実戦死活、実戦手筋、実戦ヨセ

  星打ち ツケノビ定石後のヨセ問題
ヨセ問題 白先で最善にヨセる 1801
<右上 問題図>

<左上 問題図の出来る経緯>
黒1、3のツケノビ定石の後に、ヨセになり、白10、12とハネツギとなった形

<右上 回答>
白14のハサミツケが成立します。
黒15はやむを得ない受けです。

<右下 変化図>
白18に黒19とサガルと白26までが想定されますので、黒19は成立しません。

<左下 類似形>
この形では、黒のダメヅマリの要素が右上より軽いので、白28と様子を見てみます。黒29と打てば白30が成立します。

<左上 変化図>
黒から打つ場合は黒37が形です。右上との差は出入り7目です。
ヨセ問題 黒先で最善にヨセて、その手の大きさを示す 1802
<右上 問題図>

<左上 問題図の出来る経緯>
黒1、3のツケノビから出来る形。 黒9のアテを打ってから、黒11を打つのがポイント。黒11を先に打つと白に手抜きされ、白9のノビを打たれる可能性があります。

<右上 回答>
黒からは、黒13の押さえが正しいヨセ。

<右下 変化図>
白からは白14の切りによる。
黒13の手の大きさは右上り形と右下の形の差になります。
右上は白24のハネツギが先手なので権利と考え、黒27の形が最終形とし、右下については 次の図の右上の形を最終形とします。
従って、その差は下記の合計の17目となります。
1.白地の増加 10目
2.黒地の減少 7目(白P1のハネツギが先手になれば9目)

<左下 変化図>
但し、白20、22の様な手もあるので、白14のキリのタイミングに注意する。
ヨセ問題 黒先で最善のヨセを示す 1803
<右上 問題図>

<左上 問題図の出来る経緯>
黒1、3のツケノビの後(ヨセの初期段階がベスト)、白14と切ってきた場合にこの形になります。

<右上 回答>
黒19以下、黒は先手でヨセました。

<右下 変化図>
右上の様に打たないと、白から白26、28のハネツギがあり、右上に比較して、黒地が2目減りました。
但し、右上のヨセは右辺が黒地になるのがはっきりした時期に打つべきです。右辺が黒地にならないのに、右上の様なヨセを打つと、白の味が良くなり、黒のコウダテが減ってしまうので、黒損です。

<左下 変化図>
黒から黒31と打って、白32と受けてくれれば、右上の結果と同じですが、黒31に対して、白は手抜きの選択も可能です。そういう選択を許さない右上のヨセが正しいヨセとなります。
ヨセ問題 白先で最善のヨセを示す 1804
<右上 問題図>

<左上 問題図(定石から外れた形です)の出来る経緯>
白1に対して積極的にハサム定石から出来ます。

<右上 回答>
白19に、普通の手の様に見える黒20の押さえが、良くありません。白27までとなっては、黒取られです。

<右下 変化図>
情けない形ですが、黒30では押さえは成立しませんので、黒30と飛ぶことになり、黒不満な形です。

<左下 変化図>
左上で言うと、黒14が悪手です。 黒32と打てば、白が裂かれ形で黒大いに良しとなるのに、黒14の方が堅いと感ずるのは、よくある錯覚なのでしょう。 この黒32と裂いて出た形を見て、「100回この形が良いのだ」と唱えれば錯覚しなくなるでしょう。
ヨセ問題 黒先で白の2子を捕獲する 1805
<右上 問題図>

<左上 問題図の出来る経緯>
ツケノビ定石から、白5とトビツケした場合に出来る形。
黒14は右上に石があるために控えて打った場合で、右上に星の黒石がある場合は、黒14はK17が良い手となります。

<右上 回答>
黒N12等のの石がある場合に白が切って来た場合は、黒20が成立します。
黒28の段階で、黒20以下の2子はダメが3手なので白から抵抗の手段はありません。

<右下 変化図>
黒30は、黒M3の石を働かせてないことになります。

<左下 参考図>
白は白33のハサミツケが筋です。以下白37のツギとなります。(白後手)
尚、黒34で黒35と打てば、白37と打つことになります。この変化は白地が参考図より減りますが、白先手ヨセになりますので、黒有利とは一概に言えません。