《 我が家の古文書 》
我が家には多くの古文書類が保存されていました。
家屋の調査には横浜国立大学、古文書類は明治大学にそれぞれ何年もかけて調査、分類を行って戴き
ました。調査完了時には目録も作成されて各研究機関に配布されたと聞いております。
往時、調査の際、近隣の村々に存在する資料を一軒々たずね回り、全て手作業で学生達が解読し、ノート
原稿用紙に書き写し、夏の暑い最中に流れる汗をものともせず頑張って調査、研究に没頭していた姿が今も
鮮明に脳裏に焼き付いております。
その時、ご指導をなさっていた先生方が、木村礎先生(元明治大学学長)と神崎彰利先生(現在相模原市立
博物館長)でした。
木村先生の著された[封建村落]は津久井における江戸時代前中期迄の各村落の変遷を地方資料の発見と
上記学生さん達の努力の積み重ね、分析、研究等により完成されたもので今でも時々本棚より持ち出し読んで
おります。私も明治大学在学中、史学科にて木村、神崎、高島諸先生方に「一番出来の悪い弟子」として御教授
を賜りました。現役を退いた今、もう一度古文書解読の勉強を始めようと思っております。
所蔵古文書は以下の通り分類されています。
【 冊の部 】
A 支 配:寛文4年(1664) G 普 請:寛永21年(1644)
B 村 政:貞享1年(1684) L 林 野:寛文4年(1644)
C 村 況:元禄12年(1699) M 交通、助郷:寛延4年(1750)
D 戸口、身分:寛文4年(1664) N 寺 社:延享2年(1745)
E 土 地:慶長9年(1604) Y 雑 :享保3年(1718)
F 年 貢:寛永18年(1641) Z 私文書 :天明4年(1784)
その他【 状の部 】については現在、神奈川県公文書館にて調査分類中です。
他に絵画、屏風、掛け軸、額等、多数ありますが現在公開展示はしておりません。
大学、各研究機関、図書館等の研究、調査等にはご依頼があれば公開致します。
古文書の抜粋