櫻井氏への質問の詳細16

O日本脱カルト協会の会員牧師で、倫理条項に反した牧師がいた場合、理事として協会としてどのような対応を取られるのでしょうか。
 =引用文は前と同じ。

 日本脱カルト協会では「クライアントに対するインフォームド・コンセントを取らずにカウンセリングを行うことはあり得ない」と断言されていますが、同協会の会員である黒鳥牧師、同じく会員で講演の派遣講師に名を連ねている清水牧師は、私の記事で詳述したように、インフォームド・コンセントを取らずにカウンセリングを行っていました。倫理条項に違反していますが、これはどういうことなのでしょうか。
 倫理条項は2000年に新たに決められたから、過去のことは不問に付すということでしょうか。そうだと言われるのであれば納得できなくても理解はできます。
 ところが、現役の会員でありやはり派遣講師に名を連ねている牧師が、昨年の12月に、倫理条項に反した脱会説得を手がけています。
 おそらくこの事実についてはお知りにならないでしょうが、協会の会員が倫理条項に反する“脱会カウンセリング”を行っていたことが判明した場合、理事としてまた協会としてどのような対応をされるのでしょうか。

 私は次のような事態を心配しています。
 統一教会に入信している子どもをなんとか「ノーマルな方法」で脱会させたいと思っている親が、本を読み、日本脱カルト協会のことを知る。インターネットでホームページの倫理条項を読み、納得して、ホームページにアクセスし、相談メールを送る。協会の事務局が「ある会員牧師」か「会員であり説得を手がける人」を紹介する。親は紹介された人のところに出向くと、勉強会に参加するように言われる。そこで、「信者はマインドコントロールされているから脱会させるには保護説得(拉致監禁説得)しかない」と教え込まれる。そして実行し、子どもは願ったとおり統一教会から脱会する。ところが、その後、PTSDが発症する。
 ルポで書いたこのような展開になったら、櫻井さんは学者として理事としてどのような責任を取るのですか。
 荻窪栄光教会など福音系に所属する日本脱カルト協会の会員は、裁判ものかは強制説得の姿勢は変わっていませんよ。