ハイテク!?ローテク!?製品 を使い倒す!
【その11】
バンダイ SPACE WARP 5000
2005年03月 か、買っちゃったよ。 トイザらスで4,499円。 しかも1軒目は売り切れで1週間後に入荷予定だとかで、ようやく2軒目でGET。 SPACE WARP 5000とは簡単に言っちゃえば鉄のボールがプラスチックのレールの上を転がり落ちるオブジェを作るキット。 と言っても実物見ないとイメージ沸かないと思うが、まぁジェットコースターとか思い浮かべて貰えればいいかと。 ニュアンス的にはピタゴラスイッチとかドミノ倒しに通じるモノがあるんですよ、コレが。 いやぁコレすげぇ楽しいわ。 基本的にはキットなんで、パーツがザクザクっとパッケージ化されてるだけ。 2本のプラスチックチューブの上をボールが転がっていく構造なのに、パッケージには一本モノの16mチューブがズバーンと入ってる。 ということは「自分で好きなコース設計して遊べや!」ということなんだろうけど、いきなり自由設計じゃ多分ロクなコースにならないや、きっと。 そんなときは説明書見ると「基本コース」なるコースの組み方が載っている。 ふむふむ、まずはこの基本コースを組んでみますかってなカンジでレッツチャレンジ! <1.土台作り> まずはレゴブロックみたいな板が6枚あるので2×3の組み合わせで横60cm×奥行き15cmくらいの土台を作る。 <2.コースの下地作り> 次にアルミのポールにコースガイドを付ける。 ・・・が、まずはそのコースガイド自体を5つの細かいパーツを組み合わせて組み立てておく。 コレが結構膨大な作業。 似たようなパーツを同じパーツと思いこんで組み立てた後にどうやら2種類の違うパーツだったことに気づき、半分くらいのコースガイドを組み直しするハメに。 ・・・教訓:説明書はちゃんと読みましょう(笑) んで、説明書通りにアルミ製ポールの特定の位置、特定の向きにコースガイドを取り付ける。 不規則に並んでるように見えるコースガイドを取り付けただけの現時点では全くコースがイメージできない。 <3.コース立ち上げ> ガイドのついたポールを決められた土台の位置に差し込んでいく。 全体的に似たような高さのガイドは繋がるのかなぁとか思ったりもするがまだ全然コースがイメージできない。 ついでに下まで転がってきたボールを再び上部に運び上げるスクリュー式のエレベータも組み立て。 <4.レール> 16mのプラチューブを所定の長さにカット。 150cmが2本、270cmが2本、350cmが2本。 足りなくなったら困るので気持ち長めに切っておく。 計算上は60cmほど余るはずだが実際は40cmほどしか余っていない。 ソレをレール配置図(上面図)を元にクネクネウネウネと配置していく。 ・・・が、意外とプラチューブが堅いのと、狭いところに長いチューブをチマチマ配置してるとコースガイドが外れてしまったり、アルミパイプが土台から抜けてしまったりで、ちょっとばかしイライラ気味。 OK、ちょっと深呼吸だ、落ち着こうぜ。 コースがウネウネしてるモンだからカーブによってガイドの内外周が入れ替わる。 片側通し終わってもう片方を通そうとして間違ってたりすると、あれぇどっち通るんだっけぇなんてカンジで頭の中のイメージがぐにゃりと壊れてくる。 コレって一種のゲシュタルト崩壊? OK、もう一回深呼吸だ、落ち着け、オレ。 ・・・おおっと難所の360°ダブルループポイントだ。 むぅ、くそぅ。 なんかきれいなループにならないな、まぁ微調整は後回し、とりあえずざっくり配置してしまおう。 後から考えるとこの「後から微調整」ってのが非常に難しかったようだ。 ボールが転がるルートを順番に転がるように組み立てていった方が多分楽だわ。 <5.微調整> レールガイドのスパンが長いところには適度に枕木をいれながら2本のレール間隔を調整。 ふとココで魔が差す。 ちゃんとボール転がるかな? とりあえずトップから分岐点までのコースを仕上げよう。 