罰ゲーム

 

 

 







 

弟が珍しく、ポカをやらかした。しかも中々大きなヤツを、だ。

頭脳明晰で常に沈着冷静。几帳面で思慮深く、人並み以上の集中力を持つ弟だから、業務上でミスをした姿など、これまでついぞお目にかかったことはない。どうしてこんな初歩的なミスを犯してしまったのか、当の本人でさえも首をかしげているほどだった。


「しかしなぁ・・・・よりによって、やっとこ大総統から認可を貰った証書をシュレッダーにかけちまうとは・・・・・・ありえんな、全くもってありえん」

「・・・・何度も言わないで貰えませんか、ハボック大尉。僕の繊細なハートが再起不能に陥ります」

「・・・・って言いながら、爽やかな笑顔でさりげなく俺のポケットからくすねたタバコで一服すんのは止めねぇかアルフォンス?」

「自業自得だとはいえ、傷心の若造を労わる度量をあなたに求めた僕が浅はかなんでしょうか・・・」

「うはっ!若造って可愛いタマかお前が!大体こんなことくらいで傷ついた振りをしたってなぁ、俺にはバレバレだっつの。ああ・・・・そのお前と比べると、あの小生意気な大将でさえ子猫のように可愛く思えるぜ」

「なに言ってるんです。僕なんか、その可愛い兄から常日頃『可愛い可愛い』言われてるんですからね!」

「可愛く威張るな、キモいぞ・・・・つーか、お前の兄貴の感覚は絶対間違ってンな」

常に節度を保って人と付き合う弟にしては珍しく、この昔なじみの人のいい同僚にだけは砕けた接し方をする。そのあまり見ない楽しげな会話のやり取りが好きな俺は、喫煙室の扉の横の壁にもたれて声をかけるタイミングを図りつつ、二人の声を聞いていた。しかし話の矛先が自分に向いてきたのをきっかけに、紫煙の充満した部屋へと足を踏み入れた。

「オラオラ!こんなトコでなに雁首そろえて駄弁ってんだ。うへ〜!すッげぇ煙・・・これじゃあソーセージになっちまうぞ」

「おお大将!何なら俺の立派なソーセージ見せてやろーか?」

「何を卑猥なジョーク飛ばしているんです。兄は僕ので間に合ってます」

「どっちが卑猥だ〜〜〜〜ッッ!!!!!」

ハボック大尉どころか上品なはずの弟までもが下劣な発言をするのにキレた俺は、手にしていた軍の紋章入りの封筒を弟に向かって投げつけた。

「オラ!准将経由で再度まわして貰った承認印入りの証書。今度駄目にしやがったら減俸モノだぞエルリック少佐!」

喫煙室に他の人間がいないとはいえ、開け放した扉の向こう側の廊下にはひっきりなしに軍人が行き来していたから、あえて弟を階級で呼んだ。弟もその意図を汲んで、本来の立場をわきまえた話し方に切り替える。

「申し訳ありません中佐、助かりました。ところで上からは今回の件で何かありませんでした?」

「俺は聞いてねぇから知らんが、その封筒の中身を見た准将がやけに嬉しそうにしていたぞ」

本来ならば始末書の一枚二枚は提出しなくてはならないところ、なぜかそう言った指示がないことを俺も不審に思ってはいた。そうか・・・・もしかすると、証書の再承認を頼んだマスタング准将が、勝手に大総統と何がしかの取引をしたのかも知れない。
そう、例えば・・・・・

「アルフォンス・エルエリック少佐
 今回の不始末の件につき、以下の任務に従事することでその責任を全うすべし ・・・・・・・・・・・・・・・女装」

「女装・・・・・ッ!!おもしれぇ・・・そういう罰ゲームだったら最高・・・・って、へ??」

自分の思考にかぶる様に聞こえた弟の台詞に思わず手を叩いて大笑いした俺だったが、不穏な空気を感じ取りふと顔を上げると、そこには物騒な笑顔を満面に湛えた弟がいた。

「面白いですか?そうですか。そんなに面白いのなら、今一度読み上げましょうか。『アルフォンス・エルリック少佐  今回の不始末の件につき、以下の任務に従事・・・・・』」

