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2005年11月30日(水)
朝の出来事

 私が学校へいく時に家から出た花子は、家の前で寝ている大吉の求愛をかわして、友達の黒犬を探しにいく、黒犬も家のすこし離れたところで寝ているらしく、見つけた後、2匹仲良くしていた。大吉は、その黒犬がいると花子にはよっていかない。そして、なぜか私についてくる。
 スクールバスは、すでに学校に行ってしまったみたいで、乗り遅れてしまった。仕方ないので、歩いて学校に行くことにした。20分かからないのでたいした距離ではない。着く頃には、汗が少々出ているだけ。
 学校に向かっていると花子もついてきた、黒犬は逃げてしまった。私について花子があるいて、花子について大吉が歩いてきた。その途中、何度か、大吉が不謹慎な事をしようとしていた。
 学校へ行く途中、花子にとっての恐怖の館がある。今日も、その家の前で止まり帰ってしまった。しかし、大吉は、花子が帰ってしまったことに気付いてないのか、私についてくる。家の前を歩いていると、花子をいじめた憎き3匹の犬が、大吉に向かってきた。しかし、なんと、大吉は、その3匹を追い払ってしまったのだ。花子よりも弱いと思っていた大吉、実は強かった。少し見直した。
 それからしばらく歩いていると、大吉も止まってしまい付いてこなくなった。なぜ、そこで止まったのだろうか、それ以上はいけないという感じで、お座りして動かない。犬の世界はよく解らん。
しかし、何かあると一目散に逃げる花子は、やはりへたれなのだろう。
17年度2次隊の5人が、マーシャルに来るので、そのため夜、空港へ出迎えに行った。
夕方6時半からダウンタウンに向かう車を待っていたが、まったく来ない。そうしていると、飛行機が上空を飛んでいった。もう間に合わないかなと思いながら、道で待っていると、隣の家から車が出てきたので、手を振っていると止まってくれ、乗せてくれた。
その人と話していると、アマタ・ライン・カプアと言う名前が出てきた。隣の家は、その人の家で、今はハワイにいると言っている。アマタ・ライン・カプアは、初代大統領の娘で、全日本大使だった人である。なんか、ご近所さん一家は、すごい一家かも知れない。

2005年11月29日(火)
バーニー曰く

 10月から新しく先生になって小学校に来ているバーニー先生がいる。クラス担任ではないので、休んでいる先生のクラスで、毎日、授業をしている。毎日である。毎日、誰かが休んでいるのである。ほんとに、オイオイである。
 ある日、バーニーが、「お前は、何年生を教えているのか。」と聞いてきた。「1,2,3,4だ。」と言うと、「俺は、2,3,4,7だ。毎日違うクラスに行っている。明日は、たぶん2年生だ。」と言っていた。
 バーニーは、よく、「ヨシ、ビールをくれ。」とか、「今からビールを飲むぞ。」と言って、学校にビールはないので飲んだ事はないが、何かあると、ビールビールと言っている。給料は、来月から出るらしいのだが、「早く給料でないかな、俺は嫁さんいないから、全部ビールになる。」と言っている。
 今日、「マーシャルには、数人、覚えるのが遅い子(障害があるという意味も含んでいる)がいる。解っているか。」と言ってきたので、「彼らは、覚えるのが遅いわけではなくて、覚えるための練習をしていないだけだ。日本人もマーシャル人も同じ頭を持っているのだから、練習すれば同じようにできるようになる。」と言うと、なるほどなあと聞いていた。
 また、「ヨシ、来年、何年生を見るのだ。」と聞いてきたので、「まだ、解らないな。」と言っていると、「お前は、5,6,7,8年生をみろ。」と言ってきた。なぜか聞いてみると、「ヨシとパートナーになって、俺は、1,2,3,4年の算数を教えるから、教え方を教えてくれ。」と言うのである。そして、「2人でやれば、ウォジャ小学校は、マーシャルで一番になる。」と言っている。
 どこまで本気かは解らないが、子どもに教える事は、熱心にしている先生である。教えてくれというのが本当なら、教育方法を伝える、探していた先生になるかもしれない。しかし、不安は、バーニーからは、熱さを感じない事である。

2005年11月28日(月)
18禁

 最近、大輔、おっと間違えた、大吉が発情している。これまでにも、花子を襲うとしてくるたびに、けりをお見舞いしていたが、懲りずに今日もやってくる。朝、バスを待っている時、私は石に座っていて、その前で、花子はお座りをしている。その後ろから、大吉は花子にまたがってくるのである。もちろんけりをお見舞いした。
 夕方、散歩に行く時、大吉もついてきた。そして、海岸の石に座って、花子が前でお座りをしていると、またしても、その後ろからまたがってくる。けりをお見舞いしようとしたら、今度は逃げた。
 しばらく、少しはなれたところからこっちを見ていたのだが、いつものように花子はお腹をさすってくれと寝転んで、さすってあげていると、その艶かしい姿かどうかは知らないが、大吉のやつが、また近づいてきて、今度は上から覆いかぶさろうとする。すかさず、けりをお見舞いした。それでもまだ、離れたところからこっちを見ている。
 犬って、そんなものなのか。
 先週から、もう一匹、花子の周りをうろついている犬がいる。野良だと思っていたのだが、隣の家の犬だった。そいつは、色が黒いので花子も仲間だと思って仲良くしている。パパとしてはほっておけないので追い払うのだが、実は、こいつは、大吉から花子を守ってくれているのかもしれないとも思う。
 そんなわけで、最近回りが危険なため、花子は、外ではなく、家の中で寝ているのでありました。

