2003年12月議会一般質問

冒頭
2003年12月議会で通告に従って質問させていただくにあたり、
去る11月29日、イラクで犠牲になって尊い命を落とされた、奥・
井上お二人の外交官のご冥福を心からお祈り申し上げます。お二人
の遺志をついで、一日も早いイラクの自立のために、日本は、アメ
リカの撤退、国連主導による復興に向け、イニシアティブを取るべ
きだと思います。
初めから間違いのイラク攻撃でした。フセインが見つからないから
と言ってフセインがいなかったということではない。という子ども
さえだませないような、歴史の汚点として残る恥ずべき答弁を残し
た小泉首相。彼がブッシュと交わした約束、面子のために、日本は
戦争への扉を開こうとしています。
一度開いたこの扉は、私たちの子ども、私たちの孫、私たちの子孫
を、世界各地の戦争に派兵する道に続いています。
イラクのベトナム化に手を貸してはならない。自衛隊の派遣に反対
です。町として,議会として、その決意が示せる12月議会である
ことを願います。


では、一般質問に移らせていただきます。
人材バンクについて

先ず人材バンクの立ち上げについてお伺いいたします。
わたしは平成十三年9月議会でこの質問を致しております。同じと
き、清水議員はシルバー人材センターの立ち上げを質問され、町長
は二人に「名前は何であれ、そういうものの立ち上げを詰めている
段階だ」と答弁され、非常に期待していたわけです。けれど残念な
がら、商工会に打診するなどの努力もされたとは聞いておりますが、
未だに形すら見えません。
この間、多様なサービスを求める声はますます大きくなっています。

先ず子育て支援が上げられます。
若い世代は、夫婦二人で働いているのがふつうです。
一昔前の内灘町では、同居の家族や親戚に支えられたり、パートと
いう形を選んだりしてなんとかしのいで来ましたが、状況は変わり
ました。核家族になり、孤立している家庭が増えています。
子どもが病気になった、親のほうが病気になった、急な残業が入っ
た、と、困っている人たちはどうすればいいでしょうか?
その一方で、精神的には専業主婦のほうが、子育てで追い詰められ、
助けを必要としているという統計もあります。
同じことはお歳よりについても言えます。
高齢者だけの家庭、一人暮らしの方も増える一方です。
我が家の近所で、一人暮らしの方が、息子さんや娘さんの住む所へ
引っ越していかれました。大変残念なことです。
お年寄りにとっては、住み慣れた場所が一番なのです。
積雪時の雪かきなどは、以前、冬場の失業対策事業にできないかと
申し上げましたが、手助けの必要なものです。同じように草むしり
や、買出しなども必要な手助けです。
ごみの処理についても、車を持っていなかったりして、困っておら
れます。ひとつひとつ上げているときりがありませんが、このよう
な要望は非常に多いのです。

私の知る父子家庭では、朝早く出勤するお父さんに代わって、有償
ボランティアの人たちが送迎しています。有償とは言え、忙しい朝
の時間に継続の必要な大変なボランティアです。急な病気や、残業
への対応のために、いつもボランティアが足らず探しています。
内灘に住んでいる家族で、ボランティアも内灘の人です。けれど残
念ながらこのボランティアの人たちを見つけ、コーディネートして
いるのは内灘の人ではありません。
内灘に越してきた時に、知る人もなく、助けもなく、困り果ててい
たお父さんを助けてくれた組織は、内灘ではなく金沢にあったので
す。ここでは、子育て以外のニーズにも応えてくれるそうです。
心のせまい地域主義に陥るわけではなく、私たちの地域で何とかし
たい、と思いませんか。

