( ;FF[3]GM[1]AP[PocketGoban Ver 0.999] SZ[19]PB[井上安節]PW[本因坊丈和] DT[1822-1-3] RE[黒中押し勝ち] N[***smile_aceコメント]C[手合いは先々先で、安節の白番。 先相先、先二、先々先といろいろの手合いがあるが、このあたりの説明に出会ったことがなくて、特に先々先という手合いがよく分からない。] ;B[qd];W[dc];B[cp];W[oc];B[ce];W[eq];B[op];W[qp];B[qq];W[kq] ;B[pp];W[do];B[co];W[dn];B[cm];W[ed];B[lc];W[pe];B[qe];W[pf] ;B[qg]N[***藤沢九段の解説]C[白は、左上、左上、右上と徹底的に厚みで戦う気魄。]( ;W[ic];B[le];LB[ne:]W[nf]N[***高木九段の解説]C[白24はaがゆっくりしており、この碁以降では白24は打たれなくなっている。] ;B[pc];W[ob];B[ne];W[nd];B[me];W[oe];B[qh];W[oh];B[mg]LB[og:]N[***藤沢九段の解説]C[黒27で白の形を崩しにいった。黒31で黒aのノソ]キを見せ黒33と寄り付きながら上辺を補強して、黒順調。] ;W[qb](;B[pj];W[ni];B[ie]LB[qf:]N[***藤沢九段の解説]C[黒35は白aからの出切りの狙いを防ぎ、黒37と上辺にまわる。 ***高木九段の解説 白22に詰めたのは、黒を攻める意図であったはずなのに白28、30、34など白が守勢に回っている。安節の不本意な布石となっている。] ;LB[gd:][li:]W[df]N[***藤沢九段の解説]C[白38はスケールの大きい攻撃構\想だが、白38で白aとされた場合より上辺の黒は楽だ。 ***高木九段の解説 白38でaなら、黒bと打って楽な形。] ;B[nk](;W[kd];B[ke];W[jd];B[mc];W[kg];B[ng];W[og];B[je]N[***藤沢九段の解説]C[黒39が絶好点。白も白40、42、44と眼形を奪って攻める。] ;W[qi];B[pi];W[qj](;B[rc](;W[li](;B[pk]N[***高木九段の解説]C[黒51、黒53共に攻防、強防であった。] ;W[ig]N[***高木九段の解説]C[右辺で丈和に手強く応じられたが、白は一手稼いでおり、白52、白54と連打した。 一応、まがりなりにも攻めの格好がついてきた。 しかし、いわゆる一方石なので、それほどきつい攻めは考えられない。] ;B[hg];W[hh];B[gd];W[gc];B[gg]N[***藤沢九段の解説]C[白54と打たれても、黒57が利いて、黒は簡単に攻められない石である。] ;W[qo];B[qm](;W[rq];B[qr];W[gh];B[eg];W[hd];B[he];W[dg];B[fh] ;W[dh];B[fi];W[ii];B[cc];W[cb];LB[cd:][bc:][de:]B[bb]N[***藤沢九段の解説]C[黒73、75が巧妙で、白a黒b白cなら隅に生きを残して満足。白bの切りの変化は変化図に示す。 ***高木九段の解説 黒73,75が好タイミングの手付けだった。攻めが中断した瞬間に、相手の応手を問うた手である。 白の応接によっては、中央の収まり具合と関係してくる。]( ;W[ge]N[***藤沢九段の解説]C[白76 白aからの変化の締め付けを封じ、黒の眼形を奪う。] ;B[lh](;W[lg];B[dm](;W[ek];B[ej];W[ff];B[fg];W[dj];B[fk];W[el] ;B[mh];W[ki];B[mi];W[mj];B[kh];W[jh];B[mf];W[nj]N[***藤沢九段の解説]C[黒79 中央に味を残し、攻めを催促する手。 白も80と裂いていく。黒87以降白94までは必然。黒95と切ってどっちが攻めているのか分からない大乱戦になっている。] ;B[lj]N[***高木九段の解説]C[白80と裂いて、攻撃続行ではあるが、黒87のツギからの逆襲が厳しく、黒95と切ってはどちらが攻めているか分からない。 白の中央の一団を生きなければならないし、右上から伸びた一団も弱い。