2005年11月27日(日)
一人で教会に行く

 13日に行った教会団体のウォジャ教会に行った。金曜日に、次の日曜日は教会に来るのかと、13日に教会に来ていた先生に言われたので、行く事にした。以前に歩いていった教会とは逆方向で、学校の側にある。
 朝、10時からと聞いていたので、10時半に家を出る。マーシャルだとこんなものだろう。歩いて行ったので、花子もついてきた。しかし、途中、突然、花子の足が止まる。そこは、以前3匹の犬に襲われた家の前。花子と呼んでも全然だめ。家のほうに引き換えして行ってしまった。記憶力は良いらしい。まあ、教会につれて行っても、中に入れなくて困ったと思うので、そのまま、教会に向かった。
 教会到着45分。しかし、誰もいない。ちょうど来た人がいて、まだかと聞くと、もうすぐだから入っていろと言う。だから入って待っていた。人が10に程になって、55分に鐘がなり始まった。30分遅れでは、まだ、来るのが早すぎたようだ。
 始まってから、人が増え始め、30分ぐらいで教会いっぱいになった。牧師の説教と歌を繰り返しているのを、1時間、じっと耐えていた。まったく意味が解らん。その後、踊りや歌の出し物があり。途中、お菓子をまいたりしていた。あめ、ガム、スニッカーズをゲット。現地の人は、そのことを、「プログラムがある。」と言っていた。なぜ、プログラム?計画してやるからだろうか。それが、2時間、じっと耐えていた。笑いのつぼが解らない。
 そんな私を見て、何かを感じたのだろうか、「もうすぐ終わるから、終わったらご飯だからね。」と声をかけられてしまった。
 そうして、3時間の苦行に耐え、ご飯にありつけたのであった。「ジャーボー」と言う、団子をいれて甘く煮たものを初めて食べた。マーシャル料理だと思うけれど、なかなかおいしかった。それと、チキンとサラダにご飯。満足、満足。

2005年11月26日(土)
第4回教員の会

 今回、17年度1次隊以外で、15年次次隊のローラ小学校隊員も参加。
 マーシャル語の教室用語集の最終検討を行った。必要な言葉、必要ない言葉、言葉の訂正などを行った。30日に、2次隊の新隊員が来るので、その時に渡せるようにするためである。他の隊員の使っているマーシャル語もとても参考になる。
 そして、オープンスクールの反省をした。思っていた以上に、マーシャル人が、自分達で話し合いを運営できている事や、子どもや授業のことをよく考えている先生がいる事が解った
 オープンスクールは、1年目、隊員が中心になって行い、2年目は、マーシャルの先生にも運営をやってもらいながら、授業はティームティーチングを行う。3年目は、マーシャルの先生が中心になって授業をしていけるようにする。そして、後々は、学校の校長が中心になって運営が行えるようにしていく方向があるらしい。
 そのほか、話し合いをしていると、マーシャルにとって、どのような協力活動がいいのかと言う話になった。教育省や事務所に対してや、協力隊の派遣方法など、話は、どんどん広がっていく。隊員レベルでは、どうしようもない事も多々あるが、話し合っているうちに、答えは出なくても、それぞれの考えが出てきて、続けていく事によって、何かしら見つかってくるような気がする。

2005年11月25日(金)
校長曰く

 校長が、100マス計算の用紙を作り、これで作り方はいいかと聞いてきた。7,8年生に、これからさせていくらしい。一学期、5,6年生に私がさせていたので、それを見ていていいと思ったのだそうだ。
 また、毎時間、授業の最初にやっているフラッシュカードも子どもがよく出来るようになってきていていいと言ってくれた。その時に、フラッシュカードを、毎日することによって、子どもの基礎学力を付けていくことができ、授業に集中させる事も出来る事を説明できればと思った。そういう説明が言えれば、あなたもやっていこうとすんなり言えるのだが、そこまでいえないのが残念だった。
 しかし、授業でやっていることに、少しずつ興味を持ってきてくれている。時々授業を見に来るようにもなっていたので、いい方向に動き出してきた感じがする。1月に、自分達がオープンスクールを行うことも、授業を意識するきっかけになっている気がする。

