録音の仕方

目  次 このページは話が長く複雑です。興味のある方以外はのぞくのはやめたほうが無難です。

根性出して読んでやろうという方で、電話代のかからない契約の方以外は、一旦、回線をお切りの上ゆっくりご覧下さい。

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始めに
必要な機材について
  1. マイク
  2. 録音機
  3. マイクスタンド
  4. マイク延長コード
  5. ミキサー
  6. モニタースピーカ
マイクのセッティングについて
  1. マイクの設置(オーケストラ系)
  2. マイクの設置(合唱)
  3. その他の注意
録音レベルについて
  1. .メーターについて
  2. 適正レベルについて
  3. その他の注意
最後に


始めに
録音の方法といっても録音対象は様々です。ホールでのオーケストラや合唱の録音。バンド系の録音。その中でも人数の違い、ソロの有無、楽器又はパートの構成などによっても録音方法は千差万別。音を1パートごとに録ってゆく多重録音など方法も機材も様々です。ナレーション、BGM、SE(サウンドエフェクト=効果音など)など音楽とはいえない録音もあります。
 ここでは学校や同好会などでも最も多いと思われる、オーケストラ、吹奏楽、器楽、また合唱の録音について述べたいと思います。ただし、あくまでもごく一般の人が出来る範囲での話です。ところどころでちょっと背伸びする話もありますので、出来たらやってみてください。

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必要な機材について 
1.マイク

 これが、音の入り口で一番肝心です。マイクといってもいろいろな種類があります。価格ひとつとっても数千円から100万円位まで様々です。一般の人が買われるのは数万円までです。方式で大きく分けると「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」があります。そしてそれぞれに「単一指向性マイク」と「無指向性マイク」があります。(本当はもっと細かい分類があります)        
コンデンサーマイク
(電池又は電源が必要)
無指向性 ホールでの雰囲気を録ったりします。メインマイクとして使う事もあります。
単一指向性 このタイプが一般的です。マイクによって指向性の鋭さの違いも有りますが。
ダイナミックマイク 無指向性 インタビューマイクやタイピン型にこんなのがあります。
単一指向性 カラオケやスピーチ用によく使うもの。

 普通、音楽録音には単一指向のコンデンサー型を使います。音楽録音はほとんどステレオ録音なので、これが2本必要です。

ステレオマイク 世の中にはステレオマイクなどといわれる1本に見えて中に2本分入っているものもあります。これにも2種類あって左右用の2本が1つのケースに入れられた方式と、正面用と両サイド用のユニットが入っていてマイクの回路で左右を出力するMS方式といわれるものとが有ります。前者は2本のペアマイクと同じことですが、後者は「中抜け」(後述)がおこらなくて使い易く、現在ステレオマイクの主流です。一般用の価格は1万円〜5万円位です。プロ用は数十万から100万円位のものもあります。もっとも一般の方がプロが使用するマイクを使ってはいけないという法はありませんが、多分そんなマイク買わないでしょう。
 
尚、ワイヤレスマイクは皆さんが買える価格帯(失礼)のマイクは音質的に音楽録音に向きません。ちなみにテレビの歌謡番組などで使っているワイヤレスマイクは1本が数十万円もします。

マイクの取り扱いについて。

マイクはデリケートなものです。特にコンデンサータイプのものは衝撃はもちろん、湿気も嫌います。使わないときには、ケースに入れて乾燥した場所にしまいます。乾燥剤などを一緒に入れるのもよいでしょう。


2.録音機

録音機といっても下表に示すようにいろいろあります。ここでは全てステレオタイプを原則とします。

アナログ録音機
カセットテープ オランダのフィリップス社とソニーが開発し、数年前までは録音するといえば「カセット」というほどでした
オープンテープ 最近ほとんど見かけなくなりましたね。一般には1/4インチ幅のテープですが、1/2インチのものもあります。
その他 オープンテープタイプのMTR(※)もあります(ました?)。プロのスタジオでは、1インチ幅のテープを使い、民生用でも1/2や1/4インチのものもありましたが、最近はデジタルMTRに変わりつつあります。

