歓迎!三々入り

星打ちと三々は切っても切れない関係にあります。一般的に初級者は、三々入りの価値を重視しすぎる傾向にあります。理由は何でしょう。それは多分、感覚的なものです。自己の石が地模様を作っている と、それを地だと思ってしまうから、三々等に打ち込まれて、地がなくなると、大きな損をしたと考えるのです。
地模様は地ではなく、相手が阻止しようとしたら地にはなりません。
三々に入って生きても、後手で高々5-6目の地になるだけですが地が減ったのが大きい。では、入られた側が代償として得るべきものは何か
<先手>
2手先着していた場合は、打ちこんで来た段階で、打ち込んだ側が1手多いのだから、トータル1手多いだけになります。それで相手が5-6目の地だったら、打ち込んで得かどうか疑問のケースも多いはずです。
<厚み>
打ち込んで来た時にどのような形で厚みを作るかは、打ち込まれた側の意思を反映させることが出来ます。
この2つのメリットをいかに生かすかが、碁の醍醐味です。

下図は8手目(白1)で三々に入りました。必ずしも成功でなく、攻められて苦しい状況です。

星に対する打ち込みに限らず、打ち込みは、相手がもう一手で、地模様が地になる直前が一番効果的です。特に、その打ち込みで相手の根拠が無くなる場合は最高の打ち込みになります。