2005年11月24日(木)
オープンスクール

 ローラ小学校での、オープンスクールのために、授業は午前中で終わり、算数を教えている先生で、ローラ小学校に向かった。最初は、私と、5,6年の先生、校長で行くといわれたのだが、1,2,3,4年生の算数は、一緒に教えていると言って、各学年の先生も一緒に行く事にしてもらった。算数は、私一人でやっているのではないことを確認させるためでもある。
 1年生の授業を見た。同じ単元、10までの足し算をやっていた。授業の始めに、グループ活動で、今日の学習内容、+2の計算を、ブロックを使い確認していた。その後、一斉授業で、それぞれがブロックで計算をする。そして、最後に計算練習。授業の流れに沿って子どもが行動し、考えている。また、遊ぶ事もしていなかったので、マーシャルにも、クラス経営をしっかりしている先生もいるのだと、びっくりした。子どもが悪いのではなく、先生によってクラスは変わることを再確認した。
 授業後の話し合いも、マーシャルの先生たちが中心になって運営していた。そこまで出来るように、これまでの2年間でやってきたのだろう。しかし、話し合いでは、授業の見方と、話し合うべきポイントがはっきりせず、意見の交換が出来ていたとは言えないので、授業を行うにあたっての視点を明確にすると共に、議題の出し方による、話し合いのさせ方が、これから考えていけないことだと思った。また、板書計画が、提案内容だったのだが、マーシャルの先生でまとめたことを、最終報告でしていたので、それは、ちょっと違うと思う内容もあった。最後に、提案内容に対する方法や考え方の提示が必要に感じた。学校全体をまとめて、全学年でオープンスクールを行ったローラ隊員に、さすがだと感心した。

2005年11月23日(水)
成長する2年生

(クリック)

俺達をとってくれ

 3年生の男の子、本日休んでいた。なかなか休み癖は直るものではなく、すぐに毎日来るようになるわけはないけれど、残念。
 2年生の子達は、最初の頃、練習問題を2問することができなかった。なぜかと言うと、問題2問の書き方が、ノートのあっちこっちになってしまい、ぐちゃぐちゃになってしまう。ノートを見ても何をしているのかわけが解らない。だから、1問やったら確認、1問やったら確認というようにやっていた。そして、だんだんと、ノートの書き方、問題が複数ある時は、ノートの間を空けながら問題を書いていくことを教えながらやってきた。
 そして、今日は、4問を一度にすることができた。早く終わった子は、黒板に答えを書いて発表する事もできるようになっている。なかなかの進歩だ。
 繰り下がりのある引き算では、さくらんぼを書いてやる方法が一般的だが、マーシャルの子達はさくらんぼを書くのが難しく、ノートにまとまりがなくなる。それに、さくらんぼでは計算の意味が解らなかったので、文字をそろえることを意識させて、写真のように書いている。

2005年11月22日(火)
スクールバス

公用車のマーク

ドライバーのスタンリー

ただいま修理中

 学校には、スクールバスが2台ある。イエローバスとグリーンバス。しかし、1台は、エンジンが故障し、ドアが壊れ、今、修理に出されている。今週には戻ってくると言っていたのだが、まだ戻ってきていない。まあ、予定通り修理が進むわけはないので、戻ってくるのに当分かかるだろう。それよりも、あの車を、修理するだけの技術がこの国にあるのかが心配だ。
 今は、1台で、子ども達の送り迎えをしているので、朝と午後は大忙し。しかし、ドライバーは、1台しかないので1人は暇そう。早く戻ってくればいいのだが、いつのことになるのか。
 今あるスクールバスも、ドアが壊れている。どちらの車も、私が来た時には壊れていなかった。この短期間でなぜ壊れてしまうのか。そういえば、この国で、壊れた箇所のない車を見ることは、ほとんどない。扱い方が下手なのか?壊れやすい車ばかりなのか?物を大事に使えることだけでも、すばらしい能力なのだと思う。
 マーシャルでは、公用車には、必ずドアにマークがついている。そのマークがついている車は、5時以降は勤務外なので走ってはいけないらしい。マーシャルでヒッチハイクをする時は、この公用車がよく止まってくれる。その上、安全で、親日家の人が多いのでお勧めである。

2005年11月21日(月)
欠席をなくそう

ゴロゴロしてます

塞がった傷口

 皆さんに心配をしてもらった花子は、順調に回復し、傷口は化膿することなく閉じました。今まで以上に元気になり、私の顔の高さまでジャンプをして体をぶつけてきたり、餌をくれと、クンクンうるさく催促したり、少々うっとうしく感じるぐらいになりました。
 3年生の男の子、今日も休まず授業に来ていた。しかし、授業では、暗記した事を忘れてしまっていた。まあ、補修の時に覚えただけなので当然である。今日来ていた他の子は、全員暗記してしまっている。欠席は8人いて、今日来ている子は、ほとんど休まずに来ている子達である。
 忘れてしまっていた子に、もう一度言った。
「学校に休まずに来れば、覚える事ができる。休んでいると、覚えられない。」
他の子たちに対しても、繰り返し言った。実際、自分達は覚える事ができている。忘れてしまっていた子も、他の子が覚えている事を見ている。休んでいない子とやすんでいる子の差を感じているはずである。学校にやすまず来れば勉強が出来るようになる実感を、今回のように感じさせて、休む子が減るようにしていきたい。
 今日は、25人クラスの8人が欠席だった。3年生は、特に欠席の子が多い。