「ちょ・・・・待て!それマジで!?大総統、マジでお前に今回の責任を女装でチャラにしろって言ってきたわけ!?」

「マジなようです」

真面目腐った顔で、証書と一緒に封筒に入っていたらしい紙を指先でつまんでくるりと此方に向けてきた。

「ブホッ!ゲホッ・・・・ゴホ・・・ッ!ガフ・・・・・・・!!」

俺と一緒にその紙切れを覗き込んだヘビースモーカーの尉官は、ありとあらゆる場所から煙やら液体やらを撒き散らしながら、目を白黒させて喫煙室からヨロヨロと出て行った。俺は俺で、普段この弟の二枚目っ振りを嫌と言うほど目にしていたから、そんなキャラクターを崩壊させてしまうに違いない今回の事を思うと、気の毒やら哀れやら・・・・・どう言葉をかけて良いものかと口ごもった。

「ま・・・・あれだな。人生何事も勉強・・・っつーか・・・・経験に勝る勉強はない・・・・っつーか・・・・?あんま気に病むな。ハゲるから、うん」

「・・・なんてこと言いながら、どうしてアナタはそんなに嬉しそうな顔をしているのかな?うん?」

「そっ!そそそそそそそそそそそんなコトねえぞ!!!じゃな!兄ちゃんはお前の健闘を祈ってるぞ弟よ!」

笑顔の弟に、吸いさしの煙草を挟んだ指先でクイっと顎を持ち上げられた俺は、完全に掴まる一歩手前で辛うじて身を翻して逃れると、脱兎のごとく喫煙室を飛び出した。
その俺と入れ違いに、女性の下士官数名が、紙袋やら箱状のものやらを手に喫煙室へと入っていった。おそらく大総統もしくはマスタング准将から差し向けられた、罰ゲーム実行部隊のメンバーに違いない。
大総統にしても、准将にしても、日ごろから弟が女達の心を独占していることに、同じ男として嫉む気持ちがあったのだろう。そしてその鬱憤を晴らすには、今回の弟のミスは格好のチャンスだったという訳だ。可哀想だが、これも職場の人間関係を円滑にするためには避けられない試練だ。ここは兄として、弟がどんなごつい醜女に化けて現れても動じずに構えて、男らしく見守ってやるべきだろう・・・・・・頬が緩むのは気のせいだ。多分。







夜、割り当てられた業務が終わり引き継ぎの人間が来るまでの間手持無沙汰だった俺は、コーヒーでも飲もうかと食堂へと足を向けた。
異変に気付いたのは、その食堂の入口が見える場所まで来た時だった。いつもであれば閑散とした夜の食堂なのに、この時は何故か人だかりができていた。
女達の黄色い声や、男どもの下品な口笛の音、歓声や笑い声、盛んに手を叩く音。その賑わう室内へと足を踏み入れると、そこに居合わせた人間の視線は皆一様に一番奥の席に向けられているようだった。好奇心旺盛な俺だ。当然のごとく最初の目的だったコーヒー何ぞそっちのけで、注目を集めているものが何なのかを確認しに行く・・・・・・・・・・・・・。