デジタル録音機
MD
(エムディー)
(ミニディスク)
数年前ソニーが開発し、その便利さから爆発的に普及しました。しかし40代以上の人で知らない人も結構います。
DAT
(ダット)
(ディーエーティー)
音の良さからプロの間では定番になっていますが、MDが出てからは一般には音にこだわりの人が使います。
CDR・CDRW 数年前まで数十万していましたが、最近は安くなりました。市販のCDもデジタルコピーできますが、著作権法には気をつけて。
その他 最近プロのスタジオではデジタルMTRをよく使います。テープを使うもの、ハードディスクを使うもの、MOを使うものなどがあります。

※マルチトラックレコーダー/一般には左右の2ch(ステレオ)の録音機がよく使われますが、8ch、16ch、24ch・・・・などたくさんのトラックがあり、楽器ごと、パート毎など各トラックに録音して後でバランスを取ったりして加工し、最終的に2ch(ステレオ)にしてゆきます。

 
 最近はデジタル系の録音機が主流ですが、それなりの技術を持ってすれば、アナログ系でもなかなかよい録音が出来ます。デジタル系の明らかに良いところは、1)テープヒスノイズが無い。2)ダビングによる音質変化が少ない。(全く皆無ではありません。―――この事については話が専門的で長くなりますので控えます)以上の2点です。
 最近良く売れている
MDは、音質ではDATやCDRに原理的に劣りますが(といってもCD/MDラジカセなどではその違いはほとんどわかりません)、操作性は1番よいでしょう。
 
CD-R(CD-RW)は最近民生用として安い物が出てきました。ただ録音現場でブッツケ本番的に録音するには難もあります。編集が完成したもの、あるいは取り終えたものを、後で保存用に使う事をお奨めします。また、CD-Rは1回録音したら消すことは出来ません。CDRWは消したり録音したり出来ますが、専用の再生機でないとかかりません。使用するディスクは音楽用CD−Rとして販売しているものを使います。安過ぎるものには、エラーが多かったりしますので、ご注意。また、最近はほとんどのパソコンでCD-Rが制作出来るようになりました。この場合のCD−Rメディアはデータ用でかまいません。
 
パソコンでCD−Rを作ることに関してはこちらで。
 気軽に録るならMD、まじめに取るならDATです。ライブラリー性はCD-R(W)もよいと思います。

※録音機を準備する(買う)ときの注意事項

1) 最近のカセットデッキやMDデッキ、DATデッキにはマイク入力の無いものがほとんどです。デッキがあっても安心しないでマイク入力の有無を確認する事。無い場合は後で述べるミキサーが必要です。ちなみにプロの世界ではミキサー、さらにはマイク(プリ)アンプの使用が常識です。

2) ウオークマンタイプの録音機には録音レベルが自動(オート)で、つまり、録音ボリュームが無いものが多いのです。録音レベルについては、後で詳しくは述べますが、自動(オート)ではきちんとした音楽録音は出来ませんので確認を。
  


3.マイクスタンド

 学校の体育館や練習場、音楽室等で吹奏楽や合唱を録音するときには必ずマイクスタンドを使います。出来るだけ背の高いものを使ったほうがよいと思います。といっても一般に手に入るものは高くても2m弱のものしか有りません。実はこれではちょっと低すぎます。許されるなら、しっかりした台でも用意して高さを稼ぎましょう。ぐらぐらするものはいけません。音で台が振動してマイクスタンドからマイクに直接振動が伝わるからです。また、スタンドのネジ類はきちんと締めましょう倒れたり、振動してノイズの元になったりします。
 
業務用で4m位のストレートスタンドも有りますが10万円以上します。ごく普通のスタンドは1〜2万位です。
 音楽ホールなどには「3点吊り」といわれる天井から3本のワイヤーで吊ったマイクが有りますが、スタンドでは高さを稼ぐ事が難しいのと、演奏会ではスタンド自体が邪魔になったりしますので、このような装置があるのです。私達がホールで録音するときに、このような装置が無かったり、よいポイントに無い場合、ホールの天井裏まで上がって上から吊るす事もあります。(一般の方には安全性の面からホール側が許可してくれないと思います)
 さて、このスタンドを立てる位置についてはどうでしょう。ホールなどで録音するときのマイクの前後の位置は指揮者の後方、というより演奏者の最前列から、マイクの種類により1〜3mくらいです。しかし録音のねらいによって指揮者のすぐ後ろだったり、5mくらい離したりです。