2005年11月20日(日)
久しぶりにヒッチハイク

 日曜日は、タクシーバスが走っていない。タクシーを使うと、家まで安くて10ドルかかる。だから、ヒッチハイク。真昼間の12時から道路に出て、来る車、来る車に合図を送るが、なかなか止まってくれない。11月だけど常夏の国は、ガンガン日が差している。きついなーと思っていたら、一台の車が止まってくれた。
 白人のおじさんは、乗っていいぞと言う。イギリスから来ているアレンと言うおじさんで、日本人の事をよく知っていた。5年間マーシャルにいて、海運業をしている。毎週、テニスをしているらしく、そのテニス帰りだった。
 アジャルタケに住んでいるので、私の家のほうが遠いのだが送ってくれた。途中、セブンティーンマイルビーチの場所や、おじさんの家を教えてもらいながら帰ってきた。英会話恐怖症だった私も、なかなか、英語で会話が出来ているんじゃないかい。

2005年11月19日(土)
飲み会

 広域企画調整員を囲んでの飲み会が、調整員の家で、一品持ちよりであった。ドミトリーのテレビの映りがとても悪かったので、環境教育できている隊員の家で、「義経」を見せてもらい。その隊員のマンションの下にある中華料理屋で作ってもらった春巻きを持って行った。これが、なかなかおいしいのである。そして、この店では、6ドル程度で、たらふく食べる事ができる。
 飲み会は6時から始まり、10時ごろには終わるだろうと思っていたのが、終わったのは1時過ぎ。教育の話では、カリキュラムのことや現地の先生との関わり方などを話した。その他、いろいろ。久しぶりに、少し酔っぱらった。

2005年11月18日(金)
欠席児童

 3年生に、水曜日の授業後、補修授業をした。概数にする方法を暗記させていて、それを、まだ覚えていないためである。350を100の位の概数にする場合。
 「まず、1の位と10の位を0にする。次に、10の位の数字を調べる。5は繰上げなので、3は1上がります。概数は、400です。」
 と、暗記している。毎日、学校に来ている子は、ほとんど覚え、概数に直すことが出来ている。けれど、休みがちな子は、なかなか覚えることが出来ない。概数に直す作業はややこしく覚えにくいので、パターン化して覚えるのが一番。声に出し耳で聞いて、目で見て覚えている。
 補修をした子は、一学期は、まったく学校に来ず、2学期から来始めた。しかし、休むことが多い。
マーシャルの学校は、クラス全員が、そろう日はほとんどない。必ず、2,3人がいない。ひどい時は、3分の1である。いままで、全員がいた日は、3年生の場合、1日だけだった。
今回の補修で、「毎日学校に来なさい。そうすれば、あなたは、すぐに覚える事ができた。学校に来ないから、覚える事はできなかった。」と、怪しいマーシャル語で言った、伝わっているかどうかは不安だったが、その子は、「はい。」と聞いていた。
 今日、授業の始まる前、その子が、私を見て、来たぞという表情をしながら、教室に入っていった。

2005年11月17日(木)
大洋州でのマーシャル教育事情

 大統領誕生日で祝日。お昼ご飯は、小学校隊員がマーシャル大使に招待してもらいごちそうになった。広々とした中華料理の店。内装もきれいだった。スープとマーボ豆腐は辛くてだめだったが、あとは、すごくおいしかった。マーシャルは中国の人が多くいるが、そのためか、中華料理はおいしい店が多い。残ったものを花子のために詰めて帰った。でも、結局、私が食べた。花子には、鳥の骨だけ。
 午後は、JICAの大洋州の教育分野を担当している広域企画調整員が来ているので、話し合いがあった。広域企画調整員は、結果を出すための発展途上国に対するアプローチの仕方を考えていて、現地の様子や問題点を調べている。その人の話によると、マーシャルは、大洋州の中で教員の給料もよく、人数も多く、教育にかけている予算も多いらしい。しかし、大洋州の中で、最も学力が悪い。教育分野で隊員が来るようになって10年になるが、成果は出ていないということだった。原因はいろいろと考えられるが、教育に対する教育省の人をはじめ、教員個々と親の意識が低いためである。
 いつも感じているマーシャルの先生の教育に対する意識の低さ、データとして最悪な結果が出ているのでした。時々、現地の人たちにやる気がないのに、何でこんな所に隊員を派遣しているのだろうとも思っていた。隊員の派遣は基本的に、派遣国がその分野に力を入れるために、要請があって派遣をされている。その上、JICAでは、1年ほど前から、隊員が派遣されていることに対する結果を求めるようになってきているらしい。では、なおさら、なぜ派遣を繰り返しているのでしょう。やる気が無いのに、結果なんか、なかなかでないと思う。

