( ;FF[3]GM[1]AP[PocketGoban Ver 0.999] SZ[19]PB[片山知的]PW[本因坊丈和] DT[1823-3-7] RE[白中押し勝ち] ;B[cp];W[pc];B[ep];W[oq];B[de];W[dc];B[cc];W[cb];B[cd];W[eb] ;B[fd];W[fc];B[cj];W[gd];B[qe]N[***smile_ace感想]C[黒11、白12の交換は、明らかに黒悪いと思うがどうだろう。黒12が急所だという認識からすると、黒11を打って、わさわざ白12を打たせたのは罪が深い気がする。 ***藤沢九段の解説 黒11は黒13まで開こうとする工夫だが、素人くさい。白12、14とじっくり受けられて、少しも利かしになっていない。] ;W[qp];B[od];W[oc];B[nd];W[mc];B[qk];W[iq]N[***藤沢九段の解説]C[黒17、19と掛けたのは好判断。上辺の白を幾分重複させ、黒21の開きを絶好にしている。しかし、丈和は白22と最後の大場を占め平然たるもの。]( ;B[ge];W[ed];B[ee];W[dj]LB[hd:][fi:][ej:]N[***smile_ace感想]C[白26もこの局面では、smile_aceの辞書には無いと言ったら言い過ぎになるか。白26がぴったりの局面もあるだろうが、ここでは、ボウシが好みである。 ***藤沢九段の解説 黒23は白aなら、黒bが注文で、白は24を利かして、白26と付ける。 白26はcのボウシなら普通。白26のツケは丈和一流のツケ。 ***smile_aceコメント ツケが厳しいという感じは受けない。ツケは捌きの手という感覚があり、捌きに来たのだから、むしろ白は低姿勢だという感じを受ける。白cのボウシの方が高圧的な感じがする。] ;B[dk]N[***藤沢九段の解説]C[黒27でいずれへのノビも白を軽くする。 ***smile_aceコメント 「軽くする」という表\現より、「利かされ」であるという表\現の方がふさわしい気がする。] ;W[ek]LB[ci:][ck:]N[***藤沢九段の解説]C[白28で白aは黒bと打って、白を攻める。] ;B[di];W[ej](;B[ck]N[***藤沢九段の解説]C[白26、28と黒地を固めさせて、丈和悠然たる横綱相撲。] ;W[fm](;B[dm]N[***smile_ace感想]C[黒33 利かされだと思う。左上、左下が強いのだから、黒33はこの時期に打つ手ではないと思う。右辺のツメ、白4へのボウシなど、黒33より価値がありそうな手は多いと思う。] ;W[ei];B[eh]N[***藤沢九段の解説]C[黒33は地とすれば小さく、攻めとすれば白34に黒35とハネざるを得ないが、ここに断点を生じて、にわかに黒の歩調が乱れた。 ***smile_aceコメント 黒33が攻めを意識した手なのだろうか? 白34のオシがあるところだから、とても、そんなところではないように感じる。だから、予]計に黒33が悪手に見えたのである。] ;W[fe];B[ff];W[gf];B[fd];W[dh];B[ci];W[fe];B[nc];W[nb];B[fd] ;W[eg];B[fh];W[fg];B[gh]LB[mb:]N[***藤沢九段の解説]C[白36、38とコウを仕掛けたのが絶好のタイミングで、白40に一コウあるばかりではなく、白46、48とコウを大きくする調子を得た。黒49のノビキリはやむなく、黒aのコウダテは間に合わない棋勢となっている。] ;W[fe](;B[dg];W[ef];B[df]N[***藤沢九段の解説]C[黒51、53と謝った。白に初期の目的は達せられたが、黒も黒49とノビキリ、さほど黒悪い分れではない。] ;W[qd];B[mb];W[lb];B[md];W[lc];B[re];W[gq]LB[ob:][ma:][qc:][pb:]N[***藤沢九段の解説]C[白54では白57のオシも大きいが、白54によって、黒55のキリから、黒a、白b、黒c、白dを利かされる形を先手で封じて、白60に先行するのが目的である。]( ;B[hp];W[gp];B[go];W[ho];B[gn];W[io];B[hn]LB[np:]N[***藤沢九段の解説]C[黒61は中央の白を睨んでモタレの手筋。 黒67までは黒好調に見える。 