FISM2006 ステージコンテスト全記録

ジェフマックブライドと
ジェフ・マックブライドと

FISM2006 スウェーデン・ストックホルム大会 ステージコンテスト   戸崎拓也

 今回FISMのコンテストに残念ながら出る事が出来なくなったわけですが、「どうせ出られないのなら勉強のためにステージのコンテスタントは全部見よう」と決めました。そのレポートを書き公開する事で見ていない人達に世界のマジックがどのようなものなのか少しでも伝えられればと思い、今回レポートを書かせていただく事にしました。自分の備忘録にもなればいいなという下心もあります。

 演技中は演技に集中して見る、見た後に次の演者が始まるまでだけメモを取る、というあくまで「見る」事を念頭に置いていたので、出来上がったメモは不完全で、レポートを書く段階で演技を詳細に書く事は出来ませんでした。僕のつたない文章力のせいもあり、多分実際に演技を見ていない人は読んでもあまり演技のイメージは沸かないかもしれません。そのくせ流れとかオチとかは書いてしまっているので、先入観なくどこかでFISMコンテスタントの演技を見たいと思っている方は僕のレポートは読まない方が懸命かと思います。日本人のコンテスタントに関しては、皆さんが見る機会も多いと思うので、極力演技内容はさらっと流し、コンテスト時の演技の印象に留めてあるつもりです。

 またかなり主観的な感想などを(遠慮がちにではあるのですが)述べているのでご了承ください。世界は今どんな手品をしているのか、あの演技について戸崎はどう思っているのかという事に興味のある方だけお読みいただければと思います。

一日目

1:MR JACOBY ジェネラル スウェーデン

 ディライト。指、肩、膝などに光が移動する。黄色いハンカチでのダンシングシルク。布越しだけでなく、テーブルにかけた状態などかなり自由に動く。最後演者が消えて袖からオートバイに乗って現れてエンド。最初からかなり客席が盛り上がっていて、「うわーFISMにきたんだ、FISMすげー」とものすごく感動しました。是非フルアクトを見てみたかったです。

2:EDUARDD KOZUCH インベンション アルゼンチン

 金属性の20cm×20cmくらいボードを改めてからの金魚の出現。グラスへ移動するコイン。マンモスカードでのエニーカードエニーナンバー。まず演技をしてから一つずつ種明かしを始める。途中で時間が着てしまって全部終える前に終了する。エニエニはかなりオープンで不思議でした。

3:JANIS パーラー ドイツ

 キャンドルの出現、ストリングの復活、1〜6までの数字が書いてあるダイス型のブロックを二組使い、片方の数字の並び方にもう片方が揃うなどの現象を何度か起こす。不思議でしたが後でディーラーブース行ったら売っていました。最後使ったブロックを消すか何かに変化させた記憶があるんですが覚えていません。あとストリングの復活は普通の木綿糸だったと思うんですが、会場の一番後ろからでもちゃんと演技が見えたのにはびっくりしました。糸とかロープとかって想像以上に見えるものですね。

4:MONSIEUR BREZELBERGER ジェネラル ドイツ

 透けて見えるバッグ(チェンジングバッグ?)の中に赤、青、黄色の小さな紙が複数入っている。それを選ばせて何かをしていたが詳細不明。ラクーンの演技。演技の途中で時間切れ。カーテン閉まる。

5:SHAWN FAQUHAR パーラー カナダ

 パーラー部門第二位。舞台にハート型のスクリーンを置き、そこに自分の手を写してスティングの曲に合わせてカードマジックを見せる。サインカードでのアンビシャス現象、アンビシャス現象の中で一枚ずつAKが出現する。途中折ったカードが上がってきたり、いつのまにか演者の口に咥えられていたりする。最後デックがパッケージされた状態に戻り、パッケージを破ると中に客のサインカードが入っている。パーラー部門は今回からなので、みんな見せ方とか出し物を模索している感じでした。ハート型のスクリーンはおしゃれだったのですが、小さかったし形があるおかげでいまいち見えづらかったです。普通に四角とか丸のスクリーンの方が良かったように思います。

 

6:TORRTO マニピュレーション 日本

 グラスをとにかくたくさん出す手順。途中ビリヤードボールなども入る。照明が暗かったためにグラスが見づらく、また音もちょっと小さかったように思います。本人に後で聞いたらリハーサルの時と照明が違っていたのこと。残念です。今回全体的にアジア勢の音のボリュームが小さかったように思うのですが、もしかしたらMDの規格の問題とか何かあるんでしょうか。

7番の人はキャンセルでした。

8:CENGIZ

 腹話術用の鳥の人形を手に持ってアラカルトな手品をしていました。子供会への営業ならともかくFISMという舞台ではどうかと思いました。

9:REY BEN パーラー アルゼンチン

 赤ちゃん(人形)を抱いて登場。ミニチュアの椅子を二つ出現させ、そこに赤ちゃんを寝かせての椅子浮遊は大うけでした。その後ロープとリングの手順。最初が面白かったので期待して見ていたのですが、アルトコロンビーニの手順など見慣れたものであったため、その落差に少々退屈しました。最後テーブルがベビーベッドに変わり、そこに赤ちゃんを寝かせて幕。

 

10:RADINI マニピュレーション ノルウェー

 ファンカードプロダクション、90センチシルクでのシルク切り、シガレットのアクト。テーブルとして回転式の灰皿を使っていたのがお洒落で印象的でした。またシルク切りなどなかなか味わい深い手品を見ることが出来てよかったです。

11:I.MA.GI.A イリュージョン イタリア

 舞台にダンボールがたくさん置いてある。引越し業者っぽい男二人組の演技。「火」と書いてあるダンボールから火が出たり、「重い」と書いてあるダンボールが急に軽くなって、浮いたりする。一人がダンボールを消し、もう一人がいつのまにか持っているなど、終始ダンボールにこだわった素敵な演技。大きなダンボールを持ち上げるとその中から女性が顔を出す。軽く持っている感じなのに人が入っていて不思議。若い女性が出てきた後中年女性も出てくる。人を補給する方法が非常に賢いと思いました。知り合いに言われるまでまったく気付きませんでした。

12:SEBASTIAN NICOLAS マニピュレーション ドイツ

 時計、ボール、カードを使ってのマニピュレーション。使う物が全部白いので非常に良く見える。純粋なテクニックでは今大会中でもトップレベル。特に時計の扱いが素晴らしく、しっかり消えて、出る。ただ時計はすごく手品に使う道具チックで、ペラペラしているような印象を受けました。最後テーブル部分の時計の針を取って消し、テーブルを砂時計に変化させる。

