左右同型だと、何故中央に手が生じやすいか。この理由を知ることは、手を考える上で役に立つと思われるので、下記してみます。 1.中央に打って、相手の受けを待って、その受けに対する適切な手を打つ。 布石、中盤の着手のケース 下記の布石の例があてはまる 2.中央に打った石が左右に働く 死活における場合の中央の着手はこのケースが多い <布石での応用> ボウシにより、黒の着手を待って三々に入る。 | |
<左右同型中央に手あり 死活> 左上、右上、右辺 黒先生き 右下、左辺、中央 黒先白死 |
中盤で応用される手筋です。キリを打つことにより、相手がその石を取っている間に、一仕事しようという発想です。 様子見の手筋のキリや、死活で相手の打ちたいところを打たせない為のキリ等が働いたキリです。 <右上> 黒N19のサガリがある時は、黒1により白死となります。 白2なら、黒3と2の1の急所を奪って、黒9まで、隅のマガリ4目の死です。 <右下> 黒11のキリで黒13に白15と打てなくて白死です。 <左下> 黒17のキリに対して、白22にアテるのは黒18でダメなので、白18と打ちますが、眼形の急所に黒19と打たれ、黒23まで、押す手なしで白死です。 <左上> 黒25が様子見のキリ一本。 白29では黒28でコウになりますので、それを防いで、白28と打てば、今度は、黒31が利いて黒生きとなります。 つまり、黒は白C15の石に対して、黒27と黒28の2つの利きがある状態です。そこで、黒25により、白の受けによって、有利な方で利かすということで黒の生き、またはコウ生きが実現した訳です。 |