星打ちは勢力重視戦法

星打ちは三々があるからこそ、厚みを作れる定石です。
三々に打ち込んで来たら、生かしますが、三々に打ち込んで来た為に出来た厚みを生かして、相手を攻め、主導権を持って、全局をリードしてください。
三々入りの定石を3つの棋譜で示します。

星打ちは勢力重視戦法 その1

右上は星だけの場合の三々入りの基本定石、黒は白の言うとおり受けていてOKです。
但し、周囲に石がある場合は当然ながらその石を自己の石なら働かせるように打ちます。

左下は、大ケイマに締まったところへの三々打ち込み
白は生きますが、白32のノビからの逃げ出しには、シチョウでなくカケにより、捕獲します。
シチョウで取るとシチョウ当たりを打たれますのでカケで取れるものなら、カケの方が良い訳です。
尚、左下の白はには、黒A6が利き筋です。(黒A6があれば、黒先白死)
星打ちは勢力重視戦法 その2

右上は一間飛びの構えに対する三々入り後の打ち方
黒が取りに、行くと、M9が利いている段階では、白生きてます。
ただし、15の石や、3の石が強くなると、白は死ぬことになります。

右下と左上はコケイマ締まりに対する三々の打ち込み

右下 
黒15があったりして、黒がL5の切りに対応出来る場合、白は白26と、コウにする手があります。

左上
白10の石があって、C9に切られると包囲網を破られそうなケースでは白34のツギが先手となり、白は無条件で生きとなります。
尚、この左上の形は、黒A9が利き筋です。(コウ)
星打ちは勢力重視戦法 その3
白が2や、18と星の石にかかった場合は、そのかかった石の働きにより、比較的生きが易しくなります。

右上は、一間飛びに受けた、後の三々入り。
三々に入って生きても、白有利なわけではありません。周囲の状況によります。

左下は黒25が悪手の為、26の切りが入ったので、17、21の2子が取られる変化です。
定石では黒23で、D5へ打つのが正しい。左下を生かして、18の石を攻めるのです。