町のあちこちで、少子高齢化の先行きを不安視する声が聞こえます。
内灘町は他町に先がけて「生涯学習の町」を宣言し、実績を上げて
きましたが、生涯学習の中に福祉ボランティアが含まれていること
のアピールが足りなかったのではないでしょうか。
そして、そのボランティアも、必要としている人が必要としている
ものを求めることができるような、そんな仕組みが望まれます。そ
れが実現すれば、安心して住み続けることができるのではと思いま
す。
そのために有償ボランティアと言う形での人材バンクを立ち上げて
いただきたいと思いますが、町の考えはいかがでしょうか。
有償ということに関しては、いろんな考えがあるでしょうし、地域
通貨という、新しい試みも各地で始まっています。町民の方を公募
して、地域通貨も含め、どんな人材バンクがわが町には最適である
か検討してもいいでしょう。私のこの質問にどこの課が答弁するか
戸惑われたと聞きましたが、生涯学習課・産業経済課・町民生活課・
保健センター・社会福祉協議会、と横断的に担当者を出していただ
ければ素晴らしい人材バンクができるでしょう。
町は「町には企業がなく、仕事がない」といいますが、今申し上げ
たような、福祉の分野的な仕事は、あると思います。それを調整し
てくれる人が必要なのです。
シルバー人材は60歳以上の人が対象ですが、子育て中のような若
い人でも登録できるようぜひ、人材バンクを立ち上げていただくこ
とを求めます。
申し添えますが、それに並行して、社会福祉協議会のボランティア
センターによる無償のボランティア確保に力を入れていただくのは
当然です。ボランティアコーディネーターの資格を活かしていただ
いて、ここでも、ボランティアの拡大に力を注いでいただくよう、
お願いしておきます。

次世代育成支援対策法について

次に「次世代育成支援対策推進法」についてお尋ねします。
平成十四年、一人の女性が一生に生む子どもの数が1.32と、最
低を更新しました。平成二年に丙午さえ下回る1.57ショックと
いうのがあり、子育てと仕事の両立を支援し、生み育てやすい環境
の整備を目指して「エンゼルプラン」が策定されました。平成十一
年には「新エンゼルプラン」として拡充されましたが、それでも止
まらない少子化に国は新たな支援策を打ち出したのです。わたしは
町にエンゼルプランをつくるよう求めてきましたが、結局、十年間
策定されないまま次の段階へ移ることになってしまいました。
「次世代育成支援法」は、全ての自治体で、必ず行動計画をつくら
なければなりません。

今議会の提出議案の中にこの次世代育成支援行動計画策定委託料と
して30万円が計上されています。プラン作成にあたっては、0歳
から小学校6年生までの保護者6000人の15パーセントを無作
為抽出してアンケート調査すると聞きました。大体この種の調査の
回収率は50パーセントだそうで、結局7〜8パーセントの回答に
なると言うことです。
この全体として7〜8パーセントを基礎に10年間の大事な「町の
将来を決める基本計画」が決められていいのでしょうか。保護者の
多様な立場、地域の特性や、独自性を盛り込むために、調査会社に
アンケートを委託するだけでなく、保護者の方から直接要望やご意
見を聞くべきではないでしょうか。
12月4日5日、金沢の富樫教育プラザで開催された「子育て支援
NPO研修会」に参加してきました。厚生労働省から、この「次世代
育成支援法」の説明があり、若い女性を中心に150人近い参加が
あり、みな生き生きと発言していました。
「行政がこんなにわたしたちの要望や意見を聞いてくれるとは思っ
ていなかったので、初めて話し合ったときは驚いた。実現しなくて
も、真剣に聞いてくれたということが、嬉しかった。それ以降、良
い関係が続いています」と、子育てネットワーク代表の坂本さんは
言っていました。
金沢市では、彼女たちに事業を委託することもあるそうで、お互い
に補完し合ういい関係です。活気あふれる会でした。内灘の若い人
たちにも、あんなふうに参加の機会をと強く感じて帰ってきました。
正確な子育てのニーズの把握にも努める一方、内灘でもこのプラン
策定を若い人たちの発言の場にして、行政との相互理解を進めてほ
しい。
プラン作りにあたっては、内灘町には行動計画の策定義務がある3
00人以上の大企業がなく、そんな中で男性の育児参加をどうして
いくのか。地域に課せられた大きな課題です。
また、ニーズの多さだけにとらわれず、緊急性というものも考慮す
るべきですし、独自性にもチャレンジするべきです。

