両先手のヨセは大きい。下図は黒1が両先手6目。白が打っても先手となり盤上最大のヨセ。 どっちが打ってもコスミなので名づけて「コスコス」 |
この格言はsmile_aceのオリジナルです。自分では常識だと思っていることが、理解されていないことが何回かあって、説明の効率アップの為に格言化しました。今後はこのURLを教えてあげればよくなる訳です。 3つの図は全て、黒1から打っています。それぞれ勝敗は A図 白1目勝ち 黒地 29目 白地30目 B図 黒4目勝ち 黒地 31目 白地27目 C図 黒3目勝ち 黒地 29目 白地26目 双方最善のヨセ A図が黒として一番不利な結果になっています。 原因は何か考えてみます。 <A図の特徴> 白2と押さえられた時に、黒3とサガリを打っていることです。 白は白4と打って、黒は2子取りなので黒5とツギ、白は白6以下、下辺をヨセました。この結果が白1目勝ちです。 |
A図 |
<B図の特徴> 黒3でカタツギをしました。 今度は逆に白が、白4とハネツギを打ちました。 黒に先手が渡り、黒7と2線をハネツギ、白は白10と1線をサガリ、ヨセが終了しました。 この結果は黒が4目勝ちでした。 A図とB図の差はどこで出来たのか。それは、A図において黒3で最善手を打たなかったことにあります。つまり、サガリを打って白に押さえられ、C図に見る黒D9の大きなヨセを見せることが出来なかったことが原因です。 白4で白は下辺を打ったらどうなるのかという疑問に対する回答は、C図です。 | B図 |
<C図の特徴> 白4で下辺のヨセを打ちました。黒が上辺の大きなヨセを打ったのだから、白は下辺の大きなヨセを打つという発想は当然の考え方です。 そこで黒は黒7を打つ段階で上辺を打つか下辺を打つか検討し、上辺のヨセの方が大きいので、黒7は上辺を打ち、しかも先手で打てたので、下辺の黒13も打つことが出来、黒3目勝ちとなりました。 A図の黒3のサガリはヨセがここしかない場合は最善ですが、白4が先手となる為に全局的には最善にはならないということです。一般的には、黒3のサガリは手どまりでない場合は、カタツギやカケツギが正しいということです。 |
C図 |