櫻井氏への質問-2006年3月2日
北海道大学教授・櫻井義秀様
ルポライター米本和広
前略ごめんください。
ご著書『「カルト」を問い直す』を読みました。
同書の「第3章 宗教をやめない自由VSやめさせる自由」で、私がかつて書いた月刊『現代』の記事(2004年11月号、以下「ルポ」と表記)を批判的に論評されていますが、事実関係を含めいくつか首を傾げざるを得ないところがありました。
私は現在、ルポを単行本にまとめるために、引き続き、拉致・監禁問題を取材しています。私の記事への批判がなされた以上、それを無視することはできません。
そこで、数点にわたって質問させていただくことにします。お忙しいところ申し訳ないのですが、教えていただければ幸いです。なお、ご回答は単行本に反映させたいと考えております。
質問は『「カルト」を問い直す』(以下、本と表記)の頁順に行なわせてもらいます。
@私のルポに対して、家族や牧師が法廷で反論した事実はありません。
E宗教社会学者はPTSDの原因を特定したり解釈したりすることができるのでしょうか。
FPTSDに関する論文、書籍を読まれたことはあるのでしょうか。
Hインタビューもせずに当事者の心理を表現することは許されることなのでしょうか。
J櫻井さんと私は、ほぼ同じ時期に2人の女性と会っていますよ。
Lルポのどこに信教の自由を主張している部分があるのでしょうか。
N櫻井さんが日本脱カルト協会の理事であることを明かしていないのは、どういうわけでしょうか。
O日本脱カルト協会の会員牧師で、倫理条項に反した牧師がいた場合、理事として協会としてどのような対応を取られるのでしょうか。
Pカウンセラーがカウンセリングをしたあとに、カウンセリングのケアが必要だという話は寡聞にして知りません。
RPTSDは拉致監禁が原因なのか、それとも統一教会時代のことが原因しているのか。
S拉致監禁の事実を認めるのですか、それとも認めないのですか。