「あら、准将?もうコーヒーのお替わりは宜しいの?それじゃあ次は普段お世話になっている感謝の気持ちをトックリ込めて、肩でもお揉みいたしましょうか?」

「い・・・・いや、嬉しいが君のその気持ちだけ頂いておくことにしよう」

「まぁぁぁ!そう言わず・・・・・ネ?天国に連れて行ってさしあげますわ」

「ハハ・・・・・本当の意味で天国に連れていかれそうだな・・・・」

「ウフフフフフ」


其処には、顔面蒼白で冷や汗をかきながらコーヒーを啜るマスタング准将と、その准将に寄り添うようにしな垂れかかる大柄な美女の姿があった。深い色の長くカールした金髪に、ドバンとでかい胸。見事にくびれたウエストに、これまた引き締まった腰。着ている服は女性士官用の軍服に酷似していたが、そのやけに縦長ラインのシルエットと不必要なまでに切り込んだスリットのスカート、それに胸の谷間が見える程襟ぐりの開いたジャケットなどは、どう見ても正規の制服ではなさそうだ。
しかしその布の上からでも分かる、みっちりとした肩や太ももの筋肉の美しさは特筆すべきものがあった。スリットから大胆に覗かせている、優雅に組んだ脚のラインまでもが実に見事だ。そしてその仕草や目くばせの艶っぽさには、魔性とも言うべき色香があって・・・・。

「うあ・・・・・・やッべぇ・・・・・・・」

何ということだろうか。俺には禁忌を乗り越えてまで結ばれたアルフォンスという存在がいるのに、この目の前の女に堪らなく引き寄せられている自分を感じていた。














あまりにしつこく僕の過ちをつついてくるからささやかな腹いせにと奪ってやった煙草を、ひとり燻らせる。僕には煙草を吸う習慣はないけれど、今日はそんな気分だったのだ。


ああ・・・しかし、面白くない。

といっても、自分がつまらないミスを犯したことがではない。僕に与えられた任務とは名ばかりの罰ゲームの内容を知った時の、あの兄の反応が面白くないのだ。

あのキラキラした目、押さえきれずに笑ってしまうといった風の口元、慰めのセリフとは裏腹な楽しそうな口調。

兄よ、そんなに僕が女装することが嬉しいか!?

「上等じゃない。見てろ、吠え面かかせてやる」

洒落好きでお茶目な大総統はさておき、マスタング准将、ハボック大尉、軍部の面々、そして兄に、僕の本気をみせてやろうじゃないか。そう決意を固めていた僕の前に現れたのは、女装用の小道具や化粧品などが入っていると思しき紙袋や衣装ケースを携えた3人の女性下士官だ。まったく手回しのいい事で。



「この度、エルリック少佐のお手伝いをするよう言い遣って参りましたブラウン伍長です。エルリック少佐を美しくして差し上げる為に、微力ながら精一杯頑張らせていただきますわ!!」

「マスタング准将からの書面で承知しています。お手数かけてすみません」

・・と言いながら化粧バッグを握り締め熱く宣言する黒髪の女性士官のメイクをすばやくチェックする。

ファンデーションの乗りがすこぶる悪い。きっと下地も碌にしないままぞんざいに塗りたくったのだろう。お嬢さん、壁じゃないんだから、ただ均一に塗ればいいってものじゃあないんだよ。ルージュの色もいささか下品で頂けないし、眉のラインも左右不揃いだった。こんな人に僕のメイクは任せられない。


「こ、こんな時になんですが、私、少佐の大ファンなんです!今日は精一杯お手伝いさせていただきます!」

「ファンだなんて・・・・嬉しいなぁ・・・よろしくお願いしますね」

わざとらしくならない程度に照れ笑いを作りながら、今度は衣装ケースを抱えた茶色い髪の女性士官の全身をチェックする。

そう太っている訳でもないのに、軍服のジャケットの布地の上からうっすらとブラのラインが見える。おそらく自分の体形に合った下着を選んでないのだろう。もしくは正しい下着の着け方をしていないのか。さらに視線を足元へと落とせば、薄いストッキングの脛部分に剃刀負けを見つけた。ああ・・・なんてことだ、無駄毛処理ひとつ満足にできないのか。こんな人に、フィッテイング諸々なんて、とてもじゃないがして欲しくない。


「私も・・・・私もエルリックさんをいつも遠巻きに見て・・・・その・・・素敵だなって・・・・今日はお話しすることが出来てとても嬉しいです。頑張ってヘアメイクさせていただきますね!」

