相手が自石にツケてきた場合、ハネとノビと手抜きがあります。 一般的には手抜きは良くありません。理由は手抜きをすると石の強弱関係が逆転するからです。 ハネかノビのどちらを選択するかは、周囲の条件、好みにより決めます。 ノビの場合3ケ所あります。下記の右上の例でいうと、 1.L10 2.J10 3.K11 ですが、K11はそっぽでよくありません。1か2のどちらかは、周囲の条件で対局者が判断します。(ハネもあります…別項で説明) 左下のように、白が7と打てば、一般的には、黒8とケイマに打ちます。 |
白黒共に2子がダメを詰めあっているこの形で、黒が先着する場合は、黒1と「2目の頭」をハネます。 場合にによっては、B5の方をハネる場合がありますが、原則として、中央をハネます。 「見ずにハネヨ」とは、殆どの場合不利は考えられないので、 考えずにハネを打ってしまえ、というような意味です。 2目の頭をハネる理由は、それにより、石の強弱が決まるからです。 殆どの場合、先にハネた方が石が強くなります。だから、黒が黒1と打たなければ、白は白E4と黒の頭をハネるのが良い手になります。 黒5と守った時、(黒に黒6と急所に打たれては辛いので)白は白6と守る必要があります。黒は強い石でノビノビとしていて、黒7等の広いヒラキが打てます。 | |
「2目の頭」をハネるのが良い手だから、ハネられる原因となる手は悪い手ということになります。 <右上> 黒1と打てば、白2は必然です。この形は手順が違うけど、見事に2目の頭をハネられていて、黒大悪です。 <左下> 黒3が手筋です。白はこの場合、白4と打つのが隅への手を見て良い形です。 | |
<右上>
白番でも黒番でも、K8の地点が重要です。白に打たれると、こんな惨めな形になります。 <左下> 黒10と2目の頭をハネ、白11と空き三角に打ったら、黒12と守ります。 |
3目の頭もハネられるとダメヅマリのために制約が大きく、負担になります。 <右上> 黒1、と打たれると、抵抗すれば3子が取られることになりますので、黒は難なく外勢を得ることが出来ます。 <左上> この形では白4と先着すれば一人前以上の形です。 <右下> 白6、8と打たれるとやはり、黒は辛い形になります。 |
左上のように、白C12とハネれば、黒1と「2段バネ」 白D11と白E11の石がダメヅマリの為、白2に切って黒1の石を取ると 大損になります。(以下の変化参照) 黒5と2目にする理由は単にD12と切ると白が先手で生きる為です。 2目にして捨てることにより、黒に先手が回ります。 |