2005年11月16日(水)
祭り

MATSURI・Tシャツ

 大使館主催で「MATSURI」というイベントがあった。スタッフとしてわたアメを作る係りだった。学校が終わってから、バスに乗りダウンタウンに向かった。大使館の近くの建物で行けばすぐわかると聞いていたので、大使館の側でバスを降りた。しかし、やっているような建物もなく日本人もいない。うろうろしていると、日本人のような人がいたので、「こんばんは」と声をかけた。しかし、解ってもらえなかった。台湾人のボランティアだった。でも、とてもいい人で、「日本大使館でまつりと言うイベントをやっていて、場所が解らない、知らないか。」と聞くと、知らなかったのだが、一緒に近くに住んでいる日本人の家を回って教えてくれた。そして、台湾人に日本人を教えてもらって場所が解った。おかげで、日本人の知り合いが1人増えた。その人も、台湾の人に教えてもらうなんて変な話だと笑っていた。
 「MATSURI」は国会でやっていた。そして、着いた時には、もう、わたアメのコーナーは終了してしまっていた。仕方ないので、自分の分を作って食べた。その後、「シコふんじゃった」の上映会と、食事会があった。マーシャル人は相撲好きなので評判はよかったようだ。

2005年11月15日(火)
4年生の黒板

ノートも丁寧に

ご満悦

 「黒板にこの問題の答えを書いて」と言うと、初めの頃は、「えっ書いていいの。」と言う反応だった。まあ、当然である。黒板に子どもが文字を書く事をしていなかった。でも、黒板に字を書くのは日本と同じようにうれしいらしく、「書いて。」と言うと、もじもじしながら書いていた。でも、その字はきたなくぐちゃぐちゃしていた。
 4年生の授業、概数の足し算・引き算。練習問題が早く終わった子に黒板に書いてもらう。数人の子に書いてもらっても、ごちゃごちゃせず、黒板にもきれいに文字を書くようになってきました。

2005年11月14日(月)
クラスの雰囲気

 最近、2年生が乗りに乗っている。1学期の終わりから見始めたクラスで、最初は、悪ガキの多いクラスだなと思っていたが、この頃、とても授業の雰囲気がいい。今日は、担任の先生がWarm upの番、男の子が、今日は、先生がするのかと聞くので、そう、交代でやっていくと言うと、うれしそうにフラッシュカードを読み始めた。担任の先生がやると、子ども達はうれしいのかもしれない。子ども達が楽しんでいるので、先生も楽しそうにやってくれる。ほんといい感じだ。
 Warm upが終わって、授業を引き継ぐ。ノートを出してと言う前に、ノートを出して待っている子がいるようになってきた。おーエンマン、エンマン。繰り下がりの引き算に入った。ノートの書き方を言いながら進めると、みんなが、2行を使って文字を書き、上と下の字もそろえて書くようになっている。言ったことができるようになってきた。写真を撮ってあげた効果もあったのかも。そして、子どもたちが、きれいに書く事をよろこんでいるようになったのがとてもいい。
 書くのが遅い子も諦めてしまうことなく最後まで書こうとしていて、担任の先生が、そういう子について教えている。だから、遅い子もがんばる。いい循環である。
 と言うように、1時間が、ほめながら授業が終わっていくのであった。
 ちなみに、使用しているアメリカの教科書には、繰り下がりの引き算を十のまとまりで考える方法はない。数えるという方法になっている。13−5の場合、13から12,11,10と言うように5戻って答えを出す。だから、10のまとまりを作って考えると、数える必要が無いことを教えると、先生も今日授業を見にきていた保護者の人も、なるほどと感心していた。日本では当たり前のことが、喜んでもらえてしまうのです。
 マーシャルの子達は、指、足の指を使ったり、線を描いたりして、数えて計算をする。現在、「没数えて計算運動」を実施中。

2005年11月13日(日)
教会へ行く

子ども達の歌(クリック)

札首飾り神父

女性の合唱(クリック)

 炊飯器をくれたアジャルタケの隊員が、次の日曜日はローラの教会に行くと言っていたので、バスで拾っていってもらうことにしていた。一人で行くのは勇気がいるので、便乗することにした。
 朝、9時にバスは来る予定だったのだが、来たのは11時半。しかし、もう驚かない、こんなもんだろうと思う。今日は4つの教会が、ローラに集まっていて人があふれていた。ミクロネシアから神父が来ていて、おそらく、この人は地位があり、その為に集まってきたのだろう。説教の後、女性達の歌や劇で接待をしていた。そして、教会に行くと1ドルずつ集めるのだが、その1ドル札で首飾りを作って神父にかけていた。あまりいい趣味だとは思えないけれど、マーシャルでは歓迎の意味を表している。これが終わったのが3時過ぎ。そして、そこから、それぞれに持ち寄った食材をバイキング形式に並べた食事会があり、終わったのは5時だった。
 神父も先生もマーシャル語では、同じリカキという事が聞いていて解った。なんか嬉しかった。しかし、間違っているかもしれない。

2005年11月12日(土)
電気炊飯器

 10月2日の日記、コーヒーメーカーに続き、電化製品第2弾、炊飯器を手に入れた。これで、鍋で火加減を調整しながら米を炊くことから開放される。アジャルタケの隊員が、先週、教会の福引で当てた。教会では、資金集めのために、時々1ドルくじをしているらしい。その隊員は、ラッキーなことに1枚の福引で炊飯器を当てた。そして、ラッキーな事に炊飯器をすでに持っていた。そういうわけで、ラッキーな事に頂けたのでした。
 日本から持ってきていた愛用のボディシャンプー「ダブ」が切れてしまった。もちろん駒ヶ根時代から使っていた。しかし、案ずる事なかれ。すでに、マーシャルで「ダブ」を買っていた。中国人経営のコンビニのような店に売っていたのを見つけ、買っておいた。中国製だが変わらないだろうと思っていたが、しかし、使ってみると香料の匂いが違うのだった。

