スキー、ビンディング、プレートのトータル化は成功!失敗か?
会社の利害を超え、国境を越え、世界のスキーブランドが提携した
グローバルな業界再編が進んでいる
SKI・BINDING・BOOT・PLATEと同一ブランドでロゴ、カラー、デザインなど
統一イメージで展開されてるのがそれである。
ベネトングループのノルディカは既にチロリアのOEM方式でBindingもブランド化
2002年にはフィツシャーもサロモンとOEM方式でBindingをブランド化が決定?
この傾向は一時的なパートナーシップ締結であり、将来的には違うメーカー同士との再編もありえる。
サロモン、ロシニョール、ディナスター、アトミック、フィツシャー、ヘッドと
世界の主要ブランドはトータルな商品構成でシェアー確保と
生き残り戦略に懸命となっている。
マーカー+フォルクル+テクニカ社の提携もあるが、統一されたブランドイメージは・・・
旧態依然の3ブランドが一つのカタログ上で一緒に売ってるだけなんだろうか?
その他のメーカーも今後は主要メーカーの傘下に吸収されるか、
淘汰される時代。
確かにトータル化は企業の生き残り策として当意即妙の判断
しかし、あまりにも露骨過ぎていませんか
買う側のユーザーが好きなブランドを選ぶ権利まで奪ってるのでは?
高価格セット販売の方向は、景気が下降した場合、”スキー離れ&売れないSKI”となるリスクと同居・・・。
全メーカーが右習のファシスト戦略が失速した時はメーカー自身がツケを払う事になるであろう。
1990年なかば、輸入スキーに日本メーカーは席捲された
スキー人口の激減問題が毎年の恒例化行事・・・。
今、日本のスキー業界は昔からのコア層に何とか支えられている
今後、新規の需要の回復は神頼みで、絶望的な未来!
バブル絶頂時、国内で250万台以上のスキー板が市場に投入された
それが70、60、40万台まで激減するばかり、一体来年は30万台?
10万単位のカウントダウンだと
5年後は雲散霧消になりそうな気配
2001年、全世界で売れると思われるスキー数量は300万前後らしい
2000年の販売地域シェアーを想像するとEURO35%、北米35%、日本20%と他10%の比率
昔は世界生産量を輸入する超お得意様がなぜこんなに凋落したのか
要因は供給過剰・在庫調整の失敗・値引き乱売・
市場シェア争いで採算度外視戦略のツケ・・・etc
メーカーはここ数年、景気の良い北米中心でなんとか利益を確保してきた。
政治と同じで日本の声は世界のメーカーには通じない。
車でさえ個性のオーダーメイドに対応して作れるインターネット時代
メーカーが提案、供給するモノがそのまま受け入れられるとは思えないが・・・
1993年、ザウス人口スキーがオープン
年間100万人のアルペンスキーヤーで賑わった。
ちなみに開業初年度のボダーの入場者はゼロ人
しかし
1997年、アルペンスキーヤーとスノーボーダーの入場比率が53%:47%と拮抗状態。
ラフな雰囲気、感覚で若者の心を掴み流行る
ザウスオープンから4年目でスキーヤーの数を逆転するのは時間問題となった
比例的に増えるボーダーと反比例して減少するアルペンスキーヤー
スキーメーカーはアルペンSKIの売上減少をスノーボートの売上でカバー。
だが、
2000年シーズン、アルペンスキーヤーもボダーも激減、
米国のテロ事件が景気減速の最大要因としてトドメの一撃になるのか
日本全国の660ヶ所のスキー場は空いてる・・・
宿も空いてる・・・
320のSAJスキー学校と147のSIAスキー学校も入校者が居ない・・・
ドル箱だった修学旅行はどんどん中止する学校が増えてる
いつまでも都合のいい論理は続かない
01/02シーズンにオープンするスキー場・宿・学校の数は・・・?
カザマ、ヤマハ、西沢と懐かしいブランドが思い浮かぶ
今、国内最後の牙城は小賀坂スキー
頑張ってもらいたい
スキーメーカーもマーケティングでユザー、市場の
動向を把握しないと本当に消えてしまう時代が来た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジ END