釜山インターナショナルマジックフェスティバル・レポート
                                 GOSHIBUYA

 釜山市は韓国第二の都市である。成田から飛行時間は2時間弱、ほとんど博多への距離に近く、日本とは歴史的にもつながりが深い。
 入国手続きをすませると、すぐ目の前に釜山銀行がある。山本氏は韓国に入国してから換金した方が絶対得だと言う。UGM社長の山本勇次氏とは成田から同じJAL便だ。彼は今回もコンテストの審査員として招聘されており、韓国での知名度もとても高い。山本氏専属の通訳スタッフが空港に出迎えに来ていた。
 釜山国際インターナショナルマジックフェスティバル(略称BIMF )は今年で5回目の開催、インターナショナルの名に引けをとらない規模と質をもって8月4日のオープニングセレモニーに続き、5日から8日まで4日間開催される。
 私たちはタクシー2台に分乗して宿泊先の東横イン中央洞へ。ここは今大会の外国人スタッフの専用宿舎に充てられており、ロビーにはすでに島田晴夫師や麻友子さんらの姿が見える。
 
<開幕式>
 山本勇次氏と一緒に焼き肉料理店で早めの夕食を済ませ、開幕式特設ステージがあるヘウンデに向かう。ヘウンデは済州島と並ぶ韓国の代表的なリゾート地であり、夏ともなれば多くの観光客が押し寄せる。そのハワイを彷彿させる美しいヘウンデのビーチに本格的なステージが設けられ、すでに多くの人々が詰めかけてごった返していた。運営委員会の正式な開会宣言とともに花火が打ち上げられ、続いて今大会の主要なゲストが紹介された。エリック・エスウィン(FISM委員長)、ドミニコ・ダンテ(FISM理事)・・・そして島田春夫、トン・オノサカ、山本勇次、安田悠二。歌、舞踊、ダンスパフォーマンスに続き、この日のマジックはソーマ、ユンゲユンゲ、ジェロームヘルヘンステイン、サニーチェン、ミスターチョップリン、デビッドカプラン、そして安田悠二が務めた。正確な数字ではないと思うが、この特設ステージには一億万円ほどの予算が掛けられているという。照明・音響・モニターすべてが整った立派なものだった。釜山市が映画をはじめとして芸術振興に力を入れており、国の予算も付いていると聞く。
<ベキシココンベンションセンター>
 8月5日。会場のベキシココンベンションセンターもヘウンデにあり、ガラス張りの近代的な建物だ。ホテルからバスで3,40分。リムジンバスが毎日往復している。タクシーを使っていくと15,000W(ウォン)日本円にして1,300円くらい。非常に安い。
 2階が総合案内、デーラーズブース、ザカリーの写真ギャラリー、マジックアート、クロースアップ会場などで、3階のホールでは毎日昼のガラショー、夜のガラショーが組まれていて、一般客も見に来る。        
 この日の午後にはクロースアップコンテストが行われ、エントリーは韓国、台湾、中国の若手ばかり。なぜか、日本のキャメルマシーンがエントリーされていた。演技はバカ受けだったが、結局彼らは場違いだったということで、この後行われるステージコンテストにも参入してくることになる。

<コンテスト>
松丸真理子さん「特別賞」受賞
今秋の「イタリアのコンベンション・コンテストへ」
 コンテスト本番「Mariko」の司会のコールで観客席から歓声が起こる。昨年のUGMでの演技を覚えてくれている人もいた。演技は順調に進行して、カードの一枚出し、くるくると回転しながら落ちる演技に客席の視線が集中する。ファンテンシルクからケージの出現までの盛り上がり、最後のバニッシュまで引きつけ、歓声がひときわ高くなる。コンテスト終了後、ホールの外にいるところに審査員のトンさん、山本勇次、安田悠二氏が来てくれ、口々に「良かった」と褒めてくれる。山本氏も「昨年のUGMの演技よりも良かった」と。
BIMF公式パンフレット 最終日の表彰式で「Mariko」の名が呼ばれ「特別賞」を受賞したことを知る。釜山の大会にはこれまでに何人もの日本人がトライしてきたが、昨年の加藤陽君に続いて日本人では二人目の受賞だ。
 