2005年11月11日(金)
第2回小学校部会
花子アップ

 今回は、カリキュラムの方向性、オープンスクールについて話し合いをした。学期末テストについては、子どもの出来るレベルを考えてテストを作る必要があると思っているということで、単元の何が出来て何ができていないかの結果を見たいので行いたいということだった。2学期末まで、あと1ヶ月のこの時点で、前学期の集計も終わっておらず、次のテストも作れていないのに、前回、やる意味がないと言った事には触れず、やる方向でいると言うので、あきれて、特に何も言わずにすませた。
 カリキュラムについては、私達の考えを提案した方向で作っていくことになった。今年のカリキュラムの大幅な変更と毎年の改定を行う事である。しかし、この最終決定権は、教育省にあるらしいので、作ったものが採択されるかどうか解らないらしいので、JICAのメンバーだけではなく、カリキュラムの決議する人たちを、話し合いに呼んでいく必要を感じた。聞くところによると、その人たちが、変更を拒んでいるらしい。担当学年を決め、私は、1,2年を中心に作っていくことになった。
 オープンスクールについても、方向性は提案したことでいくことになった。教員の基礎技術を伸ばしていくことでの提案を行う。来週、15年度隊員のいるローラ小学校で、オープンスクールがあり、全学年の先生が授業をするらしい。前回の時、より多くの先生に授業をしてもらうようにしようと言っていた事を、早速、実践してくれた。どのような授業と話し合いになるのか、とても楽しみである。今回は日程を決め、我が、ウォジャ小学校は、1,3月に行うことになった。

2005年11月10日(木)
来てくれた。ほっ

記念撮影
まだ、位取りや横に書くのが
そろってないけど、
どんどん上手になってきています。

 2年生の先生は、学校に来てウォームアップをやってくれました。よかったよかった。
 フラッシュカードの一つ一つをていねいにやっていました。子どもをよく見ながらやっていたので、言えてない子や、意識が別のところにいっている子に対して、声をかけながらやっていたので、終わった後に、いいところとして伝えました。よくなかった所は、後ろの子どもにもよく見せようとして、カードを上に上げるとき、一枚だけを持って上げるので、2枚のカードを見せている事になり、子どもが混乱してしまった事。そこも伝えました。2年生の先生は楽しそうにフラッシュカードをしてくれていた。今までの先生は、やっている最中、顔が怖かったのだけれど、この先生は笑いながらしていたのでよかった。
 その2年生の子達は、今、繰り上がりのある足し算の勉強をしている。ていねいにノートを書けるようになってきたので、「きれいなノートだから写真を撮るよ。」と言って撮ってきた。聞いた子が、きれいに書こうと意識してくれる事をちょっと期待しながら。
 花子は、やっぱり臭かったので、傷はまだ直りきっていないけど、シャンプーをすることにした。おかげでさっぱり、しかし、また、家に入る事を恐れている。餌を食ったら出て行くのであった。

2005年11月9日(水)
さて、どうなるのか

 2年生の先生が来た。授業開始、じゃあ、やってくださいとお願いをすると、「今日は、あなただ。」と言う。でも、昨日休んでやっていないからと言うと、「昨日はおなかが痛かったのでしかたがない。」と言う。結局、私がすることになった。その一時間は子どもをよく見てくれて協力的だった。その先生が放課後、明日は、私がやるのかと聞きに来たので、「その通り、エンマンか。」と言うと、まあ、当然返事は、「エンマン。」
 あれ、なぜ、わざわざ聞きに来るのだ、もしや、いやいや、昨日は、たまたまお腹が痛かっただけだから、そんな事はないはずだ。
 花子は、今日も臭かった。いつものように散歩に行き、たそがれ場所に座った。すると、花子がよって来る。しかし、うんこを付けられたくないので、あっちへ行けと言って追いやった。しばらくしてから、私の前でお座りをしてこっちを見ている。そんな風に見られても、花子はくさいので、近寄る事は許されないのであった。

2005年11月8日(火)
今日も1人欠席?

 2年生の先生が来ていない。先週、来週から授業開始のウォーミングアップ10分を交代でやろうと言っていた先生だ。もちろん返事は、「エンマン(いいよ)」だった。そして、私がやっているフラッシュカードのやり方をメモしていたので、今更とも思ったが、いい感触だと思っていた。そして、今日やる番だったのだが、あれ?来てない…。もしや、逃げた?いや、そんなはずはない。たまたま調子が悪かったのだろう。そこら辺、ほんとにどうなのだろう。まあ、明日来たらやってもらうからいいや。
 花子ですが、ここの所、以前の元気さを取り戻し、元気にピョンピョン跳ねている。傷口も化膿することなく、少しずつ小さくなってきている。喜んでいたのだが、元気になった花子は、どこでつけたのか、今日学校から帰ってくると、首筋が汚れ悪臭を放っていた。洗いたいが、傷口がまだ治りきっていないので洗えない。とりあえず、臭いが消えるまで家の中へは出入り禁止である。