言い忘れていたが、この基本コースってのはボールが転がるコースは1本ではない。 自動切り替えポイントがついていて、途中で2つのコースに分岐するのだ。 Aコースは急降下で360°のダブルループがあるスリリングなコース。 Bコースは外周をぐるぐるとゆったり周回するロングコース。 でもこの微調整ががなかなかうまくいかない。 レールが歪んでいてボールがこぼれたり、間隔が開きすぎていて隙間から落ちたり、コーナーでそのまま飛び出してしまったり・・・。 その辺をチマチマ修正しながら転がる距離が徐々に徐々に伸びていく・・・。 うはっコリャたまらん。 この課程がものすごく楽しい。 なんて言うか、そう、達成感。 ようやく分岐点までスムースに流れるようになったので、思い切って余分なレールを切断してきっちりサイズに仕上げる。 はさみを入れる瞬間、失敗したらもう後戻りは出来ない。 一番緊張するシーンだよ、これ。 オーケイオーケイ! これでスタートから分岐点までは完成だ。 次はAコースの作業に移るぜ。 Aコースはなんといっても360°D-LOOPが目玉。 とりあえずトップからボールを流してみるぜ! ・・・ボトッ。 ガーッッッデェェェェムッ!!! なんと最初のループすら回りきらずにてっぺんからそのまま真下に落下しやがったぜ! オウ! 何が原因なんだかさっぱりわからねぇ! そこに女神の一言が・・・。 「ループがつぶれた楕円になっとるのがいけないんじゃないかい?」 オゥ!ナーイスだゼ、誠サン! 確かにつぶれた楕円じゃスムースにボールがループを駆け上がることが出来ねぇ! こいつをチョチョイのチョイッっと修正してやればバッチ・・・ってムキィ!!! レールに余裕がなくて修正がきかねぇ! ・・・仕方ねぇせっかくはめたレールガイドをチョイと先まで外して余裕を持たせよう。 こうして微調整を繰り返してトライすること15回。 ようやく360°D-LOOPをクリア。 っっっしゃあぁぁぁ! この瞬間がチョーキモチィィ!(Copylight 北島サン) オーケイオーケイ。 ココさえクリアできれば後はそんなに難しくねぇぜ。 さぁ次はBコースだ。 ゆっくり周回のBコースって実は意外と難敵だったりする。 高低差があまりないのにコース長が長いのだよ。 つまり一歩間違うとボールがコーナーのバンクを超えることが出来ず、ゆら〜りと今来た道を戻っていってしまうのだ。 そしてまたコーナーでゆら〜りと引き返してくる。 同じ場所をゆら〜りと行ったり来たり・・・。 はぁぁ・・・なんか儚いね。 バンクを超えられずすごすごと引き返してきたボールを見てたら、思わず死にたくなってきたよ。 まぁループの難易度に較べりゃなんのその。 あっという間に調整して完成ってなもんだ。 <6.オブジェとして> うぃ〜ん、うぃ〜ん、うぃ〜ん・・・。 単2の乾電池からエナジーを貰ったスクリューが力強くボールをてっぺんまで運んでいく・・・。 てっぺんまで運ばれたボールはエレベーターから解き放たれるとするするっと周回しながら分岐点へ向かう。 ボールがポイントを通過しAコースへと乗り入れるとその勢いでポイントは次のボールをBコースへと導く方向へとチェンジ。 Aコースに進入したボールは勢いよく一番下まで滑り落ち、その勢いに乗じて360°D-LOOPを駆け上る。 そして余韻を残しつつエレベーターへと導かれていく・・・。 あぁなんか魅入られてしまうな・・・。 ボールの動きを追っかけていると、つい時間を忘れてしまう。 電動のエレベーターが自動でボールを運んでくれるおかげで、まるでエッシャーのだまし絵のような永久機関にも似たボールの規則的な運動はなんと美しいのだろう。 ああ、今ならオリジナルコースを造れる気がする。 でもこの基本コースは壊したくない。 ・・・ヤバイ、悪魔がオレに囁く。 「もう1セット買っちゃえばいいじゃん」と・・・。 詳しくはファンサイトを見てね。 戻る |