「ありがとう、よろしくお願いします」

爽やかに笑いかけながら、その女性士官の長い金髪をすばやくチェック。

枝毛発見。これまたただ巻けばいいってもんじゃなかろうに・・・。きっとカーラーを加熱し過ぎなのだろう。必要以上にきついカールが女性らしさを演出するどころか、どこか滑稽な印象を与えてしまっている。キューティクルの痛み具合からみるに、日々のトリートメントもいい加減そうだ。全体的なセンスも僕の趣味には合いそうになかった。こんな人に髪型をあれこれ弄られるのなんて、正直ぞっとしない。



「しかしながら・・・・・」
僕は普段よりもさらに感じの良い笑顔を彼女達に振りまきながら言った。

「あなた方のお手を煩わせるのは非常に心苦しいので、ひとまずは自分ひとりでやってみます。その後、何かアドバイスがありましたら是非お願いいたします。それで、宜しいですね?」






僕は昔から、どんなに気の進まない事でも一度「やる」と決めて開き直ると、とことんまで追求するタイプだ。追求しすぎて途中からは楽しくなってしまうほどに。

色気も素っ気もなかった女性士官用の軍服に、シン国の女性用のドレスのように深いスリットを入れてみたり、大きく襟ぐりを開けてみたりと錬金術でアレンジを加えた。
ご丁寧にも準備されていた馬鹿馬鹿しいシリコンパッド入りのブラジャーを鼻で笑い、自らの生身の体の胸部分をこれまた錬金術でそれらしく隆起させる。僕としては、平坦な場所に桜色の小さな乳首が初々しく咲いている兄の胸が何よりもそそられるのだが、そこらへんの俗物はたいてい皆女性のふっくらした胸に堪らなく惹かれるものだ。それを計算した上、重力との兼ね合いで美しい形状を保持できるギリギリまで大きなサイズの胸を錬成した。どうだ、この見事な胸の谷間を見るがいい。自分の錬金術の造形の腕前に惚れ惚れする僕だった。
一からセットし直したウィッグを不自然がないように装着し、念入りに化粧を施す。自分の優しげな目鼻立ちを最大限に生かしつつ男性的な部分を上手にカバーするのには少々難儀したが、悪くない出来栄えだ。父親似の兄に対し、自分の顔立ちは母親似だと兼ねてから思ってはいたが、こうして化粧を施してみるとさらにそれが強調されるのには少々驚いた。肩や足の筋肉の隆起が女性らしさを削ぐのが残念だが、これは仕方のないこと。後は目配せや仕草である程度カバーできるだろう。女性下士官が持ち込んだ大き目の鏡で全身をチェックし、僕は満足気に頷いた。完璧な美女に化けた僕の変装ップリにはケチをつける隙などあるわけがなく、あわよくば僕の体に触れられるのでは・・・という満々な下心が見え透いていた女性士官達はスゴスゴと自分達の部署へ帰っていった。



まず訪れた大総統室では、大総統本人から惜しみない讃辞を受けた。ご機嫌な大総統は、一佐官の僕にソファや上等な紅茶を勧め、果ては冗談交じりに愛人契約の話まで持ち出す始末だった。勿論笑顔で即ご辞退申し上げたが。

そこから准将が待つ食堂へと向かう途中の廊下では、誰一人として僕がアルフォンス・エルリック少佐であることに気付いた者はいなかった。皆新しい女性士官が異動してきたとでも思っているようだ。それも、ちょっとそこらではお目にかかれないような美女が・・・・だ。(少々大柄なのが難といえば難だが)


食堂に足を踏み入れ、女優張りの腰捌きでここぞとばかりに色気を振りまきつつ唖然とする軍人の間をすり抜けて准将の前に立った瞬間、僕は自分の勝利を確信した。してやったりとは、まさにこの事。