特に、中央の一団は閉じ込められて生きることになったのだが、いかにも辛い。] ;W[mk];B[kj];W[ji];B[ll];W[lk];B[fl];W[gj];B[fj];W[em];B[kk]( ;W[ik];B[jl];W[ml];B[il];W[hl];B[hm];W[gl];B[gm];W[gi];B[fm] ;W[lm];B[di];W[ck];B[cj];W[dk];B[ch]N[***高木九段の解説]C[黒107に対して白108が省けず、黒115まで完封されて、黒119と破られては大勢ここに決している。 この後、勝負という点ではいうべきことはない。] ;W[bj];B[ci];W[bl]LB[jk:]N[***藤沢九段の解説]C[白114までと生きた。この形は黒aが利かないのが自慢だが、白116が省けず、黒117からのはみ出しが痛い。 ***smile_aceコメント 白116で左辺を守ると黒116と打たれて、右上は白の後手一眼だから、白がもたないのだろう。] ;B[dq](;W[fo];B[er];W[fq];B[kn];W[ln];B[ko]N[***藤沢九段の解説]C[黒129、131のシノギが白の大石への攻めとなって、黒好調。] ;W[pm];B[ql];W[in]N[***藤沢九段の解説]C[白132と利かして白134と迫って黒の出方を見る。] ;B[io];W[ho];B[hn];W[ip];B[jo];W[rr]LB[fn:]N[***藤沢九段の解説]C[黒135に対して、黒aの利きがあるので白134の石の逃げ出しは無い。 白は、白136、138を利かして下辺を補強し、白140と右下を生きてシノギ勝負に出た。 この辺りで黒への攻めは諦めている。] ;B[pn];W[qf];B[rf];W[re](;B[rd];W[qs];B[or];W[rn];B[hp];W[hq] ;B[go]N[***藤沢九段の解説]C[白146、148と生きたが、黒は黒149、151と固めて自信のある態度。] ;W[rg];B[se];W[rh];B[ph];W[rb];B[pb];W[pa];B[pd];W[od];B[rm]LB[sc:][sb:][rk:]N[***藤沢九段の解説]C[白52から60と脅かされても黒161と大きく取り切った。白aには黒bで攻め合い勝ちを読み切っている。 ***smile_aceコメント 白a、黒b、白cではとても勝てそうに見えない。ここは変化図を作ってみる。]( ;W[on];B[po];W[nq];B[mq];W[fr];B[jq];W[cn];B[dr];W[rk];B[sg]N[***smile_aceコメント]C[実戦にも黒171が出てきていた。やはり、ここが急所なのだ。] ;W[db];B[nm]N[***藤沢九段の解説]C[白170で右辺に生きを残し、左上の白72のツギは盤面最大。 しかし、黒73と大石に迫られて、白の非勢は覆われない。] ;W[kl];B[jk];W[fd];B[gf];LB[sb:][sc:]W[ri]N[***smile_ace感想]C[白178 上辺の屈辱のワタリを回避するには、この手で右上に一眼確保することが考えられる。 右辺の白は取られるから、白負けなのかもしれないが。 ***藤沢九段の解説 白178で白aなら無事だが、黒もbと生きて、右辺の白はそのまま死んでいる。] ;B[sb];W[nn];B[om];W[mp];B[lp];W[sm];B[sl];W[sn];B[rl];W[sh] ;B[sf];W[sj]N[***藤沢九段の解説]C[白190で生きたが、中央から右上にかけての白に眼がない。] ;B[sc](;W[nr];B[mo];W[np];B[lo];W[no];B[mn];W[mm];B[ps];W[pq] ;B[oq];W[pr];B[os];W[nl];B[pl];W[km];B[ok];W[mb];B[lb];W[ma] ;B[nc];W[nb];B[oa];W[la];B[kb];W[ka];B[jb];W[ja];B[ib];W[ia] ;B[hb];W[ha];B[gb];W[ga];B[fb];W[fa];B[eb];W[ea]N[***smile_ace感想]C[白の10目強の地が黒の先手で0になった。 先手10目のヨセはこの段階では他にこの大きさに近いヨセはないので大きい。] ;B[bd];W[de];B[bf]N[***藤沢九段の解説]C[中央には一眼しかなく、一線を8本這って連絡した。