伊良部島には申し訳ないが一目散に下地島へ向かう。
何時来ても道に迷うのがこの佐良浜の街で、急斜面に正にへばり付くように家屋が並ん
でいる。何となく地中海の港町(行ったことないが)風のゴソゴソっと寄り添った素敵な街
である。
ジグザグに坂を上ったら、とにかく西を目指すが、じつは地図など見なくても、全ての道
は下地に通じているのである。おかげでいまだに伊良部内の道は不案内だ。普通に道
1本間違ったりする。

朝飯がまだなのよね〜と、島唯一のコンビニによろうとしたが…予想通り道が違った。
閉店間際の「さしば」クラブハウスに飛び込む。あ〜〜なんか落ち着くね、ここ。「シャ
ケなくなったで、卵でいいですかい」とおばちゃん。イイわねイイわね。轟々と外からは
ジェットサウンドが鳴り響く。ほほう、今日は9時からお仕事開始か。頑張るねえ。
コーヒーもそっちのけで外をうかがう。

なぬ〜〜R/W35使ってるじゃないか。思いっ切り逆ランだ。
(件の海からアプローチはR/W17)
と言うことで、じっくりコーヒーを飲み(変わり身が早い)、ちんたら17エンドへ向かう。
伊良部では時速30qが法定速度なのよん(皆さんのんびりだ)。肝心の空の方はど
うにか晴れ間が垣間見られる展開だが、如何せん17である。遙か遠くに上がる機体
の腹を眺めるしかない。
しかし〜〜〜〜。
今年は秘密兵器があるですたい。換算1240mmが炸裂する。ざま〜見ろ、思い知ったか。
(誰かとめろ…)
428を持って来ちゃったのである。6sオーバーのバズーカ砲と三脚が今、下地の17エン
ドにある。数少ないオークションの転売ヤー〔註:種々のレアモノを転売して利ざやを稼ぐ
輩のこと〕経験を生かし?プチプチで完璧にパッケージされた428ちゃんは、キャスターケ
ースごと手ずからリレーされ、ちゃんと宮古空港に到着したのだった。ダッシュ8ではホン
ト迷惑だっただろうねえ。一方の三脚は関空窓口でサイズオーバーを指摘され、没収(凶
器扱いで機内持ち込み不可)。実にいろんな方々の御協力で、遙々やってきたのであっ
た。
さすがにこれだけあると大概は撮れます。陽炎が凄いから覚悟はいるが、幸い風が強い。
昼前にはターミナルの管理事務所にお邪魔して、屋上に上がらせてもらう(キチンと頼め
ば普通に上がれます)
午前中は順光だしなかなか良いポイントです。バックに海が入るのよね、青木勝さんのエ
イトには叶わないけども。

しかし皆さんよくお仕事されます。
4機とも3レグずつですよ。ほぼ終日2機以上周回している状態って、久しぶりに見ました。