二目にして捨てよ


二目にして捨てる意味は、利かしを打つことにあります。
一目だけだと、一方のアタリは利かせても、それ以上の利かしはありません。二目にすると、両方から利かしが打てます。
飴玉をやって、しゃぶらせて、往復ビンタを見舞う様です。

<二目にして捨てる定石説明>

白8より高目定石
二目の頭をハネられに行く手なので、打ちにくいが、昔からの定石。
二目にした上で、黒15のアテを利かし、黒17と、黒19を利かす。
二目にした為に両方から利かすことが可能になった。

白24より星の二間高バサミ定石
黒5の方面に黒石がある場合は黒27と押さえるのが常識。黒33に切りを入れて、白取りに黒35と切る。黒41と2子にして、黒に厚みを加える。
 注.白42で43と取ると42にアテられ、シチョウで取られる。
   白44までの結果、黒からは色々な利きがある。
   例.K16 K17 K18 J16 J17 J18 等
   従って、見た目より黒は厚い

白48よりツケ切り
二目にすることにより、白58、白60、白62を利かす。
下辺の黒は厚みが重複の上、裾空きになっていて効率悪い。
こんな時にツケ切りは効果がある。




<二目にして捨てる手筋による攻め合い例>  3問共、黒先勝ち

右上  黒1と押さえ、常用の石塔の手筋

右下、左上も同様。

左上は、白い綺麗なお墓ができました。