「アアアアアアア、アルフォンスか・・・・!?な、中々上手く化けたものだな」

「ごきげんよう准将。どこかお加減でも?声が裏返ってますわよ」

取って置きのファルセットで言ってやれば、ますます滝のような汗を流す准将の様子に、僕の中で嗜虐心がむくむくと芽生えた。
この会話で僕の正体が知れるや否や食堂内は騒然となり、今やここに居合わせた全ての者の視線が僕に注がれている。さあ舞台は整った。

後は最大にして最愛のゲストを迎えるだけだ。それはすなわち・・・・エドワード・エルリックその人に他ならない。

さて、お目当てが現れるまでの暇つぶしに、目の前で居心地悪く視線を彷徨わせている可哀想な上司をからかってみるのもまた一興かと僕は目を細めた。













その女は何故か俺と目を合わせると、まるで恋人に向けるような笑顔で此方に近づいてきた。

で・・・・・・デケェ・・・・!

間近にしたその美貌と筋肉はまさに圧巻で、俺は自分の目の前にそびえ立つデカイ美女をただ驚きの表情で見上げた。

「宜しければ、お茶でもご一緒しませんこと?」

ニッコリと柔らかく笑いかけるその顔にどこか懐かしさを覚えた所為で、反射的に頷いてしまった。

ああ、そうだ。女にしては精悍な雰囲気を纏っているけれど、この女の顔は自分の母親によく似ているのだと思い至った。たったそれだけで突然初対面の相手から茶に誘われても応えてしまう自分が、どれだけ母親の面影に執着しているのかと思うと少々気恥かしくもあるが・・・・・いや、違う。理由はそれではない。

この女は、弟のアルフォンスに良く似ているのだ。

優しげな目元といい、顎の絶妙なラインといい、薄くてもどこか温かみを感じさせる唇とそこから覗く綺麗な歯並びといい、カールした長く可愛い睫毛といい、俺と同じ色の瞳といい・・・・・・・・ん?俺と同じ色の瞳・・・・・?



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「アアア〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!?まさか、お、お、お、お前ッ!?アルか〜〜〜〜ッッッ!?」

「・・・・チッ、もう気づいたか。もう少し遊ぼうと思ってたのに残念」

それまでの裏声を艶のある男の声にガラリと変え、悪戯っぽく笑い肩をすくめる仕草は紛うかなたき慣れ親しんだ弟のものだった。

・・・・・・と、それに気付いた途端俺はそれまでの自分の言動を反芻した。何故なら、かなり自分好みの女に出会った事で少なからず舞い上がっていたのは否定できない事実であり、そしてそれを同一人物である弟にバッチリ見られてしまっていたからだ。俺・・・・・・・・何、喋ったんだっけ?

「嬉しいなぁ。苦労して女装した甲斐があったよ。まさか兄さんに、『アンタ、結構良いセンいってんじゃん?』なんて言ってもらえるなんて思いもしなかったよ」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ」

嘘だ!俺そんなコト言ったか!?言ったっけ????よく覚えてねぇケド、似たようなセリフは吐いたかもしんない・・・・・。ヤバい俺、大ピンチ!!!!

俺と並んで座っている美女は(弟だけど・・・・弟だけど・・・・美女なんだよ!!!!)テーブルに頬杖をつき、目を細めて蕩ける様な笑みを俺に向けながら猫撫で声で言った。

「さあ、じゃあそろそろ帰ろうか?折角のメイクと衣装と錬成した巨乳だもの。今夜は一風変わったプレイができそうだねぇ・・・・フフフフフフ」

俺は、一筋の汗が背中を伝うのを感じながら恐怖に全身が戦慄くのを止めることが出来なかった。これは確実に『朝までお仕置きコース』だ。いや、下手すれば『24時間耐久凌辱コース』かも知れない。どのみち俺の先行きは、救いようがない程に真っ暗だった。


 

 
ただこの女装アルが描きたくて作った話;





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