今回は世界中で最も有名なミネラルウォーターのひとつ、ペリエをご紹介しましょう。
 ペリエが“発泡性天然水”であることは、ミネラルウォーターがお好きな人なら誰でもご存じでしょう。ペリエのあの独特のきめの細かい炭酸ガスの泡は、他の炭酸水のように人工的に添加されたものではなく、天然のガスです。

 ペリエは今から一億四千万年前の地殻変動によって、地中の奥深くで地層の亀裂が起こり、偶然にも地下水の層と天然のガスを含む地層が結ばれてできた水。つまり神様の悪戯によってできた“奇跡の水”なのです。

 

 その“奇跡の水”を最初に発見したのは、紀元前3世紀のカルタゴの英雄、ハンニバル将軍であるといわれています。ハンニバルはローマへの行軍の途中である紀元前218年に、ペリエのふるさとである南フランスのベルジェーズに立ち寄り、この地に湧いていた発泡水の泉で喉を潤したと伝えられています。もしこれが事実なら、ペリエはなんと2200年以上もの歴史を持つ水ということになります。

 ペリエの特徴は、発泡性天然水であることに加えて、たくさんのミネラルを含んでいること。特にカルシウムの含有量は多く、1リットル中に140ミリグラムも含まれています。これはエビアンやヴィッテルの1.5倍以上にあたる数値です。そして胃腸の働きを整え消化を助ける働きを持つ“重炭酸塩”も非常に多く含まれていますから、食前酒がわりに飲むにはぴったりといえます。またペリエのガス圧は普通の炭酸水の約2分の1と低く、胃が張ったりすることがないという利点もあります。

そして今年になって何より注目されたのが、天然炭酸水の持つ疲労回復効果でしょう,
これが注目されたことで、ペリエはその売れ行きを爆発的に伸ばしたのだとか。

 健康によく、飲んでおいしいという2つの条件を兼ね備えたペリエは、まさに“奇跡の水”と呼ぶにふさわしい水。きっとこれからもどんどんそのシェアを拡大していくことでしょう。