13:EDIARDO KOZUCH メンタル アルゼンチン

 警備員の格好をした演者。お客さんを三人上げ、スーパーで売っている色々なものが描いてあるカードの中から一枚ずつ選んでもらい、演者も三枚選ぶ。2枚は一致するが1枚は外れる。しかしその6枚のカードの状態が予言されている。他にダンボールに商品を色々入れて客にプレゼントしていましたが、意味がよくわかりませんでした。基本的に語学力がないのでメンタルマジックは現象を追えていないことが多いです。

14:TED LOUIS ジェネラル ドイツ

 人形っぽく扮している演者がパーカー、ジーンズ姿に衣装チェンジする。コンポの出現。その後衣装チェンジを何度かし、その度に演じるものが変わる。タップダンス、タキシードにチェンジしてコート掛けに服を着せて女性に見立ててゾンビ現象を起こし、一緒に踊ったりする。最後Tシャツ姿になり女の子が出現する。

15:KARCH メンタル アメリカ

 何人か客を選んでカードを選ばせたり、ベルを鳴らしたりしていたんですが、何をやっているのかさっぱりわかりませんでした。周りの観客も無反応でした。

16:JULIEN イリュージョン/インベンション スウェーデン

 軽いプラスチックの塊みたいな中から演者が出現する。ハト出し。出したハトを大きなカゴに入れて、布をかぶせるとハトが女性に変わる。女性が布の中で悪役に変わる。演者が悪役に縛られて箱に入れられ、気がつくと演者が消えて悪役が演者に変わっている。その後女性が客席から出現する。女性がなぜ客席から出現するのがいまいち意味がわかりませんでした。

17:GASTON パーラー ドイツ

 パーラー部門第一位&ファイナリスト。舞台中央に椅子が一個。コート姿の男がゆっくり登場する。コートを脱ぎ、タバコの出現、シガレット、シンブル、ペーパーナプキンの復活、ジャンボコインアクトなどをしゃべりながらやる。カードマジシャンやイリュージョニストの皮肉を言ったり、「トピット使っています」といってコイン消したりする。途中デックを完全に消したりして不思議。最後は雑誌で紙ふぶきを飛ばしながら火花が上がったりシルクが急に飛び出たりして派手に終わる。言っている事はよくわからないのですが、泣きそうになったり、嬉しそうだったり、怒り出したりしながら手品をする人間を始めて見た(一回この人自身をオーストリアのコンベンションで見ているんですが、この人以外にはみた事ないという意味で)ので、非常に面白かったです。最後紙ふぶき飛ばしながら無駄に火花が上がったりなんだり舞台が散らかっていくところは圧巻です。


18:GENNADY PALCHEVSKY ジェネラル ラトビア

 タキシードでランスバートン調のキャンドル出しをしていると舞台袖からボトルが転がってくる。タキシードを脱ぎ捨て、普通のジャケットとジーンズみたいなラフな格好になり、ボトルジャグリング。ボール、カード、ボトルなどをジャグリングを織り交ぜながら出したり消したりする。背景として置いてある三つのスクリーンと現象がリンクしているが(ボールが出た時に球体が映し出されたり、カードが出ると直線がでたりする)、特にスクリーンを演技に絡めたりはしない。正直スクリーンは必要ないんじゃないかなぁと思いました。現象を理解する手助けにはなっていると思いますが。

19:ANDRELY マニピュレーション ポルトガル

 ダブプロダクションとカードの演技。特に印象に残らない普通の演技でした。ただこれはFISMという特殊な環境のコンテストだからいえる話で、技術的には安定していて、むしろ安心して見れるタイプの演技でした。ただ途中カードロールをやっていて、全体的にキレイにまとまっているのにそこだけ妙にもたついていて、やらない方がいいなぁと思いました。まとまっている中に冒険する部分を入れるとどうもそこだけ浮き立ってしまうように思います。

20:XAVIER TAPIAS ジェネラル スペイン

 公園の風景。男が登場しそこいらに散らばっているゴミを集めてロボットを作る。紙袋が胴体、空き缶が腕、ペットボトルが足など。日本のペットボトルをガムでくっつけて稼動部分を作ったりする。途中空き缶が床から演者目掛けて飛んできたりする。ディライトで胸の部分に光を与えると胸の部分が光り、目に光がやどり、頭や手が動き始める。演者に片手で支えられながら立ち上がる。足などは完全に空のペットボトルで透けているので動いているのが不思議。ただずっと演者がそのロボットに片手を接したままだった(特に操作をしている様子はない)。その後ゴミ箱が倒れて空き缶が顔になり、イヌっぽくなって動き出す。ロボット、演者、犬が舞台袖にはけていく。ロボットが単体で動き出せば大発明だったのになぁと思いましたが、それでも十分不思議でした。

二日目

21:HUGO VALENZUELA イリュージョン アルゼンチン

 イリュージョン部門二位。部屋の中で青年が新聞を読んでいる。新聞に「UFO発見」みたいな記事が載っている。窓の外から怪しい赤い光が差し込み、その光に当たると植物が枯れ、椅子が倒れ、掛時計が壊れ、青年の首が離れる。壁にかけてある絵が変わったりもする。思いついて鏡で光を反射させると光は赤から白に変わりやさしい光になる。植物や椅子が元に戻る。光を黒い楕円状のもの(ブラックホール?)に閉じ込めるとその楕円状のものの中から光が出てくる。青年がその中を通ると、通った部分から徐々に消えていく。頭から少しずつ消えていくので非常に不思議。その後照明が消えまた着くと、青年が椅子に座って新聞を読んでいて、今までの事が夢だったとわかる。再登場まで計算しつくした素晴らしい演技でした。

22:ARTHUR TRACE マニピュレーション アメリカ

 マニピュレーション部門第二位。舞台中央に抽象画的な大きな絵が置いてある。絵に描いてある白い丸がボールになる。次々と白い丸をボールに変え、ボールのカラーチェンジをしてからまた絵に戻すと、その色の丸が絵に描かれる。白ペンキを自分の服にカードくらいの大きさに塗り、それがカードに変わる。カードが増える、ファンカードプロダクション。カードにも色が着き、カードを消すと絵の方にカードの絵が描かれる。最後かけていたメガネを消すと、絵にメガネが出現する。技術が非常に安定していて、またボールロールなども非常に早く、面白い演技でした。絵がいまいち何の絵なのかわからないところとか、「なぜ」という部分がいまいち見えてこなかったのが残念でした。

23:MIKAEL SZANYIEL ジェネラル フランス

 コメディ賞受賞。指揮者の格好でのコメディ。マイクをマシンガンに見立てたり、マイクの先のスポンジを代えるたびに声が変わったりする。演者が付けている蝶ネクタイや靴が急に現れたりする。蝶ネクタイのプロダクション。最後は楽譜が噴水カードのように巻き上がる。面白くて思わずスタンディングオベーションしました。個人的MVP。他にもたくさんの事をしていたはずなのですが、笑いすぎていてメモできませんでした。本当に素晴らしくてグランプリを取ってくれると信じて疑いませんでした。

