大場より急場


大場は文字通り、布石段階での大きい場所、急場は大場より急がれる場所、具体的には例図で示しますが
1.石の強弱を決める手  ツケに対するハネ、ノビ、2目の頭ハネの手
                カドに来た石に対して押す手
                これらは先着することにより、相手の石より強くなる
                例図1 
                例図2
                例図3 切断により相手を弱くする

2..双方の眼形の急所   例図4 
                例図5



例図1
接触戦には手を抜くな
黒1は大場だけど、最善手ではない。白2が大きく黒不利。
接触戦では、手を抜くと大きな損害がある。黒1が急場。
例図2
黒1は大場だけど、急場ではない。白2が上辺の黒の薄みも狙う好手。
黒1を利かして、白2の受けを待って、黒3が正解。
白2で他の手は黒C13と打たれて味が悪い。
例図3
黒1は大場だけど、急場ではない。白2により、白が厚くなり、白4と打ち込む展開になると、黒難しくなる。
黒1が急場。白を裂いて攻める。
例図4
黒1は大場だけど、それより急ぐ急場がある。
白2で、上辺の白石に根拠が出来、黒からの攻めが期待できない。
黒1 黒3で白の眼形を奪う手が急場。黒1に白手抜きは黒O18にアテて、空き三角
を強要する。
例図5
黒1の大場だと、白に急場に打たれ、黒不利。
黒1と急場を打って、黒の眼形を確保し、白を攻めます。