しかし、よく大勢を見ると、黒61では、変化図に示した黒aのカタツキが良かった。] ;W[in];B[hl];W[im];B[gl];W[qm]N[***藤沢九段の解説]C[丈和の大局観 白68、70と捨てられ、知的は「あっ」と声をあげたのではなかったか。白72と詰め、一気に形勢不明に持ち込んだ。 ***smile_aceコメント 形勢不明とは先着の効が無くなったことを意味している。] ;B[ok];W[om]N[***smile_ace感想]C[白70、72、74と思い切った打ち方ではある。 黒15と黒21の幅は5間、右下はもともと白地なのだから白72、黒73の取引は黒歓迎だと思えるが・・・。]( ;B[ml];W[ni];B[mj]LB[mk:]N[***smile_ace感想]C[黒77は利かされなのだろうと思う。 黒75でaの一間では間に合わないのだろうか。 ***smile_aceコメント 黒aでは、はっきり先着の効が無いと結論が出ているらしい。] ;W[qi]LB[nk:][rk:][mn:]N[***藤沢九段の解説]C[黒75の薄みに乗じ、白は76から78と黒模様を根元からゆすぶる。 黒77を打たなければ白aがあり、白78は白bのワタリを見ている。 黒79で黒cは白bで黒足りない。] ;B[pi];W[ph];LB[oi:][pj:][og:][rk:][rl:]B[oh]N[***藤沢九段の解説]C[黒79、81が白78に対する最強の抵抗で、 白a、黒b、白cのシチョウは成立しないし、白dは黒eとハネダシて戦える。 ***smile_aceコメント 白dに対する黒eの変化が本当に黒戦えるのか変化図を作ってみる。]( ;W[mm](;B[oi];LB[mk:]W[ll]N[***藤沢九段の解説]C[結局黒83と謝ることになり、白84となったが、この結果は、黒75で黒a、白82となった形に比較して、白有利である。] ;B[rl];W[dq];B[eq];W[er];B[dp];W[cr]N[***藤沢九段の解説]C[黒85は必死の逆ヨセだが、左下をえぐっては、はっきり差のついた局面である。 白68から白90に至る大局観は、関山仙太夫が「打ち方甚だ妙」というだけのことはありそうだ。] ;B[rn];W[rm];B[rp];W[qo];B[sm];W[ro];B[so];W[qn];B[sn];LB[ql:][pj:]W[rq]N[***藤沢九段の解説]C[黒91のトビは薄い。ここは、黒92と這い、白91の押さえなら黒96のハサミツケを狙う形。 黒99までヨセてもダメヅマリのために、後で白からさまざまな手段が生じた。 ***smile_aceコメント 黒21、黒85のコスミの形、黒21、73、79、83の形が良さそうに見えるので黒91はこう打ちたいと感じるが、白100までとなった形を見れば、白aの利き、白bのハネダシなど味の悪い形ではある。] ;B[pd];W[rc];B[ke];W[mk];B[lj];W[nj];B[nk];W[nl]N[***藤沢九段の解説]C[黒101は黒102のトビコミを無くすが、黒103と囲う前提として仕方がない。 勝算のある白は108と抜いて落ち着きはらっている。]( ;B[mi];W[kj];B[jd];W[nh]N[***smile_ace感想]C[黒111は一手パスのような手では? こんなカチンカチンのところ白が受けるはずがない。 ***藤沢九段の解説 黒111と居直って、中央は白に任せた。ここまで来ては、どっちみちいけない碁だ。 ***smile_aceコメント 投げ場を求めての着手というニュアンスであればやむを得ない。] ;B[oj];LB[fj:][ki:]W[hj]N[***藤沢九段の解説]C[白114に黒a、白bなら、白が10目くらい勝ちとなる。] ;B[ki];W[jj];B[gj];W[gk]LB[fj:]N[***藤沢九段の解説]C[黒115、黒117と頑張ってきたので、やむなく、白118と手をつける。 ***smile_aceコメント 黒117で黒aは無条件だが、白を小さく取ることになり、実戦では白118とコウになる。 コウにしないと、黒aより黒が得になるという意味なのだろう。] ;B[fr];LB[cq:][dr:][br:][gr:][fo:]W[fq]N[***藤沢九段の解説]C[黒119は、後に、黒a、白b、黒cとなれば損はなく、白dのコウダテもある。 