24:JUAN ORDEIX メンタル アルゼンチン

 メンタル部門第二位。人形を客席に投げて客を一人選ぶ。好きな国、3桁の数字、動物を言ってもらう(この時はUSA,779、CATだった)。それが持ってきていたホワイトボードに完璧に予言されている。次に好きなカード、日にち、値段(何かの値段)とお札を一枚貸してもらう。あらかじめ持ってきていた封筒に、そのカードと、日にちの書いた紙と、値段ぴったりの紙幣と貸してもらったお札のナンバーの書いた紙が書かれている(スペード7、9月16日、65ドル、695)。シンプルで非常に不思議。審査員のドミニコダンテにも一つ決めてもらっていたのでサクラではないと思われます。

25:RETONI&CO

 バーカウンターのようなセット。最初にマリリンモンロー風の女性が出現し、バニー姿に変わる。女性がダンシングケーンの演技。シャンペンボトルがウサギのぬいぐるみに変わり、ウサギが色々しゃべる。ガイコツ(理科室とかにありそうなの)がお酒を運んできてお酒をついだりする。最後マスターがシルクハットの中に入り、巨大なウサギに抱きかかえられる。音で音声が入っていてそれに合わせてしゃべっていたのですが、なんの話だかいまいちわかりませんでした。舞台右側にあった衝立は最後まで何にも使わなかったので不可解でした。ウサさんが声に合わせて口を動かすのが可愛かったです。

26:SENKO

 ハトと電球のプロダクション。ハトと電球が入れ替わったり、最後出したハトが全部電球に変わったりする。ウマいんですが、ハトに対して電球ってものがあらゆる意味で劣っていて異質なので、同時に扱うのは難しいなぁと思いました。出た瞬間に一瞬なんだかわからないものは見ている側としては反応しづらいというか。ハトを出すとなるとその他のものはある意味で「つなぎ」になってしまうので、ハトと同列で何かモノを出すとしたら、他の動物以外にはちょっと考えられないように思います。

27:TATU マニピュレーション フィンランド

 前から噂に聞いていた裸(下着一枚)でのボールマニピュレーション。ボールが現れ5つになりまた全部消える。指の間に並べないで体の各部分に一つずつ置いて示すのが印象的。完成した一つのオブジェのよう。スチールできるポイントがほとんどないので非常に不思議。手品として良いか悪いかと問われれば間違いなく悪いのですが、個人的には非常に刺激になった演技でした。

 

28:ROCCO パーラー アメリカ

 ご存知ディライトのロコ。ジャンボプリッツみたいなお菓子を砕くと普通にプリッツがたくさん出てくる。その後丸っぽいお菓子が出てきて巨大化したりプリッツがたくさん出てきたりする。その後金色のお椀の中から水が何度も出てくる演技(スプリングとかいう名前の商品だった気がするんですが、うろ覚えです)。最後お椀の中から大量の紙ふぶきが出てくる。前評判が高かっただけに、普通の営業手順みたいなのにはみんな不満に思ったようです。ロコはクロースアップ部門にも出ていましたがステージと同じようなタイプの演技をしていました。芸風変えたんでしょうか。

29:REGGIEN SIMON マニピュレーション スウェーデン

 マフィアっぽい黒人。ダンケン、シガレット、ビルプロ、ビックビルプロ、コインプロダクションなど。途中パトカーの音がする度に新聞を出して顔を隠す。カードマニの中でジャンボカードを出すというのはまだわからないでもないんですが、大きなサイズのお金を出すっていうのは一体どういった意味があるのかいまいちわかりません。不可能設定を高めていくというのだったらわざわざお札を使う必要もないように思うのですが。

30:BRINUMX ジェネラル ラトビア

 シャボン玉ショー。シャボン玉を掴むとクリスタルボールになる。シャボン玉の中でのアシスタントの女性の衣装チェンジ。その後ものすごい大きなシャボン玉をたくさんやる。キレイでしたが、手品?って感じでした。ただ舞台の端から端まで続いているシャボン玉は確かに圧巻でした。ちょっと公園とかでやってみたいです。

31:YAMAGAMI BROTHERS イリュージョン 日本

 出てきた瞬間から大拍手。あっきーの出現、人体浮遊、人体交換。途中ちょっととまどっていて大丈夫かな? と思いましたが、キメに側転を使ったりして大いに盛り上がっていました。翌日のFISMニュースレターにも写真付で掲載されていました。成田空港で側転の練習している時はなんでかなぁと思っていたんですが、なるほど、本番でやるんだったんですね。てじな〜にゃを使わなかった所にプロ意識を感じました。

32:VIDAR STRAT マニピュレーション ノルウェー

 四つ玉、リング、カードをオーソドックスにしっかり演じていました。量やスピードや安易なオリジナルにこだわる人間が多い中で、オーソドックスな手品だけでしっかり見せられる若者に出会えた事は嬉しく、少し悔しくもありました。海外にもこういう考えが出来る若者がいるという事は大いに刺激になりました。ウケてはいなかったですが、こういう人を大事にしていく事は大切だと思いますし、僕も見習わなきゃなぁと思いました。ただリングの部分だけ曲調が違って、現代若者スピードマニピュレーションの流れに少し影響されているようで、少しだけ浮いているように思いました。

33:FERNANDO ARRIBAS メンタル スペイン

 10人の客にメニュー、駅名、時間などを決めてもらう。それがあらかじめ用意してあったビデオテープに予言されている。不思議でしたが、決め方とかいまいちわかりづらかったです。10人に色々決めさせるのは時間もかかりますし、特に言った事を観客にわかりやすく明示していたわけでもないので現象がわかりづらかったです。ビデオの中で、メニューの合計金額を当てる時にレシートを遠くからうつし、金額見えないのに「あってます! 」と言ったのには笑いました。

34:ALEXANDRE ジェネラル フランス

 Tシャツでキャップ被った少年。確かスケボーにのって登場。キャップのカラーチェンジ2回、スプレーがコーラになる、コーラプロダクション、大きなコーラが出る。途中大きな布越しに首が回ったり衣装チェンジをしたりする。最後は少年がもう一人現れる。ネチポレンコがやっていたような技法(?)をやっていたのは面白かったです。考え方自体はターベルコースにも載っていますけども。

35:BRANDO SILVANA ジェネラル アルゼンチン

 中世ヨーロッパの道端。カップ&ボールで儲ける男と花売りの女。女がお金を出してチャレンジするが、女が指をさしたカップには何も入っていないで、他のカップからボールは現れる。男がカップ&ボールしている最中に女が男の財布や時計をスルが、カップの中から取られたはずの財布や時計が出てくる。風が吹いてきて女が浮く。パトカーの音がして、二人が紳士淑女の格好に衣装チェンジし、警察をやり過ごしてからテーブルがベンチに変わって二人で座る。非常に僕好みの素晴らしい演技でした。雰囲気、色合い、意味付けがしっかりなされていて、見ていてとても心地良かったです。