ちょっと類のない形であり、この碁を人前に出したくない安節の気持ちも分かる。黒29、31までも先手で打たれてしまった。 安節、丈和の対局は100局近くあるが、最も安節にとって不本意な碁であろう。] ;W[bg];B[iq];W[hr];B[ir];W[cf];B[bh];W[cd]N[***smile_ace感想]C[白238 白A14とハネてワタリを防ぐ手しか浮かばない。それだと、中央の大石が後手生きになって勝ち目がないということなのだろう。] ;B[be];W[bc];B[ac]N[***smile_ace感想]C[白24と取ってもまだ、白の大石には眼がない。] ;W[lq];B[kr];W[lr];B[ks];W[ef];B[ep];W[gp];B[eo];W[ho];B[jp] ;W[hp];B[fn];W[jm];B[is];W[hs];B[ls];W[ms];B[fp];W[mr];B[gr]N[***smile_ace感想]C[上辺の屈辱的なワタリの後でも、白の大石に眼がなく、結局一手かけている間に下辺を取られては、投了するしかない。] )( ;W[np];B[lo];W[mo];B[nr];W[ok];B[mm]N[***藤沢九段の変化図]C[白192で変化図の様に打っても、ここだけではどうしても眼がない。] ) )( ;W[sc](;B[sb];W[rk];LB[sh:]B[sg]N[***smile_aceコメント]C[この形は黒165が筋で、ここに打てば、攻め合いは大きく勝っている。白aの押さえには黒ツギで良い。] ;W[sh];B[sf];W[ri];B[sj];W[sk];B[rl];W[qa];B[sa];W[ra];B[sb] ;W[sa];B[qk];W[sb]N[***smile_aceコメント]C[この段階で黒番で、白2手、黒4手だから、黒は3手も勝っている。] )( ;B[qa]N[***高木九段の変化図]C[白162の変化に対する黒163の変化は高木九段の変化図である。] ;W[ra];B[sb]LB[ri:][rk:][sg:][sj:]N[***高木九段の解説]C[白aツギは黒b。 白bコスミは黒c、白a、黒dで黒勝ち ] ;W[sg](;B[ri];W[rj];B[si];W[sj];B[rk]N[***高木九段の変化図]C[白166のサガリでは黒167、169で黒勝ち。黒171は打たなくても黒勝っている。] )( ;B[sf];W[si];B[rj];W[rk];B[qk];W[ri];B[sk];W[sj];B[sl]N[***高木九段の解説]C[白166に黒167と打つといってセコウになる。 ***smile_aceコメント この解説は疑問である。3手ヨセコウくらいの感じなので変化図を進めてみる。] ;W[sa];B[rl];W[sb];B[sd];W[oa]N[***smile_aceコメント]C[なるほど一手ヨセコウだ。つまり、白176に対して手抜き出来ないのを見過ごしていた。] ) ) ) )( ;B[rg];W[rb];B[pd];W[od];B[sb];W[pb]N[***藤沢九段の変化図]C[実戦の黒145は黒のものすごい頑張りで、変化図の黒145ツギでは白146以下白の先手一眼となる。実戦では右上は後手一眼である。] ) )( ;W[er];B[fo];W[ep];B[bm];W[en];B[cr];W[hq]N[***藤沢九段の変化図]C[黒125に対して白126のサガリは黒127を利かされて白薄い。実戦の白26は中央の黒をまだ狙っている。] ) )( ;W[kl];B[jl];W[km];B[ik];W[hl];B[hk];W[gk];B[gl];W[jm];B[hm] ;W[jk];B[jj];W[ij];B[jk];W[hj];B[il];W[gi];B[lm]N[***高木九段の変化図]C[白106で変化図の様に切ると、黒123となって超大石同士の攻め合いとなる。黒がよさそうである。 実戦は、切らずに勝負を先送りにする変化を選択した。] ) )( ;W[mf];B[ej];W[bc];B[cd];W[ba];B[ci]N[***高木九段の変化図]C[白80と変化しても、黒81以下黒85となって、白勝てそうもない。] ) )( ;W[kh];B[nh];W[oi];B[mi]LB[jh:]N[***藤沢九段の変化図]C[黒77は白78なら変化図の様にコウ。 白78で白81なら黒aのノソ]キが生ずる。] ) )( ;W[bc];B[cd](;W[ab];B[ba];W[ca];B[db];W[aa];B[ec](;W[dd];B[fd] ;W[fc];B[de];W[ee];B[ef];W[eb];B[fe];W[da];B[di]N[***藤沢九段の変化図]C[黒81以下の締め付けが好調。 ***smile_aceの変化図 白94以下の変化を作ってみる。] ;W[ci];B[cj];LB[eh:]W[bi]N[***smile_aceコメント]C[黒93までは藤沢九段の示した変化図だが、黒95が利くにしても、白aのアテコミが利いているとすれば、黒もいやな形ではある。] )( ;W[ge];B[fd];W[fc];B[fe];W[ee];B[ff];LB[dd:]W[eb]N[***高木九段の変化図]C[白84と打つ変化もあり、これなら白84でaと打つより白勝り、これなら息の長い戦いとなる。] )( ;W[fd];B[ge];W[dd];B[ef];W[de]N[***高木九段の変化図]C[白84で白85とする変化と似たようなものである。] ) )( ;W[ba];B[ab](;W[eb];B[bg];W[bh];B[cg];W[ch];B[ad]N[***藤沢九段の変化図]C[白78なら将来黒の生きが残る。] )( ;W[ac]N[***smile_aceの疑問]C[白80と打つとどうなるのだろう。 同じ様に締め付けるのか。] ;B[db];W[aa];B[ec];W[dd];B[fd];W[fc];B[de];W[ee];B[ef];W[eb] ;B[fe];W[da];B[di]N[***smile_aceコメント]C[白78でaの方からアテた変化とほぼ同じだが、本図は白80のところに石があって、若干白の味が良いと感ずる。] ) ) ) )( ;W[qr];B[rq];W[or];B[pq];W[nq]N[藤沢九段の解説]C[実戦の白62は保留して、後に、変化図の62を狙うことも出来た。 ***smile_aceの変化図 白66までが考えられる。] ) )( ;B[ig];W[pk];B[qk];W[ql];B[rk];W[qo];B[rq];W[ok]N[***藤沢九段の変化図]C[黒53で変化図の様に打つと白60までとなり、黒39が筋違いになる。] ) )( ;W[pk];B[ok];W[pl];B[nh];W[oi];B[mi]N[***高木九段の変化図]C[白52で変化図の様にハネると黒57までと白が取られる。] ) )( ;B[pk];W[qf];B[rf];W[rg](;B[re];W[rh];B[ph];LB[qk:]W[rl]N[***藤沢九段の変化図]C[黒51で変化図のノビ、或は黒aのハネでは白52の出以下黒窮する。] )( ;B[rh];W[re];B[sg];W[rd]LB[li:][ig:]N[***高木九段の変化図]C[黒55と取ると、白58となるが、この場合は白a、黒bの交換は必要ないので、実戦の白52(白a)の前に白48にツケた。] ) ) )( ;W[li];B[hc]N[***高木九段の解説]C[白40なら、黒41とツケて黒不満がない。 ***smile_aceコメント 黒41というのは、ハネ出してくれればサバキ形だが、白に下から受けられて、黒23、37の間が2間なのを狙われそうでいやな形だと感じる。ここは変化図を作ってみる。] ;W[hb];B[gc];W[id];B[he];W[gb];B[ih]N[***smile_aceの変化図]C[黒47辺りでぴったりとした手が見当たらないのが、黒41に対して亜安を感じる理由なのか?] ) )( ;B[tt];W[qf];B[rf];W[qi];B[pi];W[rg];B[re];W[rh];B[ri];W[qj] ;B[sg];W[oj]N[***藤沢九段の変化図]C[白34は実利、根拠を持ち、さらに白36以下の狙いを持っている。] ) )( ;W[jc];B[le];W[pg];B[qh];W[ph];B[pi];W[oi];B[oj];W[ni];B[pj]N[***高木九段の変化図]C[白22と一杯に詰めると黒31までが考えられる。良い勝負の様にかんじるので、いっぱいに詰めるところではないだろうか。] ) )