白eに備えた意味もある。] ;B[hk];W[pf];B[pe];W[gi];B[hi];W[fj];B[ij];W[ii];B[gj];W[og] ;B[hj];W[mh];B[ng];W[lh];B[of];W[pg];B[qh];W[kh];B[mg];W[br] ;B[rb];W[pb];B[rd];W[ao]LB[bq:]N[***藤沢九段の解説]C[白122はコウザイ作り。白128でコウである。白130のコウダテに利いていてはきりがなく、黒131でコウを解消したが、白138までと、中央を逆貼]された。しかも、黒139が省けず、白が先手。黒141で黒aと守っても、25目ほどの差がついている。 丈和6段、知的4段とはいえ、多少旦那芸の趣があったのではないか。本局を見る限りでは手合い違いというしかない。] )( ;B[mh];W[ql];B[rk];W[pk]N[***藤沢九段の変化図]C[黒109と形を重視してダメをあけると、白110、112がある。右辺のダメヅマリはこういうところにも影響している。 ***smile_aceコメント 実戦ならこれくらいは読むだろうが、実戦の黒109には、やはり違和感はあった。] ) )( ;B[ll];W[oi];B[pj];W[pg];B[nh];W[rj];B[rk];LB[mn:][lm:][nl:]W[rg]N[***藤沢九段の変化図]C[黒81に対して、白82と外したのが冷静で、以下白90でほぼ活き形。 白82の効果は黒aのトビコミを封じたところにある。また、黒83で黒bなら、白cと逆襲する。] ) )( ;W[rk];B[rl];W[pj];B[oi];W[pk];B[qj];W[rj];B[ql];W[pl];B[ri]N[***smile_aceの変化図]C[黒戦えると言えるのか、smile_aceには分からない。] ) )( ;B[mk];W[mm]LB[ke:][jk:][er:]N[***藤沢九段の変化図]C[黒75で変化図の様に一間に飛べば、囲いあいになり、黒77でa、b、cいずれでも先着の効はない。十]って、黒75は実戦のケイマが選択された。 ***smile_aceコメント ここで地合い計算をしなければいけないのがプロの厳しさであろう。地が大きすぎて、数えるのが大変。] ) )( ;B[np];W[op];B[nn]LB[hp:][fo:]N[***藤沢九段の変化図]C[変化図の黒61、63が良い手で、この形なら、黒aが厳しい。黒aに先立って、白bと打つのはダメ場である。] ) )( ;B[mb];W[ef];B[ob];W[cg]LB[el:][lb:]N[***smile_aceコメント]C[黒51のコウダテが間に合わないという藤沢九段の言葉を変化図に示したつもり。 黒aの味があるが、白aのアテツギを打てば上辺の地も見込まれるところだから、白が良いのだろう。] ) )( ;B[qn];W[ei];B[dh];W[dl];B[cl];W[dm];B[cm];W[pj];B[qj];W[pi] ;B[ol]LB[gq:][oo:]N[***藤沢九段の変化図]C[白32は軽い形でもう攻められる石ではない。 十]って、黒33では変化図の黒33と右辺の大場に向かい、白34以下の利かされに甘んじて、地合いで争うべきだった。 ***smile_aceコメント 藤沢九段の「丈和」のこのページの見出しに「黒大緩手」とある。黒33に対しての藤沢九段の表]価である。 この黒33に関しては、知的よりsmile_aceの方が強いということになる。今まで25局を見てきて、自信を持って悪手だと断定出来たことは無かったが、本局の黒33は、いくらなんでも利かされだと感じた。 また、藤沢九段の右の変化図の黒39についてもaと見合いと考えて手抜きし、黒bと打ちたいところだ。実際に打てるかというと、相手が上手だと感じていると難しいと思う。同等の棋力だと思えば、黒33も黒bも打てそうな気がする。] ) )( ;B[dl];W[ci];B[ch];W[bi];B[bj];W[el];B[dm];W[fe];B[ff];W[gf]N[***藤沢九段の変化図]C[変化図黒31のヒキは白32のキリから白36を利かし、白38、40のコウを挑んで、白の注文。] ) )( ;B[qn];W[dg];B[di]LB[ej:]N[***藤沢九段の変化図]C[黒23では変化図の様に打つのもあり、黒戦える。黒25ではaの一間に打って左辺の幅で打つことも出来る。] ) )