36:ERIX マニピュレーション ドイツ

 舞台にジュークボックス。クシ、ジュースなどのプロダクション。四つ玉の部分は素材が特殊なのか、二つのボールが両手間を移動したりして非常に不思議。レコードのカラーチェンジ。カードマニ、カードシュートなど。最後はジャケットが出現してそれを着てエンド。やっている事と本人とのキャラの間に微妙な開きがあって、それがどうにも伝わってノリ切れなかった感があります。技法、個々の手法に関してはとても面白かったです。

37:DREAM MAKERS ジェネラル スペイン

 女性の気を引こうと男がタバコ、グラス、飲み物などを出す。なぜか水新聞などもやる。指輪が消え女性の手から現れる。ブルーミングフラワー。女性が札プロダクション。最後は空からお金がたくさん降ってくる。最後ミュージカル調になるので普段は不満でしかたがない「出したお金を捨てる」という行為を違和感なく見ることができました。また女性の演技が素晴らしかったです。

38:DAVID SOUSA

 マニピュレーション部門2位&ファイナリスト。手袋がボールになりいつのまにかケーンが出現し、ケーンの先にボールをつける。赤い封筒の中からトランプを一枚取り出し消すと、また封筒の中からトランプが出てくる。ファンカードプロダクション、デミニシングカード、木の葉カード、ジャンボカードの一枚出しなどをゆっくり丁寧に演じる。最後はシルクハットの中に入れた物が紙ふぶきに変わり、いつのまにか手袋がはめられている。新しいタイプのカードアクトで非常に素晴らしかったです。特に木の葉カードの部分で、空中から掴んでくるという新しいアプローチを見せてくれて、非常に参考になりました。

39:DION

 ジェネラル部門3位。ダブプロ、カードマニ、ボールのアクト。途中二羽出しの時偶然テーブルのハトが演者のもとに飛んできて三羽出しのようになった時には会場が沸いた。最後のハト消しはハトだけ消えて止まり木はそのままという珍しいものでした。部門3位という事ですがいまいち印象がありません。

40:LATKO ジェネラル アルゼンチン

 気絶していた男が起きると自分のバイクが壊されている。どうやら殴られて気絶していたよう。部品のプロダクション。アピケン出してマフラーみたいに刺したり、タイヤのホイールの部分が出現したりする。座席をプロダクションしたりもする。最後は火花とともにヘルメットが演者の頭に出現し、バイクにまたがり、バイクがちょっと動く。ヘルメットの出現は不思議で、客席から歓声が上がりました。

三日目

41:SITTAH イリュージョン 

 イリュージョン部門第一位&ファイナリスト。女性がメインのイリュージョン。女性の出現、オリから男性二人出現。男が箱に入っての剣刺し、女性の移動、女性がテーブルに寝かされ上から火のついたヤリが落ちてくるがいつのまにか女性は消えていて、客席から現れる。終始ダイアの奪い合いという設定で、スピード感もあり完成度の高いイリュージョンでした。途中男と女が一緒に踊る部分だけはなんで一緒に踊っているのか理解できなかったんですが、わかる方教えてください。

42:NIKOLAI FRIEDRICH メンタル ドイツ

 最初花占いをしている。客に好きな色と都市と2桁の数字を言ってもらい(エメラルド、カサブランカ、36)、それが完璧に予言されている。写真を封筒に入れて混ぜ、10人くらいの客に封筒を配る。その間演者がずっと後ろを向いていて、誰が写真の入った封筒を持っているかを当てる。時間がぎりぎりになってしまったので、最後巻きで演技していたのが惜しかったです。不思議でした。

43:BASTRAKOV’S MAGIC ジェネラル ロシア

 男女二人。ベーグルプロダクション。手より大きいベーグルを20個くらい出す。出したベーグルをリボンにかけていくので、最後にはものすごい分量になっている。ロシアの楽器(ギターみたいな形)の増殖。一個が6個になる。女性が2回衣装チェンジ。最後3メートルくらいありそうな人形が二つ出現する。ベーグルはスポンジ的な出かたをするのにそれなりに堅そうでもあり不思議でした。最後の人形はまったく理解不能でしたが、それでもなぜだか全体を通して面白かったです。

44:SERGI BUKA ジェネラル スペイン

 スクリーンを使ってのダブプロダクション。スクリーンに使ったシルクを置いたり(置きに行くとシルクを持った手がスクリーンに移され、シルクだけ置く映像が流れ、空の手が出てくる)、ハトを置いたりする(スクリーンにカゴがある)。最後は演者自信がスクリーンの中に入り消え、客席から現れる。スクリーンの映像と動きを合わせようとしてるためにテンポが悪かったです。

 

45:KRISTINE ジェネラル ノルウェー

 女性演者。ミリオンフラワー。出た後間を置いてから紙ふぶきが飛び出すのが不思議。出したフラワーは植木鉢の緑の植物に飾っていく。ドリームシルクから花と一緒にリングの出現(二本のリングの間に花がある、お花屋さんの店頭に飾ってある飾りみたいな状態)、リンキングリング。ここでなぜかカードを引いてもいないのでカード剣でハートのAを刺す。マスク出し。最後大きなフラワーが床に二本出てエンド。なぜ剣刺しカードをしたのかは本当に不明です。

 

46:MATTHEW GORE

 ハットショップに着た男。ハットを被るたびに音楽とか演じるものが変わる。ドリームシルク、新聞に水を入れて破り復活し、また水が出てくる現象が不思議。ジャグリングやスポンジボールアクトなど。発想自体は面白く、また手品も不思議だったんですが、テンポとか演目とかの問題でいまいち観客を巻き込めてなくて残念でした。

 

47:KYOKO ドイツ 日本

 美容師アクト。最初に看板部分にちょっとしたトラブルがあって、最後が決まらなかったのが残念でした。演技は完璧で客席もとても盛り上がっていて、決して世界に引けを取ってはいなかったと思います。

 

48:ANDREAS AXMANN マニピュレーション ドイツ

 ダンシングネクタイをして、いつの間にかネクタイが演者の襟に戻っている。ネクタイ、蝶ネクタイの出現、シャツのスローモーションカラーチェンジなど不思議でした。リンゴ、ストローを使ってのウォンドアクト、グラスの出現、絵に描いたグラスに飲み物が出現するなど。マニピュレーション部分を削ってジェネラルで出た方が面白いんじゃないかなと思いました。

 

