去る平成15年2月2日、紀尾井ホールにて開催されたオーケストラ・ニッポニカの設立演奏会に、「北方の鼓動」代表代理として出席させて戴き、至福の時を過ごして参りました。

 故芥川也寸志氏により創設された新交響楽団のメンバーの方々を中心に設立された、この新しいオーケストラによる今回の演奏会に出席し、皆様の設立趣旨に寄せる思いが強烈に伝わってきて、私は「日本の作品をもっと聴きたい、知りたい」という衝動に駆られました。

 初めてお会いする方達ばかりの中で、我が「北方の鼓動」の第1回コンサートからレクチャーをして戴いている評論家の片山杜秀氏にお声を掛けてもらい、心強い限りでした。また演奏会のあとのレセプションにも吉川委員長より、暖かく迎えていただき、100名を超える音楽家を前に、北の地釧路での活動を伝える挨拶をさせて戴く機会を与えられ、思いもよらぬ事態にシドロモドロになりながらも、大変幸福な時間を過ごさせて戴きました。私たち「北方の鼓動」が掲げている活動の趣旨を知っていただき、多くの皆様に喜んでいただけたことは、今後の活動の励みになります。

 レセプション会場では、たくさんの作曲家、評論家、演奏家の方々が、話しかけてくださったのですが、あまりの数で、お名前と顔が一致せず失礼いたしました。中でも、あの高名な、石井真木先生もわからず応対していたことは、今思い返してみて冷や汗がでる思いです。それにつけても、ニッポニカの音楽家の方達の熱気には圧倒されたのですが、「北方の鼓動」も音楽に対する情熱では十分に伍して行けると自負しています。また、会場では、ケガをされて松葉杖の状態にも拘わらず、故芥川也寸志氏夫人、眞澄様から丁寧なるご挨拶を戴き、心より恐縮している次第です。ニッポニカの皆様、これからも末永く御交流下さらん事を、切に願い上げます。
(古村暢康 記)

 
 芥川也寸志メモリアルオーケストラ・ニッポニカについて

 故芥川也寸志氏の創設した新交響楽団に在籍したメンバーを中心にして、新しく設立されたオーケストラです。

 日本人によって作曲された作品を継続的に取り上げていくこと、そして、世界中の埋もれた名曲を発掘すること等を通して、社会と積極的に係わりを持ち、世界の多くの人々と交流することをテーマに掲げ活動されています。

 今後の演奏活動としては、下記のような興味深いプログラムが用意されています。
 
    第2回演奏会 ≪日本の戦中の交響作品
       2003年2月23日(日)15時開演 紀尾井ホール
           早坂文雄  讃頌祝典之楽     1942年
           
信時 潔  交声曲「海道東征」  1940年

    第3回演奏会 ≪蘇る交響作品シリーズ・日本編1≫
   2003年7月13日(日)15時開演 紀尾井ホール
        紙恭輔     木琴と管絃樂のための協奏曲  1944年
        V.ダンディ  フランス山人の歌による交響曲 1886年
 
※ 活動内容などの詳細は、下記のホームページでご覧になれます。
        http://www.nipponica.jp/