4.マイク延長コード

 たかがマイクコードを延長するだけのものですが、されど・・・です。特にコネクター部分は接触不良になり易いので、注意して扱いましょう。必要以上に長くしない事。ノイズの原因になることがあります。


5.ミキサー

 メインマイクはステレオ録音では最低(左右の)2本必要ですが、補助マイクを使う場合はミキサーが必要になってきます。また、マイク入力のないデッキを使用する場合も必要です。
 ミキサーは録音レベルを調整するだけでなく、パンポットといつまみがついています。それぞれのマイクを右に定位させるか、左に定位させるかあるいは真中に定位させるか、このつまみで調整します。
 また、イコライザーといわれる音質補正のつまみもついています。

拍手や会場の響きを録りたい場合には、もう2本、メインのマイクの後方数メートルの位置に追加をしたりします。この場合は2本のマイクの距離を数メートル離しておきます。また、演奏者の両端のパートはメインマイクから遠くなるので、これを補う意味と広がり感を得るためにメインマイクから左右に広げた位置に補助マイクを置いたりします。


6.モニタースピーカ

 録音した音は通常モニタースピーカーで聞きます(ヘッドホンもありますが)。実はこのモニタースピーカーが曲者です。
 レコーディングモニターとして求められるのは、聞きたい音、聞かなければならない音が聞こえるスピーカです。ノイズはノイズとして、また、各楽器がきちんと聞こえる、そんなスピーカです。また、録音、編集作業は結構長時間に及ぶ場合がありますので、疲れないスピーカである事も必要です。
 そして、スピーカーはチョコチョコ変えないことです。モニタースピーカーの役割は音を聞く事にありますが、レコーディングにおいてモニターするということは、測定するということです。つまりモニタースピーカは測定器なのです。物差しやオシロスコープなどは基準が定められていますが、音楽としての音には、絶対的基準はありません。強いて言うならば、自分の耳が基準です。耳に達する音がモニターするたびに違っていたらもうどうしようもありません。
 どうしてもいつものスピーカと違うスピーカーで編集などをしなければならないときは、自分の基準CDなどを決めて(一番良く聞いているCDなど)、それを聞いてみて、そのスピーカの癖をつかむ必要があります。

 プロのスタジオにはラージモニター(文字通り大きなスピーカーです)、スモールモニター、ラジカセなどがあります。
 ラージモニターは音のすべてが聞こえるスピーカで(当然耳によりますが)、レコーディングスタジオではミキサー正面の壁面に埋め込んであったりします。スモールモニターはエンジニアの割と近くにおいて(ニアフィールド)聞くことが多く、ほとんどの作業はこれでします。「一般の家庭のステレオではこんな音だろう」というスピーカでもあります。ラージばかりでモニターしていると結構疲れるので、最終確認、あるいは大事なところの確認用です。
 ラジカセ類も確認用です。何の確認かというと、お察しの通り、ラジカセで聞かれてしまうことも結構多いからです。
 実際、私がテレビのコマーシャル用の音声制作を依頼された時には、テレビのスピーカで聞いて確認します。例えばナレーションとBGMがある場合、BGMもきちんと聞こえながらナレーターが言っている言葉がはっきり聞き取れるかどうか確認します。通常のモニタースピーカでは両方とも聞こえても、テレビのスピーカではバランスが違って聞こえる場合もありうるわけです。