49:RICHARD FORGET ジェネラル カナダ

 新聞に描いてあるウォンドを取り出す所からスタート。ウォンドがボールに変わったり戻ったりと珍しいアクト。ボールがウォンドになったりするのは色も形状もまったく違うものなので、なんだか心に引っかかります。八つ玉。新聞紙でヒコーキを作り、それでゾンビアクト。布なしで浮いたりもする。最後スノー使って紙ふぶきが舞う。その後ピョコっとまたヒコーキが演者の肩に現れて、仲良く去っていく。

 

50:ANTONLANDRU

部屋でおばあちゃんがテレビを見ている。テレビが故障して電話しようとすると電話線が切れてる。魔法の帽子をかぶって水晶玉に魔法をかけるとどこからか修理屋が現れる。修理しようとしたのにテレビが消えたり水晶玉が壊れたりする。修理屋が魔法の帽子をかぶって、バッグからテレビを出現させ、いつのまにか水晶も元に戻る。おばあちゃんに催眠術をかけ浮揚させる。支えが何もないので不思議。修理屋が戻ろうとするとおばあちゃんが修理屋に催眠術をかけ、払ったお金を取り戻す。せっかく不思議な事をしているのに手品のない演技の部分が多かったように思います。そうしないと話がかみ合わないのはわかるんですが。

 

51:ROSS MICKAEKET BETHY イリュージョン フランス

 女性がタルを被りタルを回すと足が動いていないのに体が回る。男をチェーンで固定するといつの間にか中の男と外の男女が入れ替わる。オリの中にクチビルが浮いていて、そのオリから四人出現する。クチビルの意図がよくわかりませんでした。

 

52:THE MAGIC OF THE NGIHTINGALE パーラー アメリカ

 女性が歌いながらマジックをする。歌っている意味とか歌詞と現象が合っているかどうかは不明。ゾンビボール。途中で頭のてっぺんについたり肩についたりする珍しいもの。最後はボールが割れてフラワーが出る。トラブルがあったのかなんなのか、置いてある道具を使わないで終わりました。

 

53:MR AVESTA

 司会者っぽい人が「ミスターアビスタですどうぞ!」みたいに言って男(おじいちゃん?)が登場。3本ロープ。黄緑色のスーツ着ていたおじいちゃんが筋肉モリモリになり、100キロのダンベルを持ち上げたりする。ダンベルの片方が取れて犬がつぶれたりする。表彰台に上ってメダルをプロダクション。時間切れで失格? ウマイ下手、おもしろい、とかじゃなくてFISMはお祭りなんだなぁと再認識しました。

54:PILOU マニピュレーション フランス

 ステージ部門グランプリ。タルに座ってリンゴ食べている青年。リンゴが増え、火をつけると新聞紙に変わる。カードマニ、カードシュート中に投げたカードを口でキャッチしてポーズ、かぶっている帽子からリンゴや履いている靴が出てきたりする。ジャンボカードプロダクションなど。途中何度も使っている物が新聞紙になる。手順や動き、音楽など良くできているのにスチールやパームが雑だったのは残念でした。

55:HAYASHI パーラー ドイツ

 袴で日本刀を装備している。日本語で挨拶、翻訳機が話したことを英語化する。そのうち翻訳機が日本語を話し始め、演者が英語を話し始める。「I CAN SPEKE ENGLISH!!」と言った後、やたらと流暢な英語で話し始めるので観客は笑う。カードマジック。ゼネラルカード(←タイトル違うかも。選んだカードがいっぱい出てくるやつ)、最後はA~Kまでスートごとに全部揃う。英語を手に入れるまでは受けていたのに普通にマジックを始めてからはアシスタントとマジシャン二人だけの世界になってしまって、少し遠く感じてしまったのが残念でした。

56:ROBERTEMIEL メンタル 

 メンタル部門第3位。超能力ショーっぽい演出。自閉症っぽい少年が椅子に座っている。少年に目隠しをし、紹介者の男が客席に降りて客に何か小物を出してもらう。男が指定した客の持っている物を舞台上の少年が次々に当てる。客のお札のNOも読み取る。何かしらシグナルを送っているとしても非常に不思議。ガラショーでも同じような事をしていたのですが、そっちの方はもっと不思議でした。それはともかくこのタイプ手品を今回始めて見ることが出来たのですが、めっさ不思議です。観客20人くらいサクラじゃないのか、と思わず思いたくなりました。

57:XAVIER MORTIMER ジェネラル フランス

 スーツケースが空中で止まるパントマイムの間に両手を離しスーツケースが本当に浮く。シャボン玉をクリスタルボールにし、コンタクトジャグリング。ジャグリングをしながらボールが1個→3個→0個→5個になる。リズムがあってよかったです。メモに「楽譜閉じて終わり」と書いたんですが、なんのことだか忘れました。

58:MINORU ARAI ジェネラル 日本

 ほんとは韓国の人がエントリーしていたのですが、キャンセルで荒井さん。カードマニ、ジャンボ3カード、カードシルクから奥さんが出現。前に見た時よりすっきりした手順になっていました。道具を少し奥にセットしすぎたためか、ややファンカードプロダクションの部分などで迫力に欠けたように思います。最後奥さんが出現した部分では客席から「おおー」と声が上がりました。

59:SERGEY FERDZHULYAN マニピュレーション ロシア

 ボール一個とカード何組かだけのアクト。テーブルもなし。延々とボールロール、消失、出現、カードに変化、カードプロダクションだけをしていました。無駄な道具、演出一切なしで自らの技のみを見せる姿に男気を感じました。捨てずに3枚一枚だしをするなど、変な事をたくさんしていました。誤ってボールを落としてしまった時だけ客席から拍手があり、人間性を見せるのは大切なんだなぁと再認識しました。偏見なのかもしれませんが、ロシアは変な事をする人が多いです。

60:JEROME HELFENSTEIN ジェネラル フランス

 映像3:影絵6:マジック1。一人での影絵で無理な所を映像で補うという、本当に素晴らしいショーでした。会場もめちゃめちゃ盛り上がったのですが、肝心の手品が前半に一個か二個出てきただけなので特に賞などには入りませんでした。良いものを見せていただいてありがとうございました。

四日目

61:JANTHOMAS LOEWE

 メンタル部門第3位。7×7の表があり、客席から好きな数字を言ってもらう。選んでもらったのが8、16、18、24、31、42、43。あらかじめ用意してあったビデオを再生すると、川辺で男がスケッチブックをたてかけている映像が写り、スケッチブックをめくっていくと一枚ずつ言われた数がスケッチブックにかいてある。封筒にその撮影の時の様子を取った写真も入っていて、ビデオと写真を観客にプレゼントする。クリーン過ぎて怖いくらい。途中客が「43」と言った時、演者が「え?33?」みたいな受け答えをしていたんですが、予言のビデオでも一回「33」と出した後に「じゃなくて43」と出していました。不思議過ぎです。

