本当に新品SKIは最高なのか。
ヒツコリー、合板、グラス、メタル・・・とスキー板も変身
新素材の開発で中身、構造、各種システム内臓と科学的な進化を遂げている
メーカー各社は『当社のSKIは最高の性能!最高の仕上げ!』と、当然カタログに書く
しかし、99/00Modelから「粗悪な仕上げSKI」が増えた。
仕事柄、全メーカーのスキーを1本1本吟味し特徴を記憶する
毎年コメと同じで出来?不出来?の作柄がとても気になる
その年度毎のブランド傾向を把握しないと仕事の手順に狂いが生じる
チューンアップ屋泣かせのスキーが在るからです
特に人気モデルにこの傾向があるのは何故?
お客が持ち込むとまたこのスキーかと心の中で呟く
工業、精密製品は手作りの時代からハイテク・コンピューター管理の時代へ。
イソコア心材とキャップスキー化の構造変化から当然なシフト
スキー生産ラインから”コンピューター制御”に征服され職人は弾き出された。
メーカーにとって1台あたりの製造コスト削減が最重要課題、
短時間に安く、大量に、同じクオリィティ商品を製造する事が求められる
最終仕上げのエッジ研磨工程も変化した
従来の工程はサンディングでスキーの縦方向に仕上げられた
最近のスキーのエッジを観察して下さい
サイドとソールエッジに横方向のスジがはっきり見える筈
セラミック製の円盤ディスクで仕上げた結果です。
原理は簡単、回転する円盤がエッジ面を縦方向に移動する為に横スジが残る
作業は粗いディスクから仕上げ用の細かい粒度のディスク研磨にすると消える・・・筈?
研磨後の”スジ”がはっきり見えるスキーは仕上げ工程を省いたためです。
また、カービング仕様でトップ・テール部分幅が広くなりました
ワクシング経験者なら気がついてる筈です
トップ・テール部分が楕円形に凹んでいるスキーが多い
この程度は問題なしと外国のメーカーは言う
プリントズレ、左右エッジ幅の違い、1年で変形、剥がれが生じるEtc・・・・
こんな些細な事を気にするのは日本人だけだ!
他の諸外国じゃ問題にもしないと!
こんな企業論理で押し切る。
1、2月に入荷し、試乗したモデルが夏頃に勝手な仕様変更なんて良くある事
製造ナンバーで確認すると同じモデルが1ヶ月単位で材質を変更してるメーカーもある
ユーザーが試乗したスキーと購入したスキーが微妙に違うなんて事が現実に起きている。
早くも、来期の01/02モデルで問題発生メーカーに遭遇した
電化製品と同じで当り、外れがある
即、命、安全にかかわる問題ではないから車の様にリコールは期待出来ない
商品の良し悪しは運任せにするしかないでしょう
ちなみに、世界で最も仕上げが安定しているメーカーを教えます
小賀坂スキーです
この事は業界関係者の誰もが認める事実です
さて、「グランデチューン講習会」では
使い込んだSKIは50%の性能!
NewSKIは70〜80%の性能!(ストーンでの機械仕上げ)
手仕上げチューンアップで95%〜の性能が可能!と講義している。
具体的に何処が問題でマイナス20〜30%なのか?
エッジ研磨の仕上げ具合
ソールのフラット精度
以外に・・・・
通常、輸入スキーは数ヶ月〜1年前に工場で原型が出来上がってる
春に化粧を終えて旅立つ
赤道を越え、約40日の船旅を経て、初夏の日本に到着。
更に、数ヶ月店頭に並ぶ状態。
ラッピングはされているが当然”酸化”が起きる
メーカーが試乗会、関係者に提供する場合”新品SKI”をそのまま渡す事は少ない
必ずチューンを施す
理由は明らかで、チューンすれば新品より更に良くなるからだ
初級、中級レベルの技量でスキーの違いを体感するには無理がある
しかし、初級、中級レベルのスキー程仕上げは雑である
TUNE−UPへの投資は価値観の問題
快適で安全なスキーを楽しみたい!早く上手くなりたい!速く滑りたい!・・・
信ずるものは救われる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジ END