ヨセ サルスベリ


サルスベリには大ザルと子ザルがあって、特に大ザルの受けが難しい様です。

<大ザルの受け方>
受け方は4種類あります。
まず、スベられる側(黒)の形の特徴を分類してみます。

右上 白のR19の石に対して、
    黒が一間の位置(R17)に石がある場合
右下 白のR1の石に対して、
    黒がケイマの位置(Q3)に石がある場合
左下 3線に石が無く、
    4線の2間(D4)と大ゲイマ(D3)の両方に石がある場合
左上 白のC19の石に対して、
    黒が一間の位置(C17)とハザマの位置(E17)の両方に
    石がある場合
の4種類になります。これ以外は、止めるのが難しい。
但し、逆に、止める価値があるかという問題もあります。つまり、まだ地として未完成の可能性があり、相手の1線の手は無視して、手抜きすることが考えられます。

それぞれの受け方を説明します。
<正しい受け>
右上 黒1と打ち、黒3を捨石にして、黒9までとなります。
右下 黒11の頭ツケから、黒17までとなります。
左下 黒19のツケから黒21となります。
    後に、黒23の捨石からのヨセが残ります。
左上 黒29の捨石から打つことも可能です。
    右上の要領で、黒31から打つのと結果は同じです。


<失敗図>
右上 黒1の頭ツケでは、白2とノビられて
    R17の石が働きません。
右下 黒5では、Q3の石が働かず、
    黒9とアテることが出来ません。
左下 黒13では、白18がアタリになります。
左上 黒19では、白20とノビられて、
    黒G17の石を働かせていません。