61.5:ROH BYEONG WOOL ジェネラル 韓国

 なぜかここでロビョンウが出てきたした。一日目にキャンセルの人がいたからかな。雑誌からアクセ出し、八つ玉、ボールが小さくなってピアスになる、フラワープロダクション、衣装チェンジで花嫁姿になって、客席にブーケを投げて終わり。ブーケを受け取った観客が舞台にブーケを投げ返したのにはちょっと笑いました。やはり花嫁姿になる所は大いに盛り上がりますね。

62:KENNETH CHAN ジェネラル 中国

ボール、カード、葉巻プロダクションなど。ボールは所々不思議な事をしていたのに、全体の流れが雑だったのであまり受けてはいませんでした。ジャンボカードプロダクションの部分は全然覚えていないのですが、メモに「つらい」って書いてあったのでつらかったんだと思います。最後メイド服着た女の子が出てきたのには、先を越された! と思いました。そういえばアキバマジックって今まで見たことないように思うのですが。演出じゃなくてアキバ系の人はマジック界でもたまに見かけますが。

63:KARIM ジェネラル スペイン

 ボトルプロダクションのあと、ボトルの栓でシンブル。カードアクト。クリストファーハートみたいに回りながら出したりする。ネクタイを結ぶと外れるなど。最後カードを空中に固定し、おまじないかけると自然に落ちる部分が不思議でした。

64:PAULO MADEAL マニピュレーション アルゼンチン

 ビル、コインプロダクション。青シルクと赤ボールを使っての消失、出現。なかなか見やすい色合いで良かったです。カードマニ、カードシュートの最中にボールジャグリングみたいにカードを体の二箇所でバウンドさせたりするのは面白かったんですが、なぜかあまり受けていませんでした。ラストはジャンボカードがアコーディオンに変わる。所々ですごい事をやっても、それまでの演技のイメージでその人の実力を決めちゃってる部分が人間にはあるようです。

65:JAKUB KROULIK ジェネラル

 ヨーヨー。←記憶なし。時計の出現、花のカラーチェンジ、キャンドルの出現など。コイン、ビルプロダクション。衣装がドル札柄になる。女性の気をひくストーリーだと思うのですが、途中全然関係ない手品ばっかりやるので、いまいち印象に残っていません。

66:MANN O MANN イリュージョン ドイツ

 清掃員の男が車を引いてくると、いつのまにかベンチに清掃員の男がもう一人座っている。車のランプがつかないので男が一人修理に車の中に入るともう一人の男がドアをしめてしまって、モップとかを車に突き刺す。中に入った男が無事に出てきて、二人の清掃員がTシャツ姿に衣装チェンジし、ベンチがバイクになって終わる。最初男がベンチに出現する部分は非常に不思議でした。

67:ROLF REINER ジェネラル スペイン

 ここでどうしてもトイレが我慢できなくなったのでトイレ行って会場に戻ろうとしたら演技中は入っちゃ駄目だと言われたので、この演技だけ生で見れず、会場外のモニターで見ました。ダンシングネクタイの演技でした。ネクタイの上にメガネをかけて顔っぽくしているのが面白かったです。モニターで見ると会場の空気がいまいち伝わってこないので、多分実際に見るよりもつまらなく思えてしまったと思います。やはり手品は生で見るに限ります。

68:CODY STONE マニピュレーション ドイツ

 リストバンドのカラーチェンジ。不思議。リストバンドが指二本分くらいの大きさになって、それを使ってのシンブル手順。テープがCDになる。スケボーのタイヤを取り外してのマニピュレーション。最後タイヤがすべてスケボーに戻る。工具のプロダクションなど。柔らかさを感じないものをマニピュレーションの素材にするのは相当工夫しないと難しいなぁと思いました。ボールが出た時は拍手しようと思うのにタイヤが出た時はなぜか拍手しようと思えませんでした。

69:ZHAO YUYING ジェネラル 中国

 扇子プロダクション。途中足で扇子を広げたり、片手で二枚を連続した一枚のように広げたりして会場が沸く。その後変面のアクト。一瞬で変わったり、口に扇子を咥えた状態で仮面だけ変わったりとむちゃくちゃ不思議。最後大きな扇子二枚と、阿修羅像みたいに手が生えてきてそれぞれの手に扇子を持っている。最後の作り物っぽい手は逆に印象を悪くしてるんじゃないかなぁと思いました。ゴージャスな感じはしましたけど、それまでの流れ的に、大きな扇子二枚出せば十分盛り上がるエンディングになると思います。

70:DIE ZAUDERER ジェネラル ドイツ

 ジェネラル部門第二位。ナイト3人のコメディ。剣が楽器になったり太鼓の中に掃除機が入っていたり。次々と面白い事していたのでメモ取れませんでした。マクドナルドのマークとか出ていた気がします。ナイトの格好がやけに本格的な所が逆に笑えました。

71:PAOLO GIUA マニピュレーション イタリア

 トロフィープロダクション。四つ玉、赤から黄色にカラーチェンジ。火のついたシガレットのプロダクション。煙がグラスに移動する。最後は大きなトロフィーが出てくる。爆発音が大きすぎてちょっとだけ不愉快でした。効果はあんまり使いすぎるんじゃなくてある程度絞って使った方が良いなぁと思います。

72:GRUPO DE TEATORO MAGICO DA API イリュージョン ポルトガル

 新聞を使ってのケーンの消失、大きな箱の中に小さな箱を入れその中から女性が出現する。ここで客席から若い男が出てきて「ここはFISMだ! なんだそのマジックは!」というような事を言い、同じく女性が出て「そうよそうよ!」などと言う。そこでマジシャンは今のマジックを後ろから見せるといい、さきほどのマジックを後ろ向きでやる。箱の裏に女性が隠れているのが見えて種明かし的に見えるが、箱の中からはさっきヤジを飛ばした男女二人が出てきて、女性は客席から登場する。似たようなコンセプトを前日のガラショーで司会者とトパーズがしていたのがマイナスだったように思います。

73:CREARAL MAGIC メンタル/インベンション スペイン

 グラスとボトルをどうにかしようと(割る?)思ったのに何も起こらない。失敗か演出か不明。懐中電灯と電球を持ち、懐中電灯の光がコードも何も繋がっていない電球に移動する。客が指定した時刻が腕時計に予言されている。田代茂さんが手伝いとして舞台に上がっていました。

74:FUJIMOTO マニピュレーション 日本

シャボン玉、タバコ、カード、マイク、スポンジシンブル、CDのアクト。技にキレがあって、CDのプロダクションの所などお客さんにもよくウケていました。ラストの髪の部分は、僕は何度も見ていたのでステージでそれをやった事に大受けだったのですが、他の観客にはいまいち伝わっていなかったようで残念でした。