 今回の審査員はGay Ljunberg kim juno Dale Salwak Domenico Dante 山本勇次 安田悠二 小野坂東 Hong Seonghoon。FISMの審査員が含まれる、考えれば、このように世界とつながっているコンベンションは日本には、UGM以外にはない。まして国の補助金を得るような公のマジック・コンベンションは日本にはないと思う。今回5回目の開催というが、これだけの組織が運営していること、そして、組織も運営も出演者もコンテスタントも、すべてが若い人たちに委ねられていることに驚く。
 期間中、2日間にわたって繰り広げられたのステージコンテストの概要と演目を簡単に記しておく。特に初日に優れた演技が目立った。

*8月6日
Ko Duyeong(Korea) ジュニア部門 仮面パラソルプロダクション 鎖につながれたところから始まる。
Song Seunguk(Korea) ジュニア部門 ボールとダンスの組み合わせ。
Hong Jewon(Korea) ジュニア部門 白燕尾服スタイルでボール、ケーン、カラーカード、鳩の組み合わせ。ジュニア部門優勝
Ko Taehan(Korea) ジュニア部門 ボールの演技とペイントの組み合わせ演技。最後スケートボード
Yang Huijun(Korea) 赤白のボールとビリヤードのキューの演技。蝶タイの出現など。
Park Eungyeong(Korea) 扇子と薔薇、タンバリン、カスタネット、水晶玉
Suzuki(Japan) 鈴木千慧 ボールの演技
Song Myeonghun(Korea) バラエティ いたずらっ子のキャラを演じる。
Yoo Hojin(Korea) 白布地がカードに変化 静かな曲でしなやかにカードアクト 破ったカードの復活 総合2位
Po Han Huang(taiwan) 学生のキャラクターでブックの増加、しおりなどのバラエティ 総合3位
*8月7日
Lee Yeonggyu(Korea) ペイントの演技 
Ko Gyeonghwan(Korea) ボールのアクト
Mariko(Japan) 松丸真理子 鳩とカードの組み合わせ 特別賞 イタリア招待
Kim Jintae(Korea) バスストップでキャンディのバラエティ
Tsukushi(Japan) つくし 扇子プロダクション
Kim Yeongmin(Korea) ソルトとリング
Caramel Machine(Japan) マジシャンとアシスタント イタリア招待
Ariel Chen(Taiwan) 松丸以外唯一の女性 ボールと花のプロダクション 最後は吹雪
Do Gimun(Korea) 指揮者のタクトの演技
Kim Cheolgyu(Korea) ボールとカード
Ha Wonggeun(Korea) Tシャツプロダクションを含むバラエティ オリジナリティあふれる楽しい演技 総合1位 スエーデン・UGM招待 
 
<コンテスト審査員>
Gay Ljungbarg(スエーデン)  Kim Juno(韓国)  Dale Salwak(USA)
Domenico Dante (イタリア) Yuji Yamamoto (日本) Yuji Yasuda(日本) 
Ton Onosaka(日本) HongSeonghoon(韓国)
 
<今回の大会を華やかに彩るメインゲスト達>
 大会4日間とも昼と夜にガラショーのプログラムが組まれ、世界のマジックを担うゲストたちが連日(顔ぶれは日替わり)素晴らしい演技を繰り広げた。
島田春夫 Soma(ハンガリー) Shawn Farquhar(カナダ) Junge Junge(ドイツ) 
David Kaplan(USA)安田悠二  Cheffmagic(デンマーク) Mikael Szanyiel(フランス)
Han Soelhui(Korea) ケン正木 Jerome Helfenstein(フランス) MaYanYan(中国)
Lee Youngwoo(Korea) Sunny Chen(Taiwan) 
麻友子 Mr.Choplin(日本) Shoot Ogawa(日本)
 
             松丸真理子「特別賞」受賞(左がダンテ氏)       安田悠二氏と
 
 
 
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