「挑戦 イタリア・マジックの旅」報告
松丸真理子
2010.10.13〜10.19 
 
10月13日(水)
 天気晴れ。成田発AM9:35ルフトハンザ機で目的地イタリアへ。今大会開催地、パドバ、アバノに向かう途中、乗り継ぎのフランクフルト空港でUGM社長・山本勇次様と待ち合わせました。ベニス空港にはすでに山本様をスタッフが出迎えに来ていました。迎えの車に同乗し、一時間ほど高速道路を走り、宿泊地アバノのアレキサンダーホテルに着いたときには、現地PM7:00になっており、山本様の案内で行きつけのピザ店で夕食をとりました。機内食だけで空腹になっていましたので、本場のピザ、パスタは格別に美味しく感じられました。
10月14日(木)
 天気晴れ。今日は昼間の予定がないので、山本様がアバノの街を散歩しながら案内してくれました。一緒に同伴した皆様は、山本様の親友でマジシャンのLevent(USA)ご夫妻、台湾、韓国のマジシャンと私ども計10名で、和気藹々なアバノの街を回遊しました。街は歴史のある、計画的に設計されたリゾート地で、温泉も湧き出ていて、観光地と言うより高級な保養地という感じでした。特に街作りが徹底していて、すべての建物が低く、緑が多く、大変美しい環境でした。プチホテルが多く点在しているのも日本とは異なっています。一般住宅もイタリア独特のエンジ色の屋根と白壁の、日本で見る別荘風で、まさにイタリアの風景です。アバノの街は街全体が歴史感のある整備された公園の中に形成されていて、安全で心癒される、時間がゆっくり動いている街でした。機会があればもう一度訪れてもっと色々知りたいと思いました。ここアバノからコロンブスがアメリカ大陸発見に旅立ったということも後から知りました。
 この日は夜8:00から前夜祭が開催されました。パーティの準備をしてこなかったので躊躇しましたが、参加することにしました。会場には大会スタッフ、マジシャン等300名以上の方が男女同伴で、しかも正装で参加しているその光景に目を瞠りました。テレビや映画で見る、華麗で大胆なカップルの映像を想像していただければ正解です。まずは第一会場で立食パーティを楽しみ、一時間ほどして次の会場に案内されます。400名ほどがこの会場に呑み込まれ10名くらいでテーブルを囲みます。イタリア料理のフルコースが次々と運ばれ、美しく美味な料理を味わいました。そんな会場の中で正装の山本様がテーブルを廻り、こまやかに社交されているのを脳裏に鮮やかに刻みました。有名なマジシャンによる演技で華やかに盛り上がり、12:00頃に終了しました。パーティがあると知っていれば正装で参加できたのにと思いながら、素晴らしい前夜祭に参加できたことに感謝しています。
10月15日(金)
 天気晴れ。AM9:00山本様とホテルレストランで待ち合わせ、ホテル内を案内してもらいました。特に大会会場については念入りに説明していただきました。ディーラーブースの多さは驚きました。50店ほどありました。舞台も大きく華やかで美しく、使いやすい舞台でした。
 山本様とその友人でマジシャンのTvittorio Marino(イタリア)と4人で昼食をとっていた時に、山本様の友人で今大会ゲストの世界的なマジシャンJames Dimmare(USA)の誕生日パーティに誘われました。パーティの出席者はJames Dimmare本人とLevent(USA)夫妻、Vittorrio Mario(イタリア) 、FISM委員長、台湾、韓国から5名でした。私のマジック人生で経験のない楽しい誕生パーティでした。思い出の一ページに綴っておきたいと思いました。
10月16日(土)
 天気晴れ。コンテスト当日。朝4時に起き6:30控え室へ。私の出番は5番目でした。スタッフの説明は全てイタリア語で、私たち日本人を考慮した言葉は全然ありませんでした。自分の意思をどう伝えたらいいのか、身振りで七転八倒しているときに、山本様の知り合いのスタッフが間に入って、何とか交渉を円滑に進めることが出来ました。
