ユダヤの暦と祝祭日の一覧

 現在一般的に使われている年号は西暦ですが、これはAD(アノ・ドミニ「主の年に」の略号)で、キリストの生誕日からの計算の意味です。
 ユダヤの暦は、西暦に3760年を足した年数に等しいものですが、これは天地創造から計算した年号を採用しています。
ユダヤの暦の新年は、第七の月(ティシュレー)ですが、これは西暦の9月〜10月の1〜2日です。
聖書に記されている「月」は、新月から次の新月までの29日か30日の時間を一ヶ月とする太陰暦であり、一日の始まりは日没からであり日没までのことです。
また、ユダヤ暦の1年、12ヶ月は、ほぼ354日であるが、これは月の満ち欠けの周期が、およそ29日半であるために算出された数字です。
太陽暦は、1年365日であるので、太陰暦との差が1年でおよそ10日生じてくる。
このままであると、例えば春の祭りである「過越の祭り」が、何年か後には冬になったり、また何年か後に夏になってりしてしまう。
そこで、太陽暦との差を調整するために、うるう月を設けている。
3年でその差が30日となるために、3年に一度1箇月を増やすことによって、太陽暦に近づくので、第12の月(アダル)で調整したので、第二アダルが付け加えられているのです。
ちなみに、イスラム教は完全太陰暦を用いているので、ラマダン(断食月)は毎年移動しているのです
新約聖書時代のキリスト教は、当然ユダヤ暦を用いていたが、4世紀頃西暦に変更していったのである。

ユダヤ暦月ヘブル語西暦祝祭日内容
第一月ニサン3〜4月ペサハ(15〜21日)過ぎ越しの祭り
第二月イヤール4〜5月ラグ・バオメル(18日)オメルから33日目
第三月シバン5〜6月シャブオット(6日)七週の祭り
第四月タムーズ6〜7月      
第五月アヴ7〜8月ティシャ・ベアヴ(9日)神殿崩壊日
第六月エルール8〜9月    
第七月ティシュレー9〜10月ローシュ・ハシャナ(1〜2日)  新年
         ヨム・キプール(10日)贖罪日
         スコット(15〜21日)仮庵の祭り
         シムハット・トーラー(22日)律法の祝典
第八月マルヘシュバン10〜11月    
第九月キスレヴ11〜12月ハヌカ(25日)光の祭り
第十月テベット12〜1月    
第十一月シュバット1〜2月トゥ・ビ・シュバット(15日)樹木の祭り
第十二月アダル2〜3月プリム(14日)エステル記の祭り

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