 

75:MARC DOSETTO ジェネラル フランス

 科学者っぽい演者が薬を調合したり、バズーカみたいのを取り出したりしながらのハト出し。ハトがブルドック(犬)に変化し、女性に変化する。見たことないタイプで不思議な部分も多かったです。

 

76:DUO MIRACOOLX

 マジシャンとハイテンションの女性(女装)の二人組み。女性とマジシャンで音楽の奪い合い。女性が踊りながら剣刺し用の剣を倒して散らかしたり、折り紙ボックスに入ると底が抜けたりする。底が抜けたのを観客に見せないためにマジシャンがサムチップを使ってシルクを消した時には笑いました。箱の中から女性の服とか出てきて、離れた所から女性が出現する(裸?)。なんとか服を着てエンド。

77:CHAD FINDLAY ジェネラル 北アフリカ

 スクリーンの映像を使い、歌いながらのマジック。ディライト、シルクがミラーを貫通する(シルクのデザインが日本の国旗に似ていて、少し気分が悪かったです)、ミルク電球、ゾンビキャンドル。なぜスクリーンを使っているのか、なぜ歌を歌っているのか、まったく意味がわかりませんでした。美声でした。

78:ALEX RYAZANOV ジェネラル ロシア

 男女二人。赤いジャケットのマジシャンと黒・黄色のピエロっぽい女性。カードマニピュレーション、カラーチェンジングケーン。女性の衣装チェンジ。最後なぜかマジシャンがゴリラの被り物をかぶって終わる。

79:KEIKO MUTO マニピュレーション 日本 

 扇子、鈴、傘などのアクト。扱っている品物が小さかったので現象がよく見えない部分があるのが残念でした。あと会場の大きさからか生音が聞こえづらかったです。個人的には音楽の使い方(選び方)がすごく独特な感じで好きです。演技後には歓声があがっていました。最後紙フブキがバンっ! ってなるのはない方が好みです。

80:ILISIONISTA PEDRE V イリュージョン スペイン

 仕切りのある箱に入って一瞬で仕切りの向こう側に移動する。不思議。テレビ状の箱を使っての人体交換。信じられないくらい早い交換で驚きましたが、思いっきり息切れしているのはどうかと思いました。今回のイリュージョン部門はスピード感があって現象が多いのが多かったので、二つだけをちゃんと見せてくれたのには好感を持ちました。交換だけに。ごめんなさい。

五日目 最終日 

81:MARCALEX イリュージョン ドイツ

 イリュージョン部門第3位。箱から男性が二人出す。人体交換。めっさ早い交換でしたが、僕の位置からちょっとタネが見えました。オリから女性が二人です。女性が箱に入って剣を刺し、抜くと無事で出てくる。その後箱から4人女性が出てきて、布をかけると箱が消えて女性が二人出てくる。途中もう一個女性が出てくる現象があったと思うのですが、覚えていません。一つのイリュージョンの中で6人女性が出現するのはすごいなぁと思いました。

82:GUSTAVO RALEY ジェネラル アルゼンチン 

 衣装チェンジ。缶コーラからシルクが出てくる。よく出来てるなぁと思ったらディーラーブースに置いてありました。トランプ柄のネクタイからトランプが出てきて柄が消える。蓄音機ゾンビをしてからコンポに変わる。衣装チェンジをした後足を見るとローラースケートを履いていて、滑って退場する。普通に衣装チェンジしただけでローラーがついているのはとても不思議でした。それなのにローラースケートがやたら下手だったのはちょっと面白かったです。

83:NANA HITOMI ジェネラル 日本

 ハゴイタプロダクション、カラーチェンジ、衣装チェンジ、最後フラワーがたくさん出てくる。最初和服姿で登場した瞬間に客席がどよめきました。使っているものが海外の人には伝わっていないようで、羽子板を出したり、羽付きやってる部分はみんなぽかーんとしていました。ですが伝わるか伝わらないはともかく、今回一番日本を表現していて、日本代表だと感じました。

84:SIMON PIERRO ジェネラル ドイツ

 レストラン? 女性に一目ぼれした男。皿のカラーチェンジ、皿が自由の女神に変わる、クレジットカードプロダクション、コインプロダクション、雑誌のカラーチェンジなど。ハートの柄の描いてあるお皿が可愛かったです。ちょっと欲しい。自由の女神の持っているものがお皿に変わったりなど、遊び部分が多くて面白かったです。

85:NIKOLAI DMITRIEV パーラー ロシア

 ♪の出現、増加。不思議でしたが、ボールより多くの部品(?)があるので見えづらかったです。パーツを取り出して絵を作る。途中まで何の絵なのか全然わからないのですが、ひっくり返すとわかるようになっていて、感心しました。シルバーボールくらいの大きさの赤いボールがコンタクトジャグリングしながら増えていく。今まで見たことないギミックで非常に不思議でした。スチールなど一切しないで5個(6個?)になりました。

86:FLORIAN ZIMMER マニピュレーション ドイツ

 ハンカチの文字がTシャツに移動する。スプレーからカードの出現。カードを片手で5枚広げる(マジッククリスチャン方式?)。スプレーのカラーチェンジ。ボールカラーチェンジ。ラストはBMXとスプレーで描いて自転車が出現する。オーストリアでも見ましたが、色彩もよく非常にまとまっていて良い手順だと思います。ただ最後BMまで書いたらBMWを期待しちゃいますよね。

87:DAI BINCHUN マニピュレーション チャイナ

 マニピュレーション部門一位&ファイナリスト。サングラスつけて座っている姿からスタート。ファンカードプロダクション、木の葉カード、カードロール、カードシュート(二枚飛ばし)、最後カードキャッスルを出し、ケーンを出現させ、最初と同じ姿勢に戻って終わる。

88:TIMO MARC ジェネラル ドイツ

 スクリーンに筆で絵を描き、それが実体化する。HELLOという文字、ボール、ロープなど。画面に人型を描き、画面の中の人とボールで遊ぶ所が面白い。大きなスクリーンの後ろに自分が行き、影だけが見えている状態でダンス。途中首が取れたりする。最後は衣装チェンジ。良質なエンタメって感じで面白かったです。大きなスクリーンになってから手品が減ったのが少し残念でした。

89:EUNGYEOL LEE マニピュレーション 韓国

 なぜかジェネラル部門で一位&ファイナリスト。キャンドル、ボール、カード、ハトの演技。出てきた瞬間から歓声が上がっていました。今回は結構失敗が多く、ファイナリストは無理かなぁと思っていたのに、しっかり上がってくる所はさすがです。ファイナルの時の演技ではしっかりと決めていました。