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マイクのセッティングについて
マイクの設置
(オーケストラ)
 オーケストラ系の場合、いくつかの基本パターンがありますが、その中で一番よく行われる方法を述べます。
 メインマイクを、指揮者後方3mくらいの位置に、高さ3〜4mにします。ステレオアームに取り付けて左右の開きは90°〜120°位にします。オーケストラの前後の真中あたりを狙うようやや下に向けます。開き角度、上下の向きはモニターをして自分の耳で確認をする事。ステレオ感は良いか、2本のマイクを広げすぎると「中抜け」といってセンターの楽器が弱くなります。後方の楽器と前の楽器のバランスも気をつけましょう。
(どのようなマイクを使うかについての補足/一般の人が録音するには単一指向性マイクを使用したほうが無難かと思います。プロは無指向性マイクを使う事が多いかもしれません。無指向性マイクを使う理由は楽音はもちろん、ホールの響きもよく録れるからです。クラシック系の場合、ホールも含めて楽器と考えるのです。しかしマイクの位置など微妙な部分もあり、セッティングが難しいかもしれません。)
 また、両端の楽器がボケて遠く感じるようでしたら図のように両サイドに補助マイクを立てます。マイクの種類は、メインマイクと同じ物が良いでしょう。この事は左右の広がり感を得る事にも有効です。高さや前後の位置はメインとほぼ同じにします。当然ミキサーがないと入力できません。マイクの位置はメインマイクからオーケストラの幅の1/3離れたところです。
 さらに、拍手や会場の響きを録りたい場合には、上記補助マイクの後方10m位のところにもう2本マイクを立てることもあります。ここには無指向性のマイクを使うのも手でしょう。
 その他、楽器ごとに補助マイクを使用することもありますが、これは一般にはお奨めではありません。なぜなら、マイクが増えれば増えるほどその調整技術に高度なものが求められますし、下手をすると音が濁ってしまいます。なんと言ってもそのセッティングが大変だし、マイクやケーブルの購入費も大変なものになります。

マイクの設置
(合唱)

 合唱についてもほぼ同じことが言えますが、合唱の場合は「歌詞」がありますので、これがはっきりとわかるようにしなければなりません。マイクが遠過ぎると雰囲気が出て少し上手く聞こえたりしますが、言葉がボケます。
 もうひとつ合唱の場合気をつけなければならないのが、伴奏のピアノです。録音してみてバランスがよければよいのですが、ピアノの位置により、補助マイクを立てなければならない事も有ります。逆にピアノが大きすぎる場合もあります。これはメインマイクの位置を変えるか、合唱に補助マイクを立てるかどちらかです。合唱自体の声量が小さい事もありますので。


その他の注意

1. 基本的にマイクと音源の距離が近めだと、クリアに録れます。気をつけなければならないのは、前列の楽器にマイクが近づくと、マイクにごく近い楽器(声)と、遠い楽器(声)の距離感がはっきりしてきます。下手をすると、マイクに近い楽器(声)ばかり目立ってしまいます。オーケストラや合唱は、ポヒュラー系と違い、指揮者によりすでにバランスを取った状態で演奏されます。これを損ねた録音の仕方は本末転倒です。

2. メインマイクでしっかりバランスをとり、どうしても上手くいかない場合に補助マイクを使用するのが良いと思います。といっても、演奏会の場合、本番が始まってからはマイクの追加など出来ませんから、リハーサル時に準備はしておく必要があります。結果的に使わない事もあるかも知れませんが。プロの場合も、十分なリハーサルが出来ない場合、マイクセットだけは多めにして、MTRに一応録音しておきます。(結局使わなかったり、使ったとしてもほんのの少しだけだったり)

3. 演奏者が気持ちよく演奏できるように気を使う事も忘れてはいけません。録音となると演奏者は緊張もします。ここで録音者が、よい録音をしようという気持ちが先に立ってしまい、自分の主張だけを通そうとすると(演奏しにくい場所にマイクを立てたり、細切れにNGをだし過ぎたり)、演奏者の気分を壊してしまう事もあります。よい録音は演奏者と録音エンジニアとの共同作業でのみできる事なのです。