2005年11月7日(月)
不安

 「ヨシアキ、ヨシアキ。」
 1年生の子が、呼んでくる。一年生は、足し算の学習のまとめで、練習プリントをしている。これで良いのかと聞いてきたり、教えてくれと言ってくる。数えてと言うと、数える事はできるし、3を書いてというと書く事が出来る。全部でいくつになると言うと、数えて答えを出す事が出来る。書いてと言うと書いている。全て出来るのである。じゃあ、次は自分でやってみてと言って、別のところに行くと、また、「ヨシアキ、ヨシアキ。」と呼んでくる。自分でやりなさいと言ってもやらない。出来るのにである。それも、一人ではなく数人。
 最初、マーシャルの子どもの甘えなのかなと思っていた。マーシャル人は、子どもが聞いてくると、ヒントを出すのではなく答えを言ってくれる。また、小学校に入学する前、家族がやってくれてたり、指示をされた事をそのままやっているので、自分で考えて行動することがない。そういう所からきているのかなと思っていた。
 それもあるのかもしれない。でも、今日、ふと、この子達はあっているかどうか不安なのかなと思った。特に説明する事もなく、数えて、書いて、と言っていると安心してやっている。低学年をもった事がなかったので、あまり意識しなかったが、日本でも、不安で出来ない子はいる。解っていても不安で手が出せない。子どもにとって、そのハードルは、私が考えているよりずっと高かったのだと、今更ながらに思った。
 日本とマーシャルの違いは、マーシャルでは、うるさいぐらい呼んでくるけど、日本の子は黙っている事かも。自分で、安心して出来るようになるまで付き合ってあげないといけない。

2005年11月6日(日)
カシオペア発見

 文化の日と言えば、大学際シーズン。日本は少し肌寒くなってきていることでしょう。
 今日は一日天気がよく、マーシャルでは外に出るだけで汗をかいてしまう。夜も星がよく見え、カシオペア座を見ることができた。そして、念願の北極星は、位置からそれらしきものは解ったが、北斗七星がよく解らず、正確には解らなかった。しかし、北極星発見まで、あと少しのところまで来た。
 星が多いと、流れ星をよく発見する。ここに来て流れ星って珍しくないのだなと思う。あっちこっちでヒュッ、ヒュッ、ヒュッと飛んでいる。

2005年11月5日(土)
第3回教育の会

 3回目の教育の会を行った。前回の小学校部会の話から、今年度は、どのような方向性を持っていくべきかを話し合った。内容は、カリキュラム、オープンスクール、広域研修について。
 カリキュラムでは、現行のカリキュラムは、アメリカ教科書の単元を、教えやすく減らそうとしている。しかし、子どもの実力とは、まだまだかけ離れている。教科書の単元に即そうとすると、そこまでの実力がないのでついていけなくなる。そこで、単元とは別に、基礎基本を視点にしたカリキュラムを作り、各学年でつけるべき力を明確にしようという事になった。そして、それは各学年でマーシャル人の先生でも教える事ができる範囲にする。それと、教科書の単元を大幅に減らすか、学年を下げた単元でのカリキュラムの2つのカリキュラムを作る。
 そして、現行のカリキュラムが、数十年後を目指したものであるので、子どもの力をつけていく事を目標にしているのだから、来年度のためのカリキュラムを作り、毎年、1年でつけることの出来る子どもの力を考えてカリキュラムの改正をしていくものにしていこうという事になった。
 国連が2000年に出したMDG(ミレニアムデベロップメントゴール)という、教育や医療などの世界各国の基準を2015年までに、あるレベルまで上げる目標があり、それに即してないと援助資金が出ないなどの事もあり、教育省では、そのレベルにあったカリキュラムを作らないといけないという事もあるのではないかと言う話も出た。いろいろしがらみがあるのだなと思ったが、毎年カリキュラムを変えてレベルを上げていく事をする最終目標としてのカリキュラムを、今あるカリキュラムを少し変え作れば良いのではないかという事になった。
 オープンスクールについては、教員達に指導技術がないことから、ノートの見方、発表のさせ方、板書などの基本的な指導技術を伝えていく事。なぜ、静かにしろと言わなければいけないのか、その原因はどこにあるか。練習問題をさせている間の教師の指導はどうあるべきかなどのことを考えさせられるものにする。ある教科の教え方、特別な準備が必要なもののような、すぐ次の日に使えないものはやめようと言う事になった。
 広域研修。これは、マーシャル、ミクロネシア、パラオの3国で、16年度に、協力隊と現地の先生合同で教育研修が行われて、その2回目を、開くかどうしようかという事になっていて、行う方向で考え行こうという事になった。各国で問題になっていることを出し合い、それが別の国で克服されていれば、その方法を伝える事ができる。また、基礎学力は、おそらくどの国でも、問題であると思われるので、その習熟方法の行われ方など、各国共通の問題を考え合うことが出来る。
 そして、これらは、来週金曜日にある小学校部会で話し合って決めていく事になる。まずは、隊員の考えを話し合った。

2005年11月4日(金)
あれ?

