お
お彼岸の「
そして、この時、向こう岸へ川を渡る「船」に例えられるのが仏さまの教えです。こちらの岸では、日々の生活の中で、迷い、悩み、苦しんでいる私たちが、仏さまの教えに導かれ、仏さまの教えに即した生活を送ることで、彼の岸、悟りの世界に渡ることができるのです。
この彼岸に渡るための仏さまの教えを「
仏さまの教えに即した生活を送るということからみれば、これは特にお彼岸の7日間だけに限った事ではなく、毎日の生活でも実践すべきことですが、日本では古くからの習俗と仏教の教えが混ざり合い、3月の春分の日と、9月の秋分の日を中心とした7日間をお彼岸と定めています。
お彼岸には、お墓に手を合わせて、ご先祖さまを供養します。それは彼の岸にいるご先祖さまに、生命を頂いたことへの感謝の気持ちを捧げるためです。
それとともに、静かに自分の心、日々の生活を振り返ってみて下さい。私たちは、ご先祖さまを供養するこの機会に、彼の岸という悟りの世界を感じることができました。悟りの世界とは、即ち「安らかな心」を得ることです。
私たちは、一人ひとりが、生きる喜びの中で「安らかな心」を培い、それによって、争いのない平和な世界をつくる、という大切な責務を持っています。
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