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録音レベルについて
メーターについて

 録音機やミキサーには必ずといっていいほどレベルメーターがついています。もしなければ、おそらく自動レベル調整(オート)方式です。これらは音楽録音向きではないので、もし、まともな録音がしたければ買い換えてください。「自動」というのはとても便利な機能のように思えますが、機械の都合で勝手に調整しますので、使う人の意図に沿った働きをするわけではありません。(たまたま沿っている事もあるかもしれませんが)
 メーターには大きく分けて2種類あります。「VUメーター」と「ピークメーター」です。VUメーターは簡単に言うとゆっくりとした平均的な動きをします。聞いた感じに近い動きです。ピークメーターは敏感に動きます。つまり、瞬間的に音が大きくなってもそれにメーターが反応します。手を「パン」と叩いたとき、瞬間的にすごく大きな音がしているのでピークメーターでは大きく示しますが、VUメーターの動きはそれほどではありません。
 
メーターが針式のものはVUメーターと誤解をしている方があります。針式のピークメーターもあります。機器の説明書をよく読むか、メーターの下のほうに「VU」もしくは「peak」と書いてある場合もありますので確認してください。


適正レベルについて

 デジタル機器の場合は一番大きな音が0dB(デシベル)になっています。アナログ機器の場合は真中よりちょっと上に0dBがあり、さらに+3〜10dB位までメモリが表示してあります。
 メーターがどこまで振れればよいかという問題は、デジタルとアナログでは違います。デジタルの場合はとにかく0dBを超えてはいけません。OdBを超えるとデジタルの場合は”ぐじゃっ”または"バチッ"となります。
  また、デジタルはダイナミックレンジが広いからといって、低めに設定している人がいますが、間違いです。どんな大きさの音が出るかわからない時は安全をとって低めにしますが、一番大きな音がしたときに0dBになるよう、リハーサルなどで録音レベルを調整してください。
 アナログの場合はテープの種類によって違います。カセットテープの場合はだいたい下表の通りです。
ノーマルテープ +2dB以上で歪
ハイポジテープ +3dB以上で歪
メタルテープ +6dB以上で歪

カセットなどアナログテープの場合は歪むといっても、デジタルのひずみと違って、少しオーバーレベルの場合は音の大きさを押さえ込んだようになり(リミッターがかかるといいます・・・・この事を逆に利用した録音もあります)、大きくオーバーしたときには”ぐしゃっ”となってきます。("ぐじゃ"ではありません)
 リハーサル時にレベルをよく調整しても、本番になるとプレーヤーも張り切っちゃって、または、プレーヤーが手を抜いてリハーサルする事もあり、3dB位大きくなる事があります。(これが経験です!!)


その他の注意  前項でレベル設定の話をしましたが、録音デッキだけではありません。ミキサーを使用する場合は、ミキサーも同じように適正レベルにしておかなければなりません。ミキサー側のオーバーレベルで音が歪んでいれば、録音デッキのボリュームをいくら下げても、歪んだ音が小さく録音されるだけで、歪んでる事に変わりはないのです。
 本来はミキサーから基準になる信号を出力して録音機とレベルを合わせておきます。つまり、ミキサーと録音機のメーターが同じ値を示すように録音機の録音ボリュームを調整しておきます。こうしておくと、どちらか一方のメーターを見るだけで済みます。ただしデジタル機器の0dBとアナログ機器の0dBを合わせてはいけません。例えばアナログミキサーのVUメーターの0dBは、DATデッキの-12dBと一緒にしておきます。DATデッキの0dBは、もうこれ以上の大きな音はダメダメといっています。ミキサーのVUメーターの0dBはもう少しで歪むよといっているのです。

とりあえず最後に      
 まだまだ書き足らないところ、舌足らずなところがたくさんありますが、随時追加、訂正してゆきたいと思います。1つの事項でも結構奥が深く書くのも大変です。ケースバイケースもたくさんあります。知識だけでは良い録音は出来ません。経験をつむこと、そして何よりも、良い録音をするための努力を惜しまない事です。(出来たら予算もですが) 良い録音が出来たときには自分も満足できるし、それを聞いた人も感動をしてくれます。「録音」にもですが「音楽」にです。録音は音楽をする一つの手段ですから。


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