 3年生と4年生の先生二人が、学校を休んだ。
 昨日、4年生の先生には、「先生は、授業中、子ども達のために時間を使わないといけない。自分のことをする時間ではない。教室にいて、子ども達の勉強を見ていなければだめだ。」と、いくら言っても、授業中に外に行ったり、授業を聞かずに自分のことをしていたりする時間が多いので、ちょっと強めに言った。
 3年生の先生にも、明日は、あなたが授業をやってみてくれと言っておいた。今は、概数の勉強をしていて教えるのが難しいので、今までは私がやって、教え方を見ていてもらっていた。そして、明日やってみるか聞いてみたら解ったと言う返事だった。しかし、少し不安があった。明日休むんじゃないか?2学期になってから、明日は、あなたがやる番と言う時に、学校に来なかった事が2度あった。でも、そんな事で休むなんてないだろう、ただの偶然だろうと思っていたが、今日も休み。いやいや、教えるのを避けるために休むなんてことが、日本の常識から考えてあるわけがない。しかし、マーシャル人の性格と、今日も不安が的中した事を考えると、もしやとも思ったりする。
 すると、4年生の先生も、授業にいろと言われて休んだのだろうか。思い返してみると、こうしてくれと言った後に休んでいるような気もしてくる。しかし、これも日本のボランティアに言われたのが理由で休むなんて事ないよなと思う。もともと、2人は学校を休む事が多かったし、考えすぎであろう。でも、ちょっと様子を見ていく必要があるような気がする。
 夕方、海に沈む太陽が見れそうだったので海に行ってみた。残念ながら今日も見られなかった。いつも雲に邪魔される。まだ、ウォジャで沈む太陽を見たことがない。

2005年11月3日(木)
叱り方

 マーシャル人の怒り方は、「アー」と言うか、歯を閉じて隙間から息を出す要領で「シー」と言う。始めの頃は、何をしているのだろうと思っていた。「アー」と、気の抜けたような声を出している。マーシャルでは、大きな声を出して怒る事をしない。だから怒っているのだが、気のぬけたように聞こえる。授業中、子どもがうるさいと、先生は「アー」とか「シー」と言って静かにさせる。「静かにしなさい。」と言っている日本と違って、気の抜けた「アー」と言う先生にも、それで静かにする子どもにも、おかしくて笑いそうになる。
 しかし、それでずっと静かにしているわけではなく、また、騒がしくなり、子ども同士で、「シー」と言ったり、「アー」と言ったりしている。そこら辺は、日本人と一緒です。

2005年11月2日(水)
へたれ花子

よねと小吉

大吉

花子とじゃれる小吉

 大家の家には、3匹犬がいる。オス(大吉)、メス(よね)、生まれて1ヶ月の子犬(小吉)。始めの頃は、大吉とよねにビビッていたのだが、最近は仲良くし、一緒に遊んだりしている。しかし、家の前で大吉とよねが寝ていると、家に入ってくる事ができないのである。
 今日、ドアのバタンという音でびっくりして花子はキッチンの裏に隠れていた。その音からしばらくして、私が台所に出ると、ビクビクしながらキッチンの裏から出てきた。キッチンのほうに入ると叱られる事がわかっているので、叱られると思ったのだろう。それを見ると叱れなくなった。台所に出たのはしばらくしてからなのに、その間ずっと隠れていたと言う事がおかしかった。

 小吉は花子に寄ってきている。よねと大吉はぐーたらでよく寝ているので、まだ、元気で動いている花子の方が、小吉にとっては遊び相手になるのだろう。しかし、花子はその小吉から逃げ、そして、吼えられている。
 なぜ、子犬から吼えられてしまっているのだ。まあ、前は餌を食べられても何もできなかったのが、食べられないようにしているだけよくなったと言える。
 今日は、普通に歩けるようになってきた。傷口が化膿しないように早くふさがってくれるといいのだが。

2005年11月1日(水)
4年の教室で

 4年生の先生が、1時間教室にいてくれた。昨日、いつも言っている事なのだが、授業中は、絶対、外にいったらだめだといったのでいてくれたのだろう。まあ、それで、いてくれたのでいいとしよう。
 授業中、いつものように、最初にウォームアップをしていた。その18までの繰り下がりのある引き算をやっている時に、時々言っているのだが、考え方の説明をした。「まず、引く数を10から引く、そして、その数と引かれる数の一の位の数を足すと答えになる。数えなくても頭の中だけで計算が出来る。」これを言わないと、単純に引かれる数から引く数を数えて答えを出し、計算間違いが多く時間もかかる。
 日本では1年生で習う繰り下がりの計算だが、アメリカの教科書にはその方法が載っていない。
 子供たちは、大分理解も出来ているので、すぐに答えを言えるようになってきている。その時、「オー。」と、大きな声を出したのが先生。子ども達もびっくりして後ろを振り返るほど。先生は、初めてそれを理解したらしい。今までも、何度か説明していたのだが、いても授業を聞いていないんだなあと、改めて思った。
 花子は、昨日よりは元気になったが、まだまだ、元気がない。傷口が開いてしまい痛々しい。

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