90:MAGIC WAVE ジェネラル

 サーファーが二人。二人の手から砂がたくさん出る。サーフボードを持っている人の絵を描き、紙を破るとその紙が復活し、影からサーフボードが出現する。二人でボトルジャグリングをしているとどんどんボトルが増えていく。途中一回衣装チェンジが入ったはずですが、どの部分でしたか記憶が曖昧です。

91:KAZUMA ジェネラル 日本

 巨大スクリーンを使っての、マジック、映像、動きの融合アクト。影絵の人と違ってマジック部分もしっかりあり、四つ玉の所やなんか変な動きのとこでは客席から歓声が上がりました。今回スクリーン演技は多かったですが、間違いなく一番凝ったものだったと思います。最後のスチールでちょい手間取り、ラストが決まらなかったのは残念でしたが、終わった後にかなりの人に声をかけられていました。

92:JUNGE JUNGEDER ROMER

 靴磨きアクトで有名なユンゲユンゲ。今回は3人組。最初丸い物(?)で色々な帽子を作ってのパフォーマンス。その後太いのと細いの二つを使ってのお着替えパフォーマンス。お互いの着ているものが変わって、最後はみんなで生着替えを始めました。マジック0なのに観客のリアクションはコンテスト中最高で、多くの人がスタンディングオベーションしていました。

93:MALIN NILSSON ジェネラル スウェーデン

 新しいタイプの女性演者。リンキングリング。空中にリングを投げて繋げたり。ハットジャグリング。3本ロープ。最後はウォンド、ロープ、ハットでカスケードを決め、ハットにロープを入れて被り、ポーズ。女性差別的発言になってしまうのですが、女性でこういう演技をしている方を見たことがなかったので、非常に楽しく見ることができました。

94:AARON CROW メンタル ベルギー

 男女二人の客を舞台に上げ、女性の指輪をくりぬいたリンゴの中に入れる。男性にリンゴを頭の上で持たせ、演者は弓を持ってきて、いわゆるウィリアムテル状態。弓を引くと的に矢が当たって、よく見ると矢に女性の指輪がはまっている。男性が指輪を確認し、なぜか女性にはめてあげる。オーストリアのコンベンションで見た方でその時とは違う手順でした。その時もスイカを剣で殴るといった変な手品をしていたのですが、今回も変で面白かったです。メンタルなのかどうかは不明でした。

95:YASU OKAI マニピュレーション 日本

 ファンカードプロダクション、ジャンボコインとカード、7枚カード、木の葉カードの手順。細かな技法の完成度は大会トップクラスだったと思います。ただやはり舞台が大きいので、照明をいじるなり背景を工夫するなり、客の視点をフォーカスさせる何かが必要だったように思います。木の葉カードのラストでは客席が沸きました。

96:BENALEX イリュージョン フランス

 警察とドライバーの二人組。駐車違反を見つかったドライバーが警察が書いた紙を奪う。警察官がなぜか変な箱に入る。ドライバーが箱を銃で撃つと箱に穴が開き、その穴に標識などを刺していく。箱の中から泣き声が聞こえ、かわいそうになったドライバーが標識を抜いてあげると中から手紙が出てくる。それを読んだドライバーがダイナマイトを箱の中に入れる。爆発してから中からボロボロになった警察官が出てくる。箱に標識がたくさん刺さってるのは見ていて面白い状況でした。

97:PARK MIN SOO マニピュレーション 韓国

 一人でのカードマニピュレーションの後に、二人が列に並んで(テンペスト&なんとかみたいに)カードマニ&ダブプロダクション。ハトが一気に4羽出たのにはびっくりしましたが、カード出しの部分はテンペスト&なんとかと違って、動きがひどく散漫で、ただ二人が重なってカード出しているだけだったので、もう少し研究を、と思いました。ビルプロダクション。舞台の色々な所から噴水カード状にお札がばらまかれる。ピラミッドみたいな箱に入って演者消える(かなり特殊な消え方をしていて、客席がどよめきました)。その後出てきそうな雰囲気を醸し出しながら、結局出てこないで終わりました。

98:WAVE マニピュレーション ドイツ

 最初一個だけマジックやって「THE END」と書いてある紙を出す(次のブラボーさんとかぶった!)。「ラスベガス!」と叫びながら色々と手品をしていた。後から聞いた話によるとクロースアップの方で有名な方らしいですが、この演技はひどかったです。「ラスベガス!」の言い方が妙に独特で、いまだに耳に焼き付いています。

99:BRAVO NAKAYA イリュージョン 日本

 スパイダーマンの格好をしての紙うどん。ヨーロッパでスパイダーマンがメジャーじゃなく、ヌードル系の食べ物もメジャーじゃないようであまり受けていませんでした。残念です。その後の人体交換とタイガーの出現は大受けで、ブラボーさんの感性は世界共通なんだと嬉しく思いました。本人は「英語でしゃべった部分が全然受けなかった」と自分の発音の悪さを悔しがっていたのですが、そこがブラボーさんの良さだと思います。

100:HUANG ZHENG マニピュレーション 中国

 中国の王朝の皇族みたいなキレイな衣装(69番の人もそうでした)。笛、ミリオンフラワー、赤いカードの八田出しの部分が雰囲気、音楽、動きとも最高で101人のコンテスタントの中でこの人の前半部分が僕の中では一番でした。後半は中国系カードマニの王道であるカードシュートで、4枚飛ばしなどをしていました。途中イナバウワーみたいな状態になってカード飛ばしするなど、アクロバットな事もしていましたが、僕としては前半の雰囲気のままで最後までいってほしかったなぁと思いました。最後舞台上にある木の葉っぱが全部落ち、木に抱きついて終わりました。木の枝がハート型になっていて可愛かったです。

101:GEORGE MAREX イリュージョン

 スリをした少年がゾンビの住処に迷い込むというような設定。ゾンビ四人が箱を改め、その様子を少年が見ている。箱に白い布をかけると何かが布を押すが、布をどかすと何もいない。そのうち布に顔型が現れたりする。箱の中からのちょっとやばめな雰囲気の白いワンピースの女性の出現。手品としての現象はあんまりなく、雰囲気を楽しめばいいのかなぁという感じでした。雰囲気やゾンビの方々の動きなど素晴らしかったのに手品を放棄しているのはちょっと残念でした。

 101組もの演技を一気に見るというのは、FISM以外ではまず考えられない体験で、非常に勉強になりました。良い演技、うまい演技、あまり受けない演技、面白いけど何かが違う演技、手法、表現、音楽、照明、全てが刺激になりました。今回吸収した事を実際にアウトプットしていくのにはまだまだ時間はかかりそうですが、それでも貴重な体験であったと胸を張って言えそうです。101組の皆さん、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。願わくは自分もいつか、この中に入りたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

柏マジッククラブ会員 戸崎拓也



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