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『笑害トイレ探検隊』 R 最終回

シルバー新報 連載月1回 2006.01.27(金)




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 さまざまな街に障害者や高齢者と一緒に出かけて旅をし、排泄介助を通してトイレの機能だけの問題でなく、この国の構造上の問題、偏見、先入観による弊害を目にしてきた。

一度設置してしまえばその後の責任は取らない。そこが問題だ。
最後に日本笑害トイレ改善会より提言と呼びかけをさせていただきたい。 

提言1 誰が使いやすいトイレか明示しよう。 
このところ車いす生活者用トイレを、『多目的トイレ』と称して、多機能の器具のショールームのようなものを設置している。何でも取り付ければ誰にでも使えると勘違いしている。器具同士が邪魔をしたり、わずかな高さで使えないものもある。誰のための何のためのトイレか明確化しよう。 

提言2 実態調査をしよう。 
この世に標準のトイレとか平均的な当事者などという人はいない。設置後定期的な実態調査をし、使用頼度や使い勝手を調査し改修をしてほしい。時とともに変化する要望にも対応してほしい。問題があればその都度改修するため、改修費用は予算化してほしい。 

提言3 重度の人の意見に耳を傾けよう。 
設置前・設置後、その街に住む重度当事者の意見に必ず耳を傾けてほしい。ちょっと変えただけで使いやすくなったトイレは10人が使える。10人が使えるトイレは100人、1000人が使えるようになる。そしたら、誰もが楽しめる街と変化しているだろう。 

始めから究極のトイレというものは存在しません。そのトイレを一番使う重症者の意見を聞き、改築をして使いやすくなったトイレが『究極のトイレ』なのだ。それは普遍なものではなく常に変化していく。 

障害者や高齢者がトイレの使いにくさのために外出を控えたり、早めに帰ったり、水分を控えたりと、そんな不自然な生活をしなくてもいい優しい街に変わっていったらいいなと思う。 

そのためにこの『日本笑害トイレ改善会』は声を上げ続けたい。でも、そんな声を上げなくてもいい日が一日も早く訪れることを心から願う。

(笑害トイレ改善会会長・朝倉義子 看護師)


シルバー新報
より

 

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