<白からのカケに黒一間トビ、白出切り>
上辺 白3とカカリ、黒4に白5と急所を突いてきた場合は、高く黒6と挟む。
白7と2線に受けたら、黒は利かしとなったことに満足し、左辺を黒8
と攻める。
下辺 白15とカケて来たら、黒16とトビ、中央へ進出する。もし、白17と出
切ってきたら、黒18と押さえ、白19と白11の間を出て、白を裂かれ
形に誘導する。黒26の出があり、黒大いに優勢となる。
<白からのカケに黒一間トビ、白ノゾキ>
上辺 黒8に白9と3線にノゾいてきた場合は、黒10とツギ、白11のヒキに黒12
とヒキ、白13なら、黒14と出て、黒16と押さえる。この段階で、白は
F18とH18の両キリを防ぐ必要があり、形の崩れる要因となる。
下辺 両キリの形を回避して、白29とすると、黒は30に出て白の裂かれ形を
作ることに成功する。
<白からのカケに黒ツケノビを打つ>
上辺 白7のカケに対して、黒8にツケノビを打つ。白11とC13のキリを防いだら
黒12とツケ、白の割り込みに対して、黒16とツグ。
この黒16はお互いの眼形の急所であり、白のD15の出切りを防いでいる。
出切って、白のダメが詰まると、黒から、C13の切りが生じる為である。
下辺 白35とノゾイて来たら、黒36と打つ、白の右辺に石には、黒38が利いて
いる為、黒はこの白35にノゾいた石を取ることが出きる。
43の手と、44の手は見合いになっており、仮に白が44と打ってくれば
黒43と打つ。
<白からのカケに黒一間トビ、白コスミ>
上辺 白9のコスミは白3を補強して、白10からの出切りを狙った手。従って、
黒10と打つ。
下辺 白19に対して、黒20でも、白O5の出には対応できるが、これだと、白21と
ノゾかれ黒の根拠を奪われる。
上辺 その後の変化としては、黒から、24と迫る手が厳しい。白が中央に出ようと
もがいた場合の一例である。
<白の一間トビ>
上辺 白7の一間に対しては黒8の一間トビが良い形。白9、11で包囲して来たら
黒12を利かせて、黒14,16と白の間を裂いて出る。間違っても、生きを図ろ
うとせず、外へ出ることを第一に考える。
下辺 白23の一間トビに対して、黒24は悪い形。
<白のノゾキとカケによる包囲網対策>
上辺 白7を利かして、白9とかぶせてきた場合は、黒10と出て、黒12とツケるのが
手筋。黒は真っ直ぐの良い形、白は黒14の切りが入って苦しい形。
下辺 黒26以下、黒がもがくと白の外勢が整備され、白の意図通りとなる。