 今振り返ると、コンテスト出場者は15名ほどだったと思います。出場国は台湾、韓国、中国、フランス、イタリア等でした。大きな声で5番目の呼び出しがあり、舞台に立ちました。何とか無事に演技を終わりましたが、結果は自分では判断できず、舞台の袖で手伝ってくれていた主人から、ただ一言で順調だったと伝えられました。各国の若者が素晴らしい演技を披露し、私としては無事に演技を終えたという思いで、気が楽になりました。
 この日の午後、解放された私たちは街に出ました。挑戦を終えたことで心が楽になり、「何を聞いても」「何を食べても」「何を見ても」十分に味わうことが出来ました。食後コロンブスの探検出発地に行き、確認してきました。
 コンテストを終えてからは私の身辺で変化が起きました。私の姿を見ると男女、子供にかかわらず、握手を求められ、ベリーグッドの言葉を掛けられました。中には抱きついてハグの挨拶をされました。不思議でなりませんでしたが、今思うと、観客に多少でも感動を与えることが出来たことを嬉しく思いました。握手は50名以上に昇りました。
 PM9:00、ガラショーが開幕。観客は1000名以上。会場はマジックファンの熱気を帯び、家族参加が多い海外独特の雰囲気を感じました。出演者はLevent(USA),James Dimmare(USA),Samuei(Italy),Ernestop Lanas(Italy),Hawon Keun(韓国),Sos&Victoria(USSR),
Vittotio Marino(Italy),Philipp Parts(オランダ),Max Leriochet(France)。素晴らしいの一言です。特にJames Dimmareさんの演技に感動、感激。Ernestop Lanasさん、傘の数がとても多くびっくり、素晴らしい演技、またこれほどの大物のマジシャンの中でTシャツの演技をしたHawon Keunさんの堂々たる演技力に感動。この大きなガラショーの中に日本人マジシャンの出演がないのが寂しい気がしました。特に若いマジシャンのチャレンジがあったら、その活躍を海外で見ることが出来、そうだったらもっと得るものがあったのではと思いました。いつも挑戦の度、その場所でエネルギーをもらって次に繋げてきました。今回の参加でも大きなエネルギーをもらいました。
10月17日(日)
 天気曇り。PM12:30、運命の結果発表。自信はないものの、会場に夫と二人で向かいました。すでに多くのマジシャンが来ており、また出演者もその時間を待っていました。会場内の雰囲気が騒々しくなり、時間は定刻になり、関係役員が舞台に整列。ドミニコダンテ会長の挨拶が始まっても表彰式になったことが理解できず、表彰者が壇上に上がって、表彰式が始まったことが分かりました。ダンテ会長の長い話の後「マリコ」という言葉が大きく聞こえたが、自分のこととは思えず、2,3回呼ばれて、目が覚めたような気分で壇上へおそるおそる上がりました。2位という言葉が夢ではないかと思いながらトロフィーと賞状をいただきました。
 受賞者の内訳は、グランプリ・Yoo Hojin(韓国・釜山の大会で2位) 1位・該当者無し 2位2名私と中国の演者 3位・趙正明(台湾・昨年UGMの大会で3位)でした。授賞式は無事に終わり、受賞した気分を味わうまもなく、13:30にはアバノのアレキサンダーホテルを後にしました。ダンテ会長の奥様に車で送っていただき、ベニス空港近くのホテルに到着。その後、山本様の案内でベネチア観光をしました。
10月18日(月)
 天気晴れ。AM10:30ベニス空港からフランクフルト経由で成田に向かいました。
10月19日(火)
 成田着。今日まで、渋谷先生はじめ柏マジッククラブの皆様に大変お世話になり、無事に演技を終え、帰国できたこと、今しみじみと感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 
表彰式
 
 
 
 
     
     
右端がドミニコダンテ氏
左から趙正明(台湾)Ha Wonggeun(韓国)