町だけでなく「国の将来を決める基本計画」です。ぜひ、未来に向
け、充分な手間をかけていただき、女性が子どもを産みたくなるよ
うなプラン作成のために、いろんな立場のいろんな声を直接聞いて
いただきたいと思いますがいかがでしょうか。

ゴミ処理について

次にRDFに伴うゴミ処理についてお伺いします。
RDFによるゴミ発電方式は、ゴミの減量に繋がらないと何度も申し
上げ、プラスティック類の容器包装を、金沢市のように分別収集す
るよう求めて来ました。
ずっと「検討中」という答弁であったのに、先の9月議会で急に「RDF
を作るさい、接着剤として必要であり、これがない場合には、凝固
剤として消石灰を添加するという必要が生ずる」ので、分別するの
は無理である、という答弁がされました。変だと思いませんか?
接着剤として必要だと言うのなら、そのことは、RDFが導入される
最初の時点でわかっていたはずのことです。どうして、今ごろにな
ってそのような答弁をされるのでしょう。
さて、本題ですが、先日河北や羽咋のRDF製造工場を視察させてい
ただきました。
河北では、RDF成型にプラスティックは必要といわれましたが、そ
の後訪問した羽咋工場では、菓子袋やその他多くのプラスティック
包装容器をマテリアルリサイクルしていました。つまり、燃やすの
ではなく、もう一度同じプラスティック素材のものに再生産、リユ
ースしているのです。
羽咋でできることが河北でできないわけがないと思います。
手間ひまはかかりますが、それがゴミの減量にも繋がります。
そこでお尋ねします。プラスティック包装容器のRDF化による焼却
を止め、素材として再利用するよう河北広域事務組合に申し入れる
べきだと思いますが、いかがでしょうか。
徳島県の上勝町では、三重県のRDF爆発事故を受けて、「ゴミゼロ」
宣言をしました。単なる宣言ではなく2020年実現を目指して、
現在も「ごみ収集車の走らない町」「34分別をしている町」「全戸
に生ゴミ処理機が行き渡っている町」として有名です。
この34分別について調べてみましたら、「ペットボトルのふた」「空
き瓶のふた」「プラスティック容器包装類」「トレー」「割り箸」など
私たちも分別可能なものばかりです。
この方針は、自前の処理施設を作る費用を削減するためだったとか。
いまでは、ゴミゼロ宣言にまで広がり、世界から注目される町にな
りました。
内灘町でも、先ずこの上勝町の34分別を研究し、ゴミのさらなる
減量に取り組むべきだと思いますがいかがでしょうか。
現在、町では、詳細なゴミの分類を掲載したハンドブックを作成中
と聞きました。これが出来上がってしまうと、当分、変更は無理に
なると思いますので、その前に、きっちりとした分類を議論してい
ただきたい。町の考えをお聞きします。

呉江市との交流について

最後に呉江市との姉妹都市交流についてお伺いします。
昨年は呉江市市制10周年に町長はじめ町の代表と議員が参加して
参りましたが、今年は友好都市提携して10周年で、また町の代表
団を派遣する予定でしたが、SARSのために中止となりました。文
化協会も独自の訪問を企画されていましたが、やはり中止となった
のは残念でした。
いつも思っていることですが、姉妹都市とか言いながらも、子ども
の訪問団以外一般の町民には殆んど関係がないのは、さびしいこと
ですし、税金を使いながら、町の幹部と議員だけが交流しているの
もおかしなことです。
そこで提案したいのですが、町が呉江市訪問のツアーを企画し、一
般の方を公募して、なんの組織やつながりがなくても、町民であれ
ば誰でも友好都市を訪問できる機会を提供すればいかがでしょう。
補助金の制度も広く知らせ、友好の輪を広げて、だれもが納得する
友好都市提携となってほしいと思います。
最後に、町主催の中国語の教室が終わりましたが、たいへん熱心で
あったと聞いています。継続してはいかがでしょう。民間でも、中
国語の学習をしているグループがあります。こういった中国に特別
強い関心を持つ方たちに交流事業に参加していただくようにすれば、
一層の理解が進むでしょう。検